子供たちの表情に注目、Alohaのスポーツデイ(運動会)
2022年9月28日
AlohaのKindergarten幼稚部 第13回スポーツデイが足立区綾瀬の東京武道館にて開催されました。
台風が続いていたスポーツデイ前の2週間、なかなかお外での練習時間が取れない中で迎えた当日は、晴天!!!
お父さまやお母さま、やる気に満ちた子供たちの笑顔とともにたくさんの保護者さまを会場にお迎えしました。
このスポーツデイを迎えるにあたり、子どもたちとともに取り組んだたくさんの想いを宝箱に少しずつ詰めてきました。
今日は、そんな宝箱を開ける日です。
今日のメインは、年少児・年中児・年長児毎に行われた学年競技、そしてダンスパフォーマンスです。
各チーム、応援合戦が開始の合図です。
今年のスポーツデイでは、子どもたちと学んできたユニットとして
年少児:‘表現することを通して、多くの喜びを共有する’
年中長児:‘チームワークは、責任感と思いやりの心を育む’
をセントラルアイディアとして、探求してきました。
年少児さんたちは、ダンスを通して、いろいろな表現方法を知り、表現を通して生まれる気持ちや与える喜びについて感じながら、過ごしてきました。
みんなで1つのダンスを表現する楽しさから、自信をもって表現をする心が溢れ出ていました。
年少児の大玉転がしリレー
年少児
のゲームは、2人組で行った大玉転がしリレー。
年少さんにとって、大きな大玉を、どうやったら上手に転がすことができるのか、これは最大の関門です。
どこを押すと、より早く転がるのか。お友だちといっしょに協力して転がす方法について、練習をし、話合い、また試し、繰り返し考え挑戦します。
何度も挑戦することで、できるようになったことを喜び、協力することの大切さを学びました。
年中児のタイフーンレース
年中長児さんになると、競技をやる前から始まります。
‘チームワークとは‘ということを考える前に「チーム競技」について探求していきます。
一人で行う競技とチーム競技の違いについて、どんな点があるのだろうと考えながら話合いました。
チーム競技の良いところってどんなところだろう。
チーム競技の強み・弱みを考えながら、チームの中にも一人ひとり役割があるということに気づきました。
実際に競技の練習をしてからも探求は続きます。
年中児さんは、3人ずつ行うタイフーンレースです。
3人組で力を合わせ行う競技は、年中さんでは初めての試みです。
ターンのところで、3人で力を合わせることが最難関ポイントです。
はじめて行ってみたときは、なんとも大変なレース結果になりました。
どうしてうまくいかないのかな?と、いろいろなことを試してみました。
失敗を重ねながら考えていくうちに、
・チームの1員として自分にできること
・チームのためにできること
これらを考えるようになりました。
子どもたちは3人組での役割を考えたのです。
その中で、
一番中心のお友だちは小さく回る、
外側のお友だちはできるだけ頑張って走る、
真ん中のお友だちは両サイドのお友だちのバランスをとる。
というところにいきつきました。
力の強さや走る速さはそれぞれ違います。
そんな違うスキルのお友だちといっしょに、できるだけ早く走るのはとても難しいこと。
それを身体で感じながら、頭でも考えて、失敗を何度もしながら、子どもたちが導きだせたことです。
年長児のブロック積みレース
年長児の学年競技は、ブロック積みレースです。
ブロック積みレースはいろいろな大きさのペーパーブロックを積み上げて、制限時間内により高く積み上げられたチームの勝ちというゲームです。
まず初めに、チーム毎にペーパーブロックを積み上げて、より高いタワーにしていきます。様々な形のブロックがあるので、ただ積み上げているだけですと、タワーはすぐに倒れてしまいます。
そこから、どうしたらより高いタワーにすることができるのか、より強く倒れづらくするにはどうすればいのか。これらを考え何度もトライしながら話しあい、実践しました。
次に、レースを行う順番についても、自分たちで考えました。
背の高さはどんな順番で行った方が良いのか、後ろのお友だちのためにどんなブロックを残してあげた方が良いのかなども考えるのです。
最大の難関ポイント、それはこの競技はタイムレースだというところです。
どんなに完璧に考えていても、積み上げているうちに、倒れてしまうこともあります。
制限時間内は、ずっと置き続けなければなりません。
勝てると思っていても、最後の1つを置く瞬間にすべて倒れてしまうこともあります。
そうです。予定どおりにうまくいかないことも時には人生にあるように、予期せぬことが起こってもそこからが肝心なのです。
リハーサルの際に、私が最後のポイントを、年長児さんに質問をしたとき、子どもたちの真剣なまなざしに、じわっと涙がでそうになりました。
すべての選択は、間違えではない。でも、最善を尽くして最後まで考えてチョイスしましょう。
どのブロックを先に選ぶべきか、そのブロックをどの位置に置くげきかも、すべて、その時自分でチョイスすることです。
だから勝利を諦めずに、今自分にできる最善を冷静に考え選択すること。
まだ5歳6歳児の子供たちの心の中で、精一杯の駆け引きと判断が必要とされるポイントでした。
当日は、子どもたちの真剣で唯一のチョイスをただひたすら見守りました。
ゲームの結果は、1対1で引き分けとなりました。
どちらのチームにも、ストーリーがありました。
ドキッとするシーン、どこに置くか心配だったシーン、倒れてしまった後子供たちがどうなってしまうのか心配だったシーン、
けれど、私たちの心配は当日の子供たちの競技をみて、学んだことをしっかりと自分の力として身に着けてくれていたことに、本当に嬉しく感動を与えてくれました。
学年毎のダンスパフォーマンス
続いては、学年毎行ったダンスパフォーマンス。
Alohaの年中児・年長児のダンスパフォーマンスでは、3曲の異なった音楽を組み合わせて踊ります。
年中児の1曲目では、ゆっくりと静かに表現をする曲では、指先まで気持ちを込めて空に羽ばたくイメージでおどりました。
2曲目はポンポンを使って元気よく踊りました。メリハリをつけて踊ることを意識し、左右のバランスを考えながらダンスを行い、フォーメーションにも挑戦しました。
3曲目は、早いテンポの曲に挑戦をしました。速さの中でも、カウントに合わせて踊ること、楽しく表現をすることを中心に踊りました!
踊り終わって、保護者の皆さんからの大拍手に、子どもたちも自信に満ち溢れた表情で戻ってきてくれました。
練習の成果を出し切れやり遂げた気持ちが、子どもたちの中で何よりも大きな喜びと成長に変わったと感じられる瞬間でした。
そして年長児のダンスパフォーマンスです。
年長児の皆さんは、最後までなかなか全員がそろっての練習ができませんでした。
そのため、スポーツデイ数日前まで、フォーメーションの変更や、ダンスの一部変更をおこなってきました。
ですが、年長児さんは、練習の中でも常に自分たちがリーダーであるということを理解しているかのように、真剣なまなざしで練習を重ねました。
急な変更に対しても全員が「大丈夫!できるよ!!!」と挑戦してくれました。
私たちの方が、練習中に涙が出そうになってしまったこともありました。
そんな中、何よりも印象的だったことは、「私を見て!」「僕を見て!」と伝わってくる自信に満ち溢れた年長児の子供たちの目でした。
こんな表情をすることができるようになったのだなーと素直な気持ちで喜びながら、
年少のころ、先生の後ろに隠れていたころや、お母さまと離れられずに泣いていたころを思い出し、胸が熱くなりながら成長を喜びました。
年長児の学年リレー
毎年、年長児は、最後に学年リレーがあります。
不思議なほど、毎年接戦となるAlohaのリレー競技では、会場全員が年長児の頑張りに引き込まれ大きな声援に包まれました。
今年も最後のゴールテープを切る1秒前まで、勝敗がわからないほどの接戦でした。
勝敗はありましたが、どちらのチームもやり切ったことに、全員が誇らしく思える素晴らしい頑張りだったと思います。
閉会式が行われ、トロフィーとメダルの授与がありました。
今年の勝者は、チームブルー。
自分の勝利を喜ぶとともに、いっしょに戦ったチームレッドをたたえる応援チャンツ(応援歌)をチームブルーが行ってくれました。
この3年間、コロナ禍の影響で、なかなか保護者競技を行うことができなかったスポーツデイでした。
しかし、今年は閉会式ラストに全体ダンスとして、子どもたちと保護者の皆さんとペアになり、大きな輪をつくって、子どもたち、保護者の皆さん、アロハのスタッフ全員ダンスを行いました!
Alohaのスポーツデイを最後に飾るにふさわしい笑顔に溢れた楽しいダンスでした。
今年の素晴らしいスポーツデイ、無事に開催することができました。
これは頑張った子供たちと、見守って下さった保護者の皆さん、そして縁の下の力持ちとなってくれたスタッフと、毎日遅くまで子供たちのために考え準備を重ねてくれた先生方のおかげです。
子どもたちの成長に尽力をくださったすべての皆さまに、感謝いたします。
10月からは、また新しい学びのユニットが始まります。
今回のスポーツデイを経て、子どもたちはどんな成長を見せてくれるのでしょうか?
私は楽しみでなりません。
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