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ジャングルの動物を英語で覚えるのがゴールではない

6月のテーマは「ジャングルの動物」

「ジャングルの動物」が今月のテーマです。
といったら、あなたはどんな授業(レッスン)風景を思い浮かべますか?

動物の絵が描かれているカードをもって
「crocodile(ワニ)」
「tiger(トラ)」
カードを見てその名称を元気よく答える

そんなイメージを持たれたのではないでしょうか?
このような方法は言語を覚えるという観点で、英語だけでなく日本語を覚えるときにも、もっというと世界中の語学スクールで多くの人が用いている手法かもしれません。

もしかしたら、あなた自身もこのようにして覚えた経験があるかもしれませんね。

ですが、AlohaのKindergarten(幼稚部)では、言語を覚えることだけではなく、教育をメインに授業が構成されています。そのため、動物の名称を覚えることがメインではなく、概念による探求学習とその先にある学びを大切にしています。

多くの人が学んだ語学習得の手法をなぜ使わずに、どうやってバイリンガルを育てているのか、その説明をする前に、実際に年中長のクラスの様子をお伝えしましょう。

年中長クラスでの風景

6月の学びのテーマが’Animals in Jungle ‘
とわかると子供たちはとても嬉しそうです。

ご自宅でペットを飼っている、動物園に行った記憶などから、子供たちにとって’Animals ‘はとても身近な存在。

とはいえ、’Animals‘ではなく’Animals in Jungle ‘
そう、ジャングルの動物です。

そもそも
・ジャングルってどんなところ?
・気温や湿度は?
・どんな植物がある?

Alohaでは、こんなところからさっそく探求が始まります。
 
すると子供たちは大人が思っているよりずっと活発に話し始めます。

実はテレビやネット、映画やアニメ、本など様々な媒体を通して、子供たちは既に多くの知識が頭の片隅に入っているのです。

ただ日ごろ、それらを口に出す機会がないだけなのです。
Alohaでは、まずはこうやって知っていること、思っていること、感じていることを口に出すことから始まります。

ライオンは何処に住んでいる?

続いて、ジャングルの動物たちの住まいはどのように分かれているの?についても話題に取り上げます。

例えば「エマージェントレイヤー、キャノピーレイヤー、それぞれの動物たちの特徴や特性からどのレイヤーに住んでいるか考えてみよう」ということにも取り組んでいきます。

さらに進めると
ライオンってどうしてジャングルではなくサバンナに生息しているの?
ジャングルとサバンナに生きる動物たちは、なぜそこに住んでいるの?
生きていくために必要なことから考えてみよう。

こんな質問も子供たちは、自分の頭をフル回転して、自分の考えで口に出すようになります。

さて、ここまで読んであなたはお気づきになりましたか?

冒頭にジャングルにいる動物と聞いてあなたはどんな動物を思い浮かべましたか?
その中にライオンやアフリカゾウ、シマウマなどの動物は出てきませんでしたか?

これらの動物は「ジャングル」ではなく主に「サバンナ」で生息しています。

ですが、指摘を受けるまで、なんとなく一緒に捉えている人が実は多いのです。

例えばジャングルの動物としてネットで検索をしてみてください。
すると悲しいかな、ジャングルの動物もサバンナの動物も一緒になって出てくることが多いのです。

もっとヒドイものではパンダや犬や猫まで一緒になっていることもあります。

といってもAlohaでは、ワニはジャングル、ライオンはサバンナというように、こういった分類を知識として教えているのではありません。

なぜライオンはジャングルで生息していないのか?それが、先ほどの

ライオンってどうしてジャングルではなくサバンナに生息しているの?
ジャングルとサバンナに生きる動物たちは、なぜそこに住んでいるの?
生きていくために必要なことから考えてみよう

につながっていくのです。

このように興味をそそるサイエンスの実験や、グループでのアート作成、マス、ソーシャルスタディーを通して学びのユニットが構成しているのがAlohaの特徴でもあります。

実は、このテーマには、子どもたちに学んでほしいもう一つのタイトル
セントラルアイディアがあるのです。
「ジャングルの動物たちには、共存するためのルールがある」
子どもたちは、Animals in Jungleを通して、このセントラルアイディアを探求していきます。

知識として詰め込むのではないからこそ、子供たちの中に自然と考える力が培っていくのですね。

Alohaが行っている探求学習は、知識を先に学ぶのではなく、子どもたち自身が自らの探求を通して学び、理解できるように概念から学ぶ学習としているのです。

Alohaの子供たちは、探究心が留まることを知らない中で、常に私たちに驚くべき成長を見せてくれます。

そしてこの成長を、子どもたち自身が楽しみながら自然とできるようになってしまうのが、Alohaの探求マジックなんです(^ ^)

子供たちが出す結論

さて今月のテーマ「ジャングルの動物」。
このゴールはどこになるのでしょうか?

ここまで読んでくださった方なら、冒頭でお伝えした「なぜAlohaでは、動物の絵や写真を見て、名称を答える」ことをゴールにしていないか、ご理解いただけてたと思います。

さらにいうならば、Animals in Jungleを学ぶことが目的でもありません。

動物たちは生きていくために必要な環境を選び生活していますが、それでも争いを避けることができないこともあります。

でも、私たち人間は、人と人が争わなくても生きていく手段や方法を持ち、考える力も言葉で伝える力もあるのです。

Alohaの子供たちが、それに気づき、導き出す方法や行動が楽しみでなりません!
それこそが、真のゴールでもあります。

そしてこれが、Alohaの「人」を育てる教育なのです!

Alohaは子どもたちの探求を磨きたい

さて、今月の学びの最後に、子どもたちのディスカッションタイムがありました。

「動物とはちがい、ぼくたち私たちは人間として、動物たちのように争わなくても生きていけるよね。
それは、どんな方法があるかな。どんなことが、ぼくたちにはできるかな?」

という、問いに対し、各グループでの話し合いで、たくさんの意見が出ました。

・ぼくたちは、コミュニケーションができる。お話をして、ダメなことはダメだと教えてあげられる。

・わたしたちには、ひとり一人お名前があるんだから、お名前を呼びあって話をすると良いとおもう。

・いけないことは、STOPといって、止めてあげれば良い。

・マナーを守ることが大切だと思う。一人ひとりがマナーを守ればケンカはしないとおもう。

・困ったときは、助け合うことができる。

・お話をちゃんと聞いてあげると良いと思う。

ドキっとするような、こたえもたくさん出てきました。

大人の私たちには出すことができなかったアイディアに、思わずハッとさせられます!

こんな子供たちを、心から尊敬し、これからも共に学べる環境を私たちAlohaは整え追求し続けていきます!

Aloha International Preschool 公式サイト → https://aloha-inter.com/

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