一生の財産となる「学び方を学ぶ」が得られる「概念学習」とは?
Alohaでは、他にはない特色として「探求型概念学習」というものがあります。
日々の学びの中で、常にこの探求型概念学習を大切にしています。
では、あまり皆さんは聞きなれない「概念学習」とは、いったいどんなものなのでしょうか?
ネットで検索すると、随分と難しい言葉で説明されているので、よくわからないと感じるかもしれません。
カンタンに言うと、これからの人生でずっと役立つ「学び方を学ぶ」方法ということです。
どんな学習方法でしたか?
学び方を学ぶということについて、詳しくお伝えするまえに、少し思い出してください。
あなたの学生時代の勉強についてです。
試験前の時だけ、教科書や参考書とにらめっこをして、必死に覚えた記憶はありませんか?
得意な科目はまだよいのですが、苦手とする科目の時はさあ大変。
何度も書いたり、口にしたり、読んだり、ただひたすら、目の前のことにアタマを使い、時間をかけて、必死に覚えた経験はありませんか?
当然、試験が終わればあっという間に忘れていく。
クラスメイトも同じような人がいませんでしたか?
あるクラスでは、教科書に載っている言葉を理解もせずそのまま暗記して、ちょっとひねられた問題の問いにけっきょく回答できなかった、なんて笑えない話もあったそうです。
でもこのような学習をした、あなたが悪いわけではありません。
日本の詰め込み教育の残念な部分ゆえ、こんな現象が生まれたのです。
残念なことに、多くの日本人が「学び方」を学んでいないために、苦労しています。
だからこそAlohaでは、知識を叩き込み、ひたすら暗記をし、覚えていることだけがすごいということを推奨していないのです。
もちろん、知識として知っておくべきことはたくさんあります。でも、知識を生かすためには、もっと大切なことがありますよね。
Alohaの概念学習とは?
Alohaが行っている概念学習は、今の自分がわかるところ(持っている知識)からスタートします。
概念を虫眼鏡のように近づけたり、離したりしながら、わかっていることと、わからないことを区分けして、いろいろな方向から探求していきます。
探求をしていくことで、その先に「気づき」が必ずあり、さらに「あ、わかった!」という瞬間が訪れます。
わかりやすいように、具体的な例を挙げますね。
例えば「Transportation交通手段」をユニットの中で学ぼうとしましょう。
子どもたちは乗り物が大好きです。
あの車は電気自動車だ、
あの電車はモーターがついている
など、子どもたちは見たことのあるものや、知っている乗り物をたくさんわたしたちに教えてくれます。
その乗り物には、どんな「特徴」があるんだろう。と聞くと、目を輝かせてその特徴を進んで調べ、たくさん新しい発見をし、気づくことがあります。
これが探求の始まりです。
次に乗り物の役割を考えながらや「機能」についても探求をしていきます。
あの飛行機は〇人乗れる大型ジェット機だ
それよりももっと多くの人が乗れるのが船だよ。
船は小さいのもあるよ。乗り物にはいろんな大きさのものがあるね。
船も飛行機も人がのれるね
人だけなく荷物も運ぶね、
車も運んでいる
いろんな役割と「機能」があるね。
昔はどうやってうごかしていたんだろう
どんな「機能」があるのかな。しらべてみよう
さらにこの探求を深めます。
飛行機が出来る前はどうしていたのだろう
車がなかった時は?
昔はどんな交通手段があったんだろう
今の乗り物は、なんで「変化」してきたのかな。
昔と比べてどんなふうに便利に「変化」したのかな。
でも、昔の方が、地球にやさしかったかな。
こうして概念を通して探求することで、
「あー、たのしいなーー」
「もっと知りたいなーー」
「もっと学びたいなーー」
「もっと探求しよう」
という思いが自然と湧き上がってきます。
もう探求が止まりませんよね!
そして、Alohaのユニットの学びの先にあるのは、
概念学習による理解を通して
「今、自分たちにできること、これから自分たちで考えられること」
を考えることが大切になります。
乗り物は便利になったことで、逆に困っていることはなんだったかな。
自然や地球にやさしい乗り物ってどんなものがある?
未来の乗り物はどんなふうになるのだろう?
概念から学びのすごいところは、理解したことは、自分だけの言葉で説明ができるようになります。教科書を丸暗記して覚えた言葉ではありません。
だからこそ、概念から学んだあとに培った知識は、そこから応用へと繋げることができるようになるのです。
幼児期は、まさに探求を楽しめる一番良い時期です。
子どもたちのキラキラした目をみてください。毎日の生活すべてが、子どもたちにとっては探求であることの証です。。
スポンジのようにいくらでも吸収ができ、発想ができる幼児期
そして、その大切な幼児期に身に付いた学習方法は、将来ずっと役立てることができます。
つまり、概念から学ぶ方法はまさに、この幼児期にうってつけの学習方法なのです。
学び方を学ぶとは?
概念からの学習は、最初は少し慣れないかもしれません。
戸惑いを感じる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、何ごとも最初から上手にできる人はいません。
習慣とすることで自然とできるようになります。
この学び方は一度習得すれば、自転車の乗り方を覚えた後に忘れないように、ずっと忘れずに一生涯役にたってくれることでしょう。
これから先、わからないことがあったときに
・すぐに誰かに聞いてしまう。
・誰かに教えてもらわないとできない、
・誰かが答えてくれるまで待つ
という人になって欲しくありません。
わからないことがあったとき、先生や誰かが答えを教えてくれるのを待つのではなく、自分で考えて答えを導くことの大切さを教えてあげたいのです。
冒頭にお伝えした、「学び方を学ぶ」概念からの学習を大切にしているのは、そういう理由なのです。
国際バカロレアの認定校を目指して
2022年7月、Alohaは国際バカロレア(IB)のPYP(Primary Years Programme)候補校となりました。
これから、約3年間を経て認定校を目指していきます。
国際バカロレア(IB)とは、日本の文部科学省が推奨する唯一の国際教育プログラムとして、国際バカロレア機構が提供する教育プログラムです。
その国際バカロレアでは、下記の7つの重要概念とそれに関わる関連概念を通して、探求を進めていきます。
【7つの重要概念】
・特徴 (それはどのようなものか )
・機能 (それはどのような働きをするのか)
・原因 (それはなぜそうなのか)
・変化 (それはどのように変わっているのか)
・関連 (それは他のものとどのようにつながっているのか)
・視点 (それにはどのような見方があるか)
・責任 私たちの責任は何か)
気付きましたか?
さっき、子どもたちが探求をしていた中で、上記の重要概念の内、3つの概念がでてきていましたね。
「特徴」・「機能」・「変化」です
まさにAlohaの概念学習が生きていますね。
人生において大切な幼児期の教育を預かる者として、子どもたちが常にワクワクと探求してほしいと考えています。
だからこそ私たち自身も子供たちの成長を想像して、ワクワクできるカリキュラムを常に考え続けていきます。
授業の中でワクワクからひらめきへ、そして喜びにつながるよう、観察し導き支えていかなければなりません。
それが、これから生涯学び続ける子供たちの教育を担うAlohaの責任だと考えています。
子どもたちがより一層
探求の楽しさや知ることの喜びをたくさん経験し
国際的な広い視野を持ち、自ら行動に移すことのできるように
そして、子どもたちの未来が輝きに満ちて、幸せでいられるために
Aloha自身もまた、つねに概念から探求をし続けていくのです。
Aloha International Preschool 公式サイト → https://aloha-inter.com/
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