スポーツデイ(運動会)は、運動が苦手でもいい
秋になると、各地で運動会が開催されるように、Alohaでもスポーツデイと称して開催します。
特にコロナが落ち着いた2022年スポーツデイは、それまで出来ずにいたことも、行うことができ、感慨深いものでもありました。
大多数の園や学校でも同じように感じたのではないでしょうか。
そんなスポーツデイですが、Alohaではココにも独自のプログラムを用意しています。
といって、特別な競技を取り入れているわけではありません。
例えば、年少さんで行った大玉転がしリレー、これは誰もが知っている競技ですよね。
運動会を開催する上での主な目的は「運動能力の向上や協力・連帯感」だと言われています。
確かに振り返ってみると、私自身、そのような経験を重ねてきました。
Alohaのスポーツデイではそういった目的はもちろんですが、最大の目的を
「チームワークと相手を認める気持ちを育てること」
としています。
もしかすると一般的な運動会でも上記のような目的を掲げているところもあるかもしれません。
しかし、紐を解いてみると、Alohaのスポーツデイにおいては驚くほど違うことが随所にあります。
なぜなら、スポーツデイに対する考え方が根底から違うからです。
Alohaのスポーツデイの考え方とは?
Alohaの取組みや考え方をお伝えする前に、あなた自身が体験した運動会や体育祭を思い出してください。
多くのケースでは競技の「やり方」を教えています。
玉入れや綱引き、大玉転がしなど2人以上でやる競技について、お友達と仲良く競技を楽しめるよう「やり方」がメインです。
一方Alohaでは、やり方を教えて終わるのでははなく、自分たちで考え、学んでいくことに主を置いています。
だから、実はスポーツデイ当日もさることながら、それまでの過程を大事にしているのです。
分かりにくいので、具体的な例を挙げますね。
先述した、年少さんの大玉転がしリレーを例に取ってみましょう。
まずは大玉を転がしてみて、どこを押すと転がるのかを知ります。ここが「やり方」ですね。
上手に転がすことができるチームもあれば、力の加減で右に行ったり、左に行ったりしてしまうチームもあります。
そんな時一般的には、真っ直ぐ進むように、先生等が補助をしたり、口頭で伝えたりするケースが多いようです。
ですがAlohaでは、異なります。
転がることを知ると、次にどこを押すとより早く転がるのか、さらにお友達と一緒に協力して転がすにはどうしたらいいのか、これらを自分たちで考えるのです。
「なぜ、あのお友達は真っ直ぐに転がしているのだろう」
「なぜ、左に曲がってしまうのだろう」
「どうしたら右に曲がらないようになるのかな?」
あーでもない、こーでもないと考えたあと、実際にやってみます。
その結果を見て、また話し合い、そしてそれをやってみる。
この繰り返しをしているのです。
繰り返して挑戦することで、出来ないことが出来るようになった喜びを知り、協力することの大切さを体感するのです。
この実践の繰り返しを重ねているのがAlohaのスポーツデイなのです。
Alohaが大切にしていること
大玉転がしは、リレー競技ですのでいかに早くゴールするか。
これが大事なことです。
Alohaでは「いかに早くゴールをするために」大切にしていることが、ディスカッションなのです。
驚くことに年少児であっても、自分の意見を持っていますし、アイディアもたくさん出てきます。
つたなくても自分の言葉にしていくことを、実践しているのです。
さらにそこからお友達と意見を交換し、実際に挑戦につなげていきます。
一度では上手くいかないこともあるでしょう。
そういった経験を積みながら、さらに挑戦していくことを学んでいくのです。
やり方だけを知って楽しむことよりも、ずっと深い学びがあるからこそ「楽しい」という言葉につながるのです。
Alohaではこうして1ヶ月かけて、スポーツに関わる様々な事を、一つ一つ体験しながら学んでいくのです。
運動が得意な子も、苦手としている子も、スポーツデイに参加することで、目的に向かってやりきることの大切さを体感していくのです。
スポーツデイが終わったあとの、子どもたちの顔を見てください。
どの子も晴れ晴れとした、ステキな顔をしていますよ。