12 森の中へ
木漏れ日の光が溢れる森。
ここは常夏の島。マウイ島なのか?
一歩、一歩足を踏み入れてくと、その若い緑の中に私たちは溶け込む。
足を踏み入れていくと、道が開けていく。
はじめは見えなかった道筋も、一歩足を踏み入れる事に次の道順が現れる。
導かれるまま私たちは歩いていく。
一緒に歩いたその道を思い出すことができるだろうか?
「分からない。」
聞こえてくる。
「分からなくても今はいい。」
「分からない今も、通過点だから。」
「今、この森にいることが全て。」
そうだ。それが全てだ。
この森が全て。
「分からなくなったらまたここへくればいい。ここに全てがある。」
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