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きみは種それ自体であり、小さな創造主でもある

☆こんにちは、ちいさなのぎくさんたち。

*こんにちは:)

☆最近ね、自分の中で何かがすごく動いている感じがする。

*どんな感じ? どんな声が聞こえる?

☆ワクワクしたり、ソワソワしたり、ドキドキしたり、でも不安だったりちょっと怖かったり。そういうのがぜんぶ同時に動いている。

*うん、いっぱい準備してきたものね、今まできみは!

☆でも、何もしたくなかったり、無気力で怠惰な時間もたくさんあったな。

*それもみんな、必要な時間だったんだよ:)

☆そうなの? でも花を上手に咲かせて笑っている人たちをみると、なんだか焦ったり、うらやましいような気持ちになることがある。そういう自分はちょっとキライ。

*ふふ:)みんなそれぞれ、違う畑を耕してるだけだよ。今、種を蒔いているいる人がいたり、土を休ませてる人がいたり、花の手入れをしてる人もいる。種によって、スケジュールが違うだけ。先に種を蒔いて、一生懸命耕して、やっと咲かせた花を愛でている人に、今種を蒔いたばかりの人が「あなたはいいね!」って言える? 土の中でがんばっている種を、「まだ咲かないなら、もういらない」って見捨ててしまえる?

☆そうだね。産まれてきたばかりの赤ちゃんに、「どうして今すぐ立たないの」って言ってるようなものだね。

*その通りだよ。時間というギャップに心を揺らしてしまうことは意味がないよ。自分の畑が今どういう時期なのか、それを知って、じゃあ今何が必要なのか、それを見てあげて。そしたら、土の感触、雨の優しさ、生きて働いてくれている微生物や虫たち、ぜんぶとのつながりを楽しめるし、感謝できるでしょう。そうやって愛を込めて育ててね、きみの畑を。きみ自身を。

☆うん:)あなたは何に育てられて、そんなにキレイに咲いたの? わたしたちみたいに、迷ったり立ち止まることなく。

*ぼくたちは、最初から自分の役目をわかっているから、迷うことも、不安になることもないんだ。種が落ちて、あたたかな土の中で眠って、芽を出して、葉っぱを広げて、光を受け、花を咲かせる。そしてまた種を落として……。その道のりを、100%楽しんでる。

☆そうなんだね。

*「本当に咲けるかな?」「赤い花の方がよかったのに!」なんてことは思わない。“必要なものはぜんぶが完璧に、ここにある”って知っているから。“信じる”という行為にするまでもないんだ。ぼくらを創ってくれた大きな存在の一部として、それをやるだけ。

☆いいね。シンプルで! わたしたちもそんなふうにできたらいいのに。

*できるよ。

☆どうやって?

*同じだよ。きみも、“必要なものは全部持ってる”ことを認めてあげたらいい。後は行動するだけだよ。種は、すべての生命のしくみをその中に持ってる。でも、水や光や土がなければ、動き出さず眠ったまま。人間は、ひとりひとりが種それ自体であり、土や水をやる小さな創造主なんだよ。

☆そうなんだ。

“ぜんぶ持ってる”んだよ。そのことに、気付くだけでいい。そしたらおのずと、今日、何をするのか、何があっても、それをただ味わうことを楽しめるよ。ぼくたちは、それを思い出させるためにここにいる:)

☆うん。

*でもね、きみたちの、「それがわからない」「うまくできない」っていう不安や葛藤も、人間だけが味わえる、天からのギフトだよ。その苦みがあるからこそ、その向こうにある天上の甘みがもっともっと際立つんだ。涙が出るくらいに。それはとても、とてもステキなことなんだよ。

☆そうかな。お花のほうがよっぽど美しいしステキだけど。。

*ありがとう:)でもきみたち人間も、とっても愛おしくて美しい。他の何とも比べようがないほど。

☆そうかな:)ありがとう。

*人も花も、同じしくみで生きている、本当は。だからもっと話しかけて。ぼくらはいつでもOPENだから。

☆わかった:)

*きみのFieldを大切にして。きみだけの花を育てて、咲かせて。そのすべての過程を楽しんで。そして一緒に咲こうね。それがぼくらのいちばんの幸せなんだよ:)

☆ありがとう:)



※このおはなしはウェブマガジン「Cradle Our Spirit!」2014年11月号に掲載されたものです。

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ふなと愛|ギブネスを生きるひと・言靈吟遊詩人
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