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かみさまが創った美しいアソビ

☆春だね!

*うん、うれしいね。

☆どうしてみんな、そんなに咲いてるの?

*それぞれの命が、それぞれに持ってる愛の波動を表現してるんだよ。

☆花や木々は、自分たちの美しさをちゃんと知ってるもんね。わたしたちも、そうだったらいいのに。

*人間は人間だからこその美しさがあるよ。赤ちゃんのようなピュアな命そのもののすばらしく美しいけど、いろんな苦しみや悲しみ、体験を経て咲く人々もまた、とてもとても美しいんだよ。

☆でもやっぱり葛藤は苦しいし、自分の本当の姿が見えなくなるのは悲しいよ。 

*それでも光は、太陽はいつも降り注いでいるから、闇の中にいてもそのことだけを忘れないでいたら、必ずその命にしか咲かせられない花が咲くよ。そしてそれはすべての命たちに振動を与えて、大きな大きな宇宙の絵の一部になる。瞬間瞬間で移りゆく、暗い色も明るい色も、みんながその役割を担ってる。ひとつとして無駄なく。

☆そうかあ、でも、桜のピンク色は、なんだか特別にいいね。どんなメッセージを持ってきたの? 

*ピンクは生まれたての赤ちゃんの色。ツヤツヤのたましいの色。誰かに恋した時のハートの色。たましいが微笑む時の波動の色。だからみんなうれしくなる。新しい命が生まれることの喜びを感じるから。

☆命かあ。

*命は生命そのものでもあるし、きみたちの中にある“想い”をかたちにしたとき、それも命を持つ。その喜びを思い出させるための色なんだよ。

☆うん、かたちにすると、ワクワクする。

*完璧なかたちじゃなくても、心から愛して楽しんで生み出したものを、宇宙は自分のこどもとして、祝福してくれる。そのしるしの色でもあるんだよ。

☆どうしてひとはそうやって、誰かに、何かに、恋をするの?

*ひとがこの地上に生まれてきた理由は、どんなかたちであれ、新しい命を生み出すこと。生命として命、Passionを通したアート、生きることそのもので生まれるいろんな波動。それを互いに生み出し体験し、宇宙という大きな絵をみんなで描きに来てる。

☆いのちを生み出すこと。

*うん。恋が大きな化学反応を起こすのは、一番密接なコミニケーションであり、命を生み出す最初の火花だから。お互いに、見たことのない果実なんだよ。色形に見入り、甘さや果汁に喉とこころを潤しひとつになり、自分の命に別の命を迎え入れる。すべての創造の中でいちばん根源的でパワフルなもの。

☆そうだね。

*生命の源の近くで生きてるひとは、その嗅覚が発達してるんだよ。どの果実が自分にとって美味なのか、ときには毒であっても、その甘美さが勝るのであれば、その苦味さえも生命に変えてしまう。

☆だからひとは恋に落ちるの。

*神様が創った美しいアソビだよ。

☆アソビ。

*命はアソビから生まれる。粒子同士の戯れと振動がこの世界を創っている。だから止まらずにこころが望む方向へ動いて、感じて、あそんで。桜の花の色はその喜びを伝えている。動かずにいることは時に必要だけどそれは“死”と似ているから、命を動かすことがきみたちの本来の仕事。

☆うん、わかった。

*もっとアソビを楽しんで。自分たちの美しさと力を使って。

☆そうするよ。

きみたちが桜を愛でるように、宇宙もきみたちが咲いているのを愛でている。それはどんな花より美しく愛おしい。そのことを知っていて。

☆うん。

*どこにいてどう生きていても、きみたちは咲き続けている。この地上でいのちを燃やし続ける限り。どの花も、どのいのちも、すべてが完璧に咲いていて美しい。そしてそれ全体が、大きな大きなひとつの花として宇宙に咲いているんだよ。

☆ありがとう。

*思い出してね。いつも見てるよ。

☆:)

*:)

※このおはなしはウェブマガジン「Cradle Our Spirit!」2015年4月号に掲載されたものです。

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ふなと愛|ギブネスを生きるひと・言靈吟遊詩人
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