あすなろの手紙 〜俳句を添えて〜 その参拾六
これは橘鶫さんと鮎太さん、そして私の三人で繋いでいる公開書簡です。
俳句のお話を添えながら、毎回最後に質問を。その回答がとても楽しいものとなっております。
お時間ございましたら、ご覧くださいね。
鶫さん、鮎太、こんにちは。
いよいよ梅雨明け、夏本番。
2024年の夏がやっと始まったような・・・そんな気がしているのですが、早く夏の季語を詠んでおかないと暦の夏は終わってしまいます。
と、自分に言い聞かせています。
さて、前回の鶫さんのご質問。
「夏にぴったりだと思う本を教えてください」
実は、えーーーーっ、どれやろう、夏っぽい本かぁ。今までそんな事考えたことなかったなあ!!
と思いました。
夏に読みたくなる、もしくはその本の舞台が夏の設定。
いろんなことを思い返しました。
よく本屋さんで「本屋大賞ノミネート」とかのポスターを見かけます。
どんな本を買おうかな、と迷っている方にはとてもありがたい広告かもしれません。
しかし、学生時代に何度も「売れている本=面白いに違いない」という先入観で買ったものの、内容的に自分の好きなタイプでないお話だったり、テンポよく読めない文章だったりということがほんとに多くて、そういうものに惑わされないように(笑)敢えて読まないようにしていました。
なのですが、装丁や表紙に惹かれてペラっとめくってしまった。
ハードカバーはかさばるから文庫本を探していたのに。
結局買ってしまった本 青山美智子さんの「赤と青とエスキース」です。
おそらく好きだなあと思う人、思わない人、ぱかっと分かれると思います。
短編がいくつか、のようで実は一つのエスキースでつながるような仕掛けの小説でした。
私の本の選び方はかなり偏屈。笑
直感で買う、そしてハマった作者さんの本を読み漁る。
直感のはずがハズレることもいっぱいある。
そして、ハマるとはなにか。
文章のスピード感とか描写の角度とかがとても気になる。なので万人受けするタイプの有名作家さんの本でも好きじゃないな、が多々あります。
鮎太からの質問も本、雑誌についてでした。
これまで熱中され、愛読されてきた雑誌はありますか?
雑誌って好きな人はほんとに毎号買いますよね。
特に女性は雑誌についてくるノベルティが欲しくて買った、という方もたくさんおられるかと。
実は、ずっと読み続けた雑誌、というのは全くありません。
特集をみておもしろそう、と思ったら買うことはありました。
なので、雑誌を見る機会というのはだいたい美容院で目の前にざざっと並べてくれたもの、私に合わせてチョイスしてくれたであろうもの、になります。
もう何年も長らくお世話になっている今の美容院でも、毎回目の前に雑誌を置いてくださいます。
私の前にいつも並べてくれるのは
dancyu
SAVVY
などの食べ物系
FIGARO
旅の手帖
などの旅行系 が多いです。
とここまで書いておきながら、しばらく買い続けていた雑誌を思い出しました!!
週刊プロレス です。笑
10代後半から20代、いえ今も格闘技は大好きなのですが、実際に見に行くぐらい好きでした。
プロレスなんて台本のあるエンターテイメントじゃないか、と思われる方も多いです。でも、そのエンターテイメントのために日々心身を鋼のように鍛え、観客を引き付けてやまないなにかがあの四角いリングのなかにあるんですよね。
長くなりそうなのでこのへんで。笑
さて、俳句のお話を。
もう1年以上更新をしていない「気まぐれaloha通信」というマガジンがあります。気まぐれにもほどがある。笑
そこに夏の季語特集の記事を3つ、立て続けにアップしたことがあるのですが、夏の美しい季語をいろいろ詠ませていただいた中で、
見送りの手を振る母や晩夏光
という句を詠んでいます。
晩夏光 という季語からなんとなく切ない夏の終わりのイメージで詠んでいるのですが、季語からのイメージで詠む ということを最近していないなあと思ったのでした。
ここまで記事をすでに書いてあって、昨日鶫さんが星王2回戦に「晩夏光」を詠んでおられたのが、偶然なのですがとてもうれしい。
さて、本のお話のお手紙なのでずいぶん長くなってしまいましたが、ここで私からの質問です。
今、ここnoteのクリエイターさんで注目されている方はおられますか。
作品のご紹介などしていただけるとうれしいなあと思います。
noteってほんとすごいですよね。いつも言っているのですが、たくさんの作品が読み放題、しかもほとんどが無料!!
本屋さんへの足が遠のくわけだよ・・・。笑
鶫お姉さんの「物語の欠片」やラベさんの「BAR シェリル」は長らくの大ファンなので、わりとここ最近に出会えた方々をちょっとだけお話させてください。
海carettaさんの「イヌだけど何? 野良犬の俺がホームレスのアイツに出会って すみかをゲットする話」何度も号泣していますが、心がほわっとあたたまるお話です。
そして、wsd983320987さんの「ご免侍」歴史時代物のお話で、アップされていたら即読みしています。
もうお一人「わたしのイカイ地図」という物語の連載は終わってしまったのですが、いつもどんなお話だろうとアップされるたびにワクワクしてしまう歩行者bさん。
さあ、2024年の夏。
たくさんの楽しいことが待っていますように。
くれぐれも体調には気をつけてくださいね。
alohaより