あすなろの手紙 〜俳句を添えて〜 その弐拾九
本年最後のあすなろの手紙。これまで鶫さん、鮎太さんとともに繋いだお手紙がこちらに。
お時間ございましたらご覧ください。
楽しいお話がたくさんあります。
鶫さん、鮎太、こんにちは。
とうとう2023年は今日で終わります。
あっという間だったような、振り返るととても長い長い道のりだったような、そんな不思議な気持ちでおります。
個人的には大きな転換期だった2023年でした。
さて、今年最後のあすなろの手紙。
まずは鶫さんからのご質問、三人で小さな飲食店を始めるとしたら、どんなお店にしたいですか。
鮎太の『古民家を改装したカフェ』のお話を拝見して、想像がとめどなく溢れました。そこで自分が活躍できるとしたら・・・ということまで。笑
私は植物を育てるのがとても好きで、特に観葉植物や多肉植物が好き。
そして、整理整頓や掃除が好き。
実はケーキや焼き菓子を作るのも好き。
ふふふ、わりと重宝していただけそうです。笑
大きな梁のある天井の高い、築年齢をゆうに100年超えた古民家。
歩くとちょっと軋む床、天窓からさしこむ柔らかい光、夜は星が見える。
木目の美しい1枚板のカウンター、壁際にテーブル席。
大きな窓から見える景色が絵画のように、季節ごとに彩りを添えてくれる。
カップやソーサーは素朴な焼き物を、一揃えにするのではなくてひとつひとつ違う作品を集めて、カウンター内のキッチンの壁にディスプレイ。
鶫さんのデザインのコースターやメニュー。
鮎太の作ったスツールやテーブル。
本日のブレンド などのお知らせは私が書かせてもらおう。
モーニングは午後2時ぐらいまでOKにして、ホットサンドやホットドッグを。ワンプレートでサラダやフルーツと一緒に。
ベーグルサンドもいいなあ。
厚焼のホットケーキやあつあつでお出しするスフレ、チョコレートがいっぱいのスコーン。ナッツやドライフルーツがたくさん入ったパウンドケーキ。
そして厳選した珈琲や紅茶、日本茶。
時間帯によって変えるBGM、朝はクラシックがいいかなあ。
そんなことを延々と考えてしまいました。笑
鮎太からの質問、お正月はどんなお雑煮を食べていますか。
これは地域性が出ますよね。
大阪のお雑煮は白味噌仕立て。
具材は奇数にするのがいい、と言われています。
うちのお雑煮は、雑煮大根、金時にんじん、焼き豆腐、薄揚げ、里芋、の5種類。お餅は鍋に入れて一緒に温めます。
雑煮用の白味噌は甘いお味噌をこれでもか、というぐらいたくさん入れます。どろっとしたお雑煮です。
お雑煮の里芋がめちゃくちゃ好きで、里芋とお汁だけでいい、と子供のころから母に言っていました。笑
余談になりますが、祝箸には毎年父が家族分の名前を書いてテーブルに添えてくれています。そしてお節を重箱からいただくときの箸には『海山』と書かれています。これって大阪だけなのかな。
お節の中身も地域によって違うんだろうな。
昔はおばあちゃんが棒鱈を入れてくれたけど、棒鱈が好きなのは私とおばあちゃんだけだったから今はもう入っていません。
ちょっと甘い、おばあちゃんの作ってくれた棒鱈が懐かしいです。
一昨年の年末に詠んだ拙句
蒼穹に感極まりて年果つる
振り返ってみると『感極まるってそのまま言ってしまってるよ』と。笑
でもこのときはよっぽど感極まっていたのだな、とも。
そして昨年の年末に詠んだ拙句
年あゆむ明日の扉の開け放つ
開け放った扉、そこから踏み出した歩みの残した足跡はたどたどしくはありますが、しっかり踏みしめた跡が見える気がします。
では今年最後の質問です。
年末年始にはまったく関係のない質問です。笑
世界にはまだ解き明かされていない謎、ミステリーがたくさんあります。
日本にももちろんあります。
解き明かすことができないのも魅力のひとつだと思います。
ですが、自分が解き明かしてみたい、考察してみたい謎はありますか。
今年もたくさんのお手紙をありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
そして、このあすなろの手紙をご覧くださったみなさま、本当にありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎えくださいね。