日本に帰れなくなった。

 身バレ防止のためにぼかして書くけど、2月から数週間ヨーロッパへ留学予定だった。

 こっちに来るときはアジアでの感染が広がっていて、アジア人差別に気をつけなさいと言われていたくらいだった。でも数週間で刻々と状況は悪くなっていった。滞在国で外出制限が出されるくらいに早期での帰国を決断した。

 一回目の帰国チャレンジは帰国日の一日か二日前に経由地の国境封鎖が発令され、経由地に行くのには長期のビザが必要だ*¹と搭乗拒否された。

 二回目は別の国を経由して帰国しようとした。事前に航空会社や経由地の大使館に経由できるか確認を取った。しかし、またしても搭乗拒否。滞在国の航空会社に非ヨーロッパ人は搭乗できないと言われた。

 そして滞在地はロックダウンされた。今までの外出制限よりももっと厳しいものだ。外出制限が出される少し前から知人宅(現地の人)でお世話になっているのだが、外出制限発令当初は職場に行って仕事をしていたが、ロックダウン後はそれもできなくなり、現在までみんな家で働いたり、勉強をしたりしている。

 4月17日現在、引きこもり生活は約4週間が過ぎている。4週間ほぼ知人家族以外とは誰とも接触していないという状態だ。日本がこの国出している渡航危険度レベルは3だが、自分は家に籠って人にも会っていないから正直日本より感染のリスクは低いと思っている。

 今、最も恐れているのは、自分が無症状感染者だった場合。そうなると飛行機や空港でウイルスをばらまいてしまう。感染するのも怖いが人に感染させるのはもっと怖い。

 その次に恐れているのは、帰国時に感染してしまうこと。空港や飛行機内で完成してしまう可能性はもちろんある。そして現在日本に帰国したら空港でPCR検査を受けて、その結果が出るまで待機せねばならない。待機の際、国が指定するホテルが満室の場合、空港内で段ボールのベッドが支給されそこに寝泊まりすることになるそうだ。段ボールのベッドで寝ることへ文句はない。(何なら非日常っぽいし、寝心地も悪くはないという話を耳にしたことがあるので一度は寝てみたい)

 だが、衛生管理の面からみて大丈夫なのだろうかと考えてしまう。自分は医療関係の話に明るくないから、その道のプロが空港でダンボールベッドを置いても大丈夫だと、判断してこうなっているのかなとも思うけど、自分の中で疑いを向けてしまう。

 まあ帰国できない私からすると、どれもこれも夢物語並みのことなのだが。まず帰国手段を確保してから考えることである。いつ帰国できるのかわからないが、今の自分にできるのは手洗いうがいをして体調を整えることしかない。

 幸い、滞在地での感染拡大は収まりつつある。一時期、帰国できないという絶望から精神的にしんどくなり体調を崩していたが、今はだいぶ回復している。日本はまだまだこれから感染が拡大していくのだろうが、年明けから今までずっと死者数を抑えられてきた。これは日本に住んでいる人たちが、不要不急の外出を心掛けた結果だと考える。外から見ていると、本当にすごいなと思う。いわゆるコロナ疲れをしている人も多いと思うが、もう少しだけ頑張ってください。

 引きこもりプロの自分のおすすめはオンラインビンゴ大会。これは知人家族とその友人家族とやったのだが、ビンゴの用紙を事前に印刷して、普通にビンゴをするだけなのだが意外と盛り上がる。ビンゴの数字を出すアプリなんかもあるのでぜひ友達とやってみてください。



 このノートの文章読みにくいと思った人もいるだろうが、あくまでも自分の心の整理のために書いたものなので許してほしい。

 最後に、この状況の中で最前線で働いている医療従事者、従業員、運送業者、保育士、役人、全ての方に感謝します。本当にありがとうございます。午後八時の医療従事者の方への拍手の時に、日本のほうへもひそかに念を飛ばしております。どうか、体を崩されませんように、お祈りしております。




*1 送ってもらった友人が現地の言葉で聞いて教えてくれたので自分の言語力不足ゆえ本当かどうかはわからない。ただビザがないからダメと言われたのは事実。

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