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【ネタバレ有り】三峰結華の一番好きな台詞を探す旅
こんにちは。
私は三峰結華が好きだ。アイドルマスターシャイニーカラーズに登場するアイドルの中では、浅倉透、七草にちかに並んでめちゃくちゃに好きだ。
浅倉は、度々ポエムが挿入されるコミュの文章やとりあげられるモチーフが趣味に刺さるから好きだ。にちかは、彼女を取り巻く人間関係も含めて、その中で人間の未熟さをさらけ出しながらも必死に足掻く姿が好きだ。一方、三峰についてはといえば、彼女の器用さと不器用さを併せ持った人間性であるとか、『アイドル』という職業に対する格好良すぎる姿勢であるとか、時折見せる何度見返しても疑問を持たざるをえないPとの距離感であるとか、そのあたりが三峰の魅力だと思っている。
さて。
皆さんは、「このアイドルのこの台詞が一番好き」と言えるような台詞はあるだろうか。私は、例えば浅倉なら──
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これ。つぶさに語ろうとすると線たちの12月を全解説することになりえるので割愛するが、「本当じゃなくても、本当だとしてもいい」という概念・物語・「ゆるし」が私は本当に好きで、だから浅倉の口からこの言葉を聴けたときは本当に嬉しくなったのだ。
にちかなら──
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やっぱり……これですかね……いや……まあ……その……はい。もはや悪役の台詞じゃん、とは思う。でも悪役の台詞だから好きというところがやはりあって、にちかは別に悪い人間ではないのだけれど、君子聖人では決してないが故に出てしまう悪辣さ(悪辣なんてほどではないが)を私は愛おしく思ってしまうのだ。声優さんの演技もめちゃくちゃ良いし。
さて、三峰はどうか、というと、あまりピンとくるものが思い浮かばない。もちろん三峰の良い台詞なんてごまんとある。「ここでだけは こがたんのファン、やめるね」なんて格好いいしキャッチーさもある。踏み込んでいいところまで踏み込んだ冗談を交えたPとのやり取りも何度噛んでもいい味がする。「湖の奥なんて知らなくていいのに」とか……これはコミュタイトルか(もっとも、三峰はコミュタイトルに唸らされることも多い気がする)。しかし、先に挙げた二つと比べると……もっと「これだーッ!」となるようなヤツがあるような、あったような気がするのだ。
というわけで、三峰が登場するコミュをだいたい全部見返していく。WING感謝祭GRADLPSTEPはもちろんとして、アンティーカのイベントコミュ、所持している範囲でアイドルコミュも全部読み返していく。といっても、前回やったように全てに言及していくととんでもない時間と字数がかかるということを学んだため、良い台詞を見つけ次第ピックアップするかたちで進めていく。
ちなみにこちらが前回の様子。
本編
……プロデューサーと初めて会った日が、雨だったから
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雨の日が特別と語る三峰。シャニソンの方でも降りそうな天気のときには「降ってもいいけどなぁ」なんて呟いている彼女が、その理由として告げるのがこれ。
普段元気はつらつとした子にいきなりこんなしっとりしたこと言われてドキッとしない人、いないんじゃないかなんて思ってしまいますが……
……別にプロデューサーにだったら、見つけてもらうのも悪くないかなって感じしてるしね
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見てほしくないところは見てほしくない三峰がこれを言うのって破壊力ばつぐんなんですよね……最初期のコミュだけど、三峰を知れば知るほどこの時に言われた言葉の重さが沁みる……
──言ってよ、見せてよ……! さくやんの気持ち……!
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やはり、アンティーカのファン感謝祭ってめちゃくちゃ良くて……(ろくろ)ここに至るまでの色々なものがこの台詞に乗っているので、当然威力は高い。
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そもそも、三峰は自分の気持ちを積極的に他人に言ったり見せたりする人間ではない。他人に気を遣うが、他人には気を遣われたくない。湖の奥なんて知らなくていいのに、なんて。
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そういう性格は白瀬咲耶にも通じるところがある。詳細は省くが、咲耶も「いい子」であることに囚われていて、他人に真っ直ぐ「寂しい」と言うことができなかった。その結果、ちょっとアンティーカがぎこちなくなっていくのがファン感謝祭のストーリーだ。
そこで、咲耶の気持ちに真っ先に踏み込んでいったのが三峰だった、というのが……私はもう……「そういうの、三峰には真似できないよ」とまで言っていた三峰が! 「言ってよ」と言うまでに重ねられた言葉のひとつひとつに、三峰だからこそ乗る意味があった。
三峰は、止めないでおいてあげる 目をつぶっててあげる
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三峰とプロデューサーは全然違うところももちろんあるけど、似た者同士でもある。同志、あるいは相棒だとか、そんな言葉が似合うふたりだってことを想わせてくれるコミュにして台詞。
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理想の姿であり続けようとする姿勢、二人とも一緒なんですよね。
どこにいても、プロデューサーは三峰を見つけてくれるんだな、って
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アイマスEXPO、シャイニーカラーズブース「少女たちの軌跡上を動く点P」における公式選。
三峰にとってプロデューサーがどういう存在か、その解であり、三峰をプロデュースするものとして覚えておきたい台詞でありコミュと言えるだろう。アイドル三峰結華をプロデュースするのがプロデューサーであり、それ以外の何者でもないのだ。
……それはそれとして……時々……いや度々二人の距離感が分からなくなるんですけど……
……………………悪くないと思いますっ! これで満足!? っていうか限界!
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三峰G.R.A.D.ってめちゃくちゃ良くて……
自分を卑下してしまうところのある三峰に対して、プロデューサーが大きく踏み込んでいった話。三峰の確かな成長を感じられて嬉しい。
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ちなみに別のコミュで咲耶に対してこんなこと言っているんですよ。君たち本当にそういうところだぞ。
……結華にとってもそうでしたけど?
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結華!? このnoteを執筆するにあたり滅茶苦茶三峰のコミュを読んでいますが、一人称結華はほんとうにレアで、ここだけな気もする。
楽しかったな、結華にとってもそうだったらいいな、に対してこの返しは……さすがに……恋……
くらくらは本当にめちゃくちゃ良いコミュで……あのNOT≠EQUALにGRADを乗り越えて二人の関係がどれほど強固なものになったかを存分に見せてくる。冗談交じりの軽妙な掛け合いに、仕事のオンはしっかりオフはめちゃくちゃはっちゃける緩急、ああ三峰のコミュを読んでいるなあという気持ちにさせてくれる。
そうでしたけど? の直後にある「三峰結華の夏は、あなたとの思い出で染まっておりますですよー」も殺し文句すぎる。殺してくれ。
……何があっても こうやって、すり合わせればいいんだなって
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泣いた(本当に、未だにじわりとくる)。私は涙腺がおかしくなっているので人間と人間が意思疎通して分かり合う様子を見ると泣いてしまう。すれ違うことがあっても、すり合わせればいい。だから人は繋がっていられるんだなって……自分で何言ってるのかわかんなくなってきた。
スクショ1枚で収めようとしている都合上カットしたが、「何かあっても」を打ち消して「何"が"あっても」と言い換えているのも非常に味。
──自己満足! って唱えながら、やっちゃう
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気持ちが沈んでいる様子の咲耶に何かをしてあげられないか、自分一人だけでではなく周囲を巻き込んででも……なんてことを考える摩美々に三峰が告げたアドバイス。それが良いことか悪いことかというのは場合ごとに考えていかなければならないだろうけれど、とても暖かな気持ちにさせられる。
『一緒にアイドル、目指してもらえませんか』
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主語の大きな発言をさせてください。オタクはみんなこれ好き。
(────変わらないなら、それは)
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台詞としてこれを選ぶのは少し足りないような気もするのだが、このコミュがほんとうに良くて選んでしまった。一度離れ離れになっても、変わらないものがある。ならきっと、今あるものにも変わらないものがあるのだろう。
また、明日からニンゲンのふりをしよう……!
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最高MC。ひとつの台詞として完成されている。
…………主人公、したいじゃん
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したいよなぁ!? これは【Good-bye ラブレター】でも回収されていたけど、三峰の格好いい貪欲さが表れた良い台詞……!
この間いきなり『結華』って呼ばれた時は、正直ちょっと引いちゃったなぁ
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何でもない会話の一節ではあるが、プロデューサーが初『結華』呼びしたコミュのタイトルが『親近(引いてはない、引いては)』という前提を考えると、ガチで引いたわけじゃないけど距離感を縮めるために茶化して「引いた」って言ってるわけで、即ち三峰からのプロデューサーへの初茶化しなのだ。台詞として好きと挙げるような台詞ではないかもしれないが、記念写真は撮っておきたいよね。
──ここでだけは こがたんのファン、やめるね
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最初にも挙げたが、アイドル三峰結華の格好良さを語る上で外せないコミュであり台詞。
三峰結華にとって月岡恋鐘はアンティーカの絶対的なセンターであり、憧れの存在だ。
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しかし、かつて三峰が観客席で憧れたように、今はステージに立つ三峰に憧れる人たちがいる。
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自分にアイドルとしての天性はない、それでも、ステージの上でだけは、隣で耀く才能に並び立てるように。
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「憧れられるのに、相応しいアイドル」。WINGで語った理想のアイドルになるために、決意を新たにした三峰は本当に格好良くて、私は三峰結華というアイドルに更にあこがれてしまったのだ。
だって、誰かと一緒にいるってことを教えてくれたのはPたんじゃん?
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ウガ
アイドルを天職にする女なので──?
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最高だよ
かっこいいよ、三峰
お詫びに三峰にも聞いてよ 愚問、答えさせて?
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単純に好き
Good-bye ラブレターがとんでもないコミュすぎて語彙力を喪ってしまいました。
結論
最初の方で「三峰はコミュタイトルに唸らされることが多い」と述べたが、改めて振り返ってみればそれもその筈で、コミュタイトルには三峰があまり真っ直ぐ口にすることのない本音が掲げられている。それは物語の外側にいる私たちに向けられたもので、プロデューサーは知り得ない情報だ。でもきっと、それは彼にも伝わっているんだろう。台詞なんかなくたって。
あとね、触れなかったけれど、三峰の嬉しそうな「はい」とか「うん」もめちゃくちゃいい。本当に嬉しそうだから……希水さんの素晴らしい演技に脱帽するばかり。希水さんといえばChapter 283 DAY1で「雨だね」と言ってくれたのが最高にブチあがったのでコミュの台詞ではないがあげておきたい。6thの横浜公演も諸般の事情と月月が交錯した上でのMCがとても良くて……三峰結華という役を大切に演じていただいている故だと思います。本当にありがとうございます。
……さて、どれを「一番」に選ぶか、というと、大変に、難しいのだが……
先に挙げた浅倉やにちかの例に倣えば、やはりこのキャラが好きな理由を象徴するような台詞を一番に選びたい、という思いがある。浅倉で言えば、私自身が大切にしていたり好きなものだったりが浅倉のコミュの中には溢れていて、その中でもとびっきりに好きな概念の本質を言い当てているから「ほんとじゃん? ほんとに見えたら」が好きなのだ。にちかで言えば、彼女がまだ精神的な未熟さを抱えているが故に発露される攻撃性が好きで、その顕著な例であるから「もらってきますねー」が好きだ。
さて、三峰についてはどうだろうか。三峰の魅力。器用で不器用、真面目で面倒くさい、根源は同じでも結果的に表出される二面性。アイドルに憧れていたからこそ、憧れられるようなアイドルになろうという決意。マジで頭がおかしくなりそうな距離感バグ発言……? どれも外せない魅力だな……外せないから一つに絞れないんだな、という納得がある。それでも、一つ選ぶとするなら──
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【Good-bye ラブレター】より「アイドルを天職にする女なので──?」。
アイドルという職業に向ける三峰の熱意・決意が端的に表れた名台詞。「天職」という天性のもの、天から授かったものという意味合いの語句に対して「天職に"する"」というレトリックが力強い。三峰がいっちゃんかっけえアイドルなんだからさ。
付1:番外選
真面目に選ぶわけにはいかない台詞だとか、そもそも台詞じゃないやつだとか。
Pたんがわたわたしてるとこ見れて、個人的にはだいぶ満足したし!
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プロデューサーが……わたわたを……!? Go! Go! Let's Go! ジャンプ!ジャンプ!もっと!
……
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最高。全人類聞け。
ねぇ兄さん──
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助かる。
にゃ、にゃ、にゃーん♪
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ありがとう。
それはそうとこのコミュ、プロデューサーが撮られた写真のデータを消してほしいと言って交渉が始まるところで切れているのだが……タイトルが「じゃあ消しちゃう♡」ってことは交渉が通ったってことですよね? 一体何を提示したのでしょうか……
顔(1)
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不機嫌拗ね顔かわいい
このシーンでそんなことを考えるのは不謹慎では? でもかわいい
────……
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全人類聞け。
♡コール
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めちゃくちゃいい長尺台詞が3+1種類もあり、人死にが出ていてもおかしくない。ちなみにこのタイプの三択の活用(悪用?)は【Good-bye ラブレター】や【待ちぼうけ次回予告】にも存在し、近年増加傾向にある。味を占めるな。もっと味を占めろ。
(────っていうかありがとう以上の感謝ってなんかないの……!?)
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わかる
ワンちゃんみたいじゃん そんなしっぽ振って走ってこなくてもよかったのに
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初見時横転した。いつまでもいつまでも横転した。今でもまだ横転しています。
おれこの台詞が二番目に好きかもしれない。
顔(2)
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この表情が一番好きです。普段より眉尻がちょっと下がってるだけなんですけどね。
……こーの酔っ払い
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なんなんだこれは。本当にこのコミュ何? 新婚旅行かなんかしてた?
付2:【境界フィクションレイン】にみる三峰のこれまで
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【雨に祝福】において、いつもの三峰とは違う役に挑戦したとき。『元気』とか『賑やか』とか『楽しい』──そうじゃない結華を見せるための試み。プロデューサーの「結華のいろんな魅力を、たくさんの人に見てもらいたい」という気持ち、わかってもらえる人にだけじゃなく、わかってもらえる努力をしたいという三峰の気持ち。その延長線上にこのコミュはあるわけですね。
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「乗る」という表現はとても2人に似合っているというか、直で言っているのはGRAD編『いつか、私も大事にするから』の「──でも乗った!」くらいなんだけど……【それなら目をつぶりましょう】の一緒に抜け駆けでシュークリームを食べるシーンとか、【く ら く ら】で一緒にいろんな夏らしいことをやってるシーンとか、提案に乗る・乗せる姿を見るとこの二人らしいなと思う。
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ファン感謝祭編、『そっと教えてあげましょう』などなど。「知られたくないものは知られたくないし、見せたくないものとか絶対隠しておきたい」。努力は隠れて、気遣いは気付かれないように。そういう繊細なところを遠慮なくぶち抜いてくるプロデューサーがいて、三峰がそれを許すことができて、だから『プラスチック・アンブレラ』という曲を世に出すことができたってわけ……
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【カラフルメタモルフォーゼ】、【雨色、上機嫌】で触れられた、あの雨の日にプロデューサーと出会えた幸運。それがいつしか当たり前になっていることについて【kaleidoscope-pinball】では語られていた。当たり前になった幸運、そんなに嬉しいことなかなかない。良かったね……
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WINGシーズン4クリア時の台詞、「プロデューサーは、アイドルをやる気にさせる天才かもね」。その時は、いつも全力だからいつも通りやれば大丈夫だ、という言葉に対して。
【雨に祝福】でも。前に触れたプロデューサーの「結華のいろんな魅力を、たくさんの人に見てもらいたい」という言葉を含む思いの丈に対して。
そして今は、歌詞みたいな女の子を結華の力で『表現』してほしいというオーダーに対して……この男、いつだって殺し文句を持ちだしてくるな……
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プロデューサーがめちゃくちゃ緊張してるのは【雨に祝福】以来ですかね。必死に言葉を選びまくって真意を届けようとするのも三峰コミュでよくみられるかわいらしいプロデューサー仕草です。ありがとうございます。
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【く ら く ら】耳元で囁いてやればよかった、【♡コメディ】だから耳元で囁いたの、そしてまた耳元で囁いている+1億万点。
最後に
というわけで、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。「あったなあ、こんな台詞」なんて懐かしく振り返って、三峰のことをいいなと思える時間をもし過ごしてくれていたなら、それはとても(私にとって(あなたにとっても?))幸運なことだなあと思います。
三峰、誕生日おめでとう。今年もプロデューサーと共に歩むその道のりを見守って、応援していきます。