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【ラテンアメリカ旅行 #10】🇧🇷フロリッパで荒波に揉まれるサーフィン

前回、アルゼンチン側のプエルト・イグアスを出発してブラジルの国境を超え、バスで15時間。ようやく最初の目的地、フロリアノポリスに到着。

ブラジルとフロリアノポリスについて少し


● まずはブラジル基本情報

ブラジルの正式名称はブラジル連邦共和国。
連邦制なので複数の州や地域が国を形成し、それぞれの州が一定の自治権を持ち、地方の特性を生かした政策が可能にしている。
人種が多く、先住民、植民地時代に移植したポルトガル人、奴隷として連れてこられたアフリカ人、その他日本人やヨーロッパ人など多くの民族と文化が混在している。
食文化については豆や肉、米のイメージが強いが、野菜や果物も豊富にあるのでバランスの良い食事が取れる。
北部のベネズエラ、コロンビア、ペルー国境付近にはアマゾンが広がり、西部のボリビア国境付近にはパンタナルという湿地帯が広がる。また北部のバイーア州にあるチャパダディアマンティナの辺りには山岳地帯が広がり、様々な自然が豊かな国でもある。

面積:851.6万km2 首都:ブラジリア
人口:2億1345万 通貨:レアル
言語:ポルトガル語(公用語)、先住民の言語
宗教:カトリック65%、プロテスタント22.2%
隣接:フランス領ギアナ、スリナムガイアナベネズエラコロンビアペルーボリビアパラグアイアルゼンチンウルグアイ

https://www.cia.gov/the-world-factbook/countries/brazil/summaries

● フロリアのポリスってどんなところ?

通称フロリッパ(Floripa)
ブラジルの南部サンタ・カタリーナ州の州都で海に囲まれたリゾート地。
気候は穏やかではあるが、海に囲まれているため平均湿度80%と高め。降雨量も多く、想像よりも気温が低い。乾季はないらしく、僕が行った4月は降雨量が少なめの時期らしい。
治安が安定していて、富裕層が多く、生活水準レベルが高い。物価も高め。僕の中のブラジルのイメージとは異なり、ヨーロッパ系移民が多く白人の割合が90%を占める。ホームレスもほとんど見ない。

Floripaでサーフィン

● フロリアノポリスに到着

フロリアノポリスのバスターミナル到着後、SIMカードを探し始めたが、ブラジルでは外国人がSIMカードを購入するためには在住証明しないと買えないため、一般の旅行者は普通は正規ルートではSIMカードを買うことができず困っているところ、再びパラグアイのアミーゴ登場、状況を説明したらUberを呼んでくれて僕のUberが到着するまで待っていてくれた。ほんと優しい。

フォズ・ド・イグアスからフロリアノポリスの移動はこちら

● 早速フロリアノポリスのビーチへ

アミーゴに別れを告げ、宿泊先に到着するが、誰も出てこない。すぐ横にサーフポイントがあったのでビーチサンダルに履き替えて、大きな荷物を持ったままビーチへ向かうとものすごく広いビーチが広がっていた。

波も大きくサーファーが次々と海へと向かっていくサーフィン天国のような状況だった。後から聞くと「こんな波1年に2、3回しかないよ」という。
ホステルに向かうとサーフィンから戻ったオーナーが迎え入れてくれ、チェックイン完了。

● 南米初サーフィン

長時間の移動と、ベッドで寝ていなかったせいもあり疲れていたが、早速荷物を整理して、サーフィン情報を集め始めた。
するとオーナーがサーフボードを持って出てきてサーフボードをレンタルしてくれた。ウェットスーツがないらしいので持っているショーツとTシャツに着替えて早速ビーチに向かい半年ぶりにサーフィン。

サーフキャンプの最寄りのビーチ入り口

まずは入水。水が思いのほか冷たくてめっちゃ寒い。そしてストームのうねりががっつり残っていて波の力が強い。
サーフィン半年ぶりの僕の身体にはかなりキツく、白波に押し戻されるわ、波に巻かれて水中でドラム式洗濯機の中でもみくちゃにされるような状態になるわでかなり修行。
沖に出る頃には腕と肩がパンパンになり、波に乗れば波の力が強く、波の面が硬く、ボードがパタパタするので足元のぐらつきを抑えるのが大変。
3、4本波に乗った時点で寒さで身体が震えていて、力尽きて1時間半程でこの日は終了。まずはサーフィンできる身体に戻すところが最初の目標。

タフな状況ではあったが、久々に海に入って心が澄んでいた。まるで瞑想したあとのように頭がクリアで多幸感で満ち溢れていた。

● 翌朝リベンジサーフィン

前日の水温が結構低かったのでこの日はウェットスーツを近所でレンタルし、一旦ビーチに波を見に行き、少し朝日を眺めて部屋に戻った。

朝陽が昇るタイミングのビーチは最高に気持ちいい

ボードにワックスを塗っていると、そこに2ヶ月間限定で泊まっているというブラジル人のサーファー、ロレンゾに出会った。毎朝仕事前にサーフィンするためフロリアノポリスに来たという。出会って2、3分後には「別のサーフポイントに車で行くけど一緒に行く?」とお誘いいただいたので、そのタイミングで起きてきたコロンビア人サーファーのフェリッペと一緒に海へ向かった。僕は南米では遊んでいるだけだが、日本や東南アジアにいる際はデジタルノマド化していて、二人ともデジタルノマドなので仕事の話もできて面白かった。

連れて行ってもらったサーフポイントは若干波が穏やかで時々綺麗に割れる波もあり、前日よりも楽しめた。そしてなぜかこちらの方が波がいいのにも関わらず、アクセスが悪いせいか人も少なく最高。

フロリアノポリスでは有名なサーフポイントらしい

朝8時過ぎには上がって、まずはグアラナ(炭酸ジュース)を飲んだ。
身体に悪いんだろうなと思ってが実は健康ドリンクらしい。にしては砂糖も前回入っていてジュースのよう。ポルトガル語だと『グアラナ』と聞こえたが日本では『ガラナ』と呼ばれている。

ハマってよく飲んでいたグアラナ

サーフィン後はサーフキャンプに戻り、前日に毎日のサーフィン後の栄養補給のために、デカいアサイーを箱を買っておいたので、ロレンゾとフェリッペとアサイーを食べながらエネルギー補給。そこから朝食を作って一緒に朝食を食べているとサーフキャンプに宿泊客がぞろぞろと起きてきた。

ロレンゾとフェリッペは仕事を始め、僕は僕の友人がお勧めしてくれた『Lagoinha do Leste』というビーチに沿ってずっと歩くトレッキングコースに行くことにした。
折角なのでそこにいたローリンというドイツで狩猟をしながら生きているという不思議な青年と、カタリナという製薬会社で研究をしていて、仕事でブラジルに来ているというドイツ人女性を誘い、3人で一緒にトレッキングに向かうことになった。

長くなってしまったので今回はここまで。次回は『Lagoinha do Leste』と友達の家族にFloripaで会えることになったのでその話について。

最後に曲紹介


今回は世界中で大ヒットとなったSergio MendesとBlack Eyed Peasによる『Mas Que Nada』について。
ポルトガル語では英語で「マジかー」のような、ネガティブな意味を持ち、スペイン語だと「最高」と逆の意味を持つらしい。

原曲は1963年にリリースされたJorge Ben Jorによるもの。当時ブラジル国内で2ヶ月で10万枚を超えるヒットとなる。

そして1966年にSergio Mendesによるカヴァーがリリースされる。こちらは女性ボーカルが加わり、世界的ヒットとなる。そして世界中の音楽ファンからSergio Mendesが知られ有名となった曲でもある。

2004年にBlack Eyed Peasが『Hey Mama』をリリースし、

2006年にSergio MendesがBlack Eyed Peasと妻をボーカルとして迎え入れ『Mas Que Nada』を制作、リリースした。

このバージョンは 2011 年のアニメーション映画『リオ』にも収録された。 偶然にもメンバーの 1 人であるウィル・アイ・アムが映画で赤とさかペドロとして声の役割を果たしている

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