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【ラテンアメリカ旅行 #15】🇧🇷独特なユルさが最高なイタカレの文化
ユニークなビーチタウン
⚫︎ ようやくイタカレに到着
イレウスでのトラブルのことを考えながらイタカレに向かう道。
かなりガタガタした田舎道を通り、少し進んではすぐに停まり人が乗り降りする。途中からは道がコンクリートではなく土だった。
この区間の周辺に住む人たちは大きな手提げ袋や鞄を持っている人たちが多く、イレウスまで商売しにいくためにバスで行き来しているようだった。そのためバスの中は混雑していた。
今回の移動はこちら。
イレウスからイタカレまでの所要時間はバスで2時間半くらい。
⚫︎ イタカレってどんなところ?
イタカレは、ブラジルのサルヴァドール南部、バイーア州のカカオ地帯にある自治体。
人口 は28,600人ほど。
目を惹くいくつものビーチが点在し、サーフィンの大会が開かれるなど波質も良いため、世界中からサーファーが集まる場所でもある。
また、夜になると街中でカポエイラのセッションが行われていたり、ミュージシャンたちがライブを行なっていたり、自分たちの作った作品を路上で売っていたり、アーティスティックな街としても有名。
カカオ地帯に位置するため、カカオジュースや、カカオの身を食べることもできる。同じバイーア州でも生のカカオを味わえるのはこのカカオ地帯だけ。僕はこの街でカカオジュースを初めて飲んだが、あまりのおいしさに感動し、近所のカカオ専門店でジュースを買って宿泊先にストックしておいた。
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イタカレの特別な雰囲気
⚫︎ 早速ビーチへ向かう
荷物を宿泊先に置いて出かける。街中を抜け、歩くこと30分ようやくビーチの入り口が見えてくる。
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入り口を抜けるとすぐにパラソルが広がっていてパラダイス感が出ている。海も空も青く、遠浅で泳ぎやすい。岩場に向かって歩くと隣のビーチに行くこともできる。ビーチが3つ程まとまってあるようだ。
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● アクセスの悪い場所でのサーフィンは冒険
実は上の写真のビーチではなく、翌日にサーフィンをしに行ったJeribucaçuというイタカレで最も美しいと言われているビーチがあるのだが、とにかくアクセスが悪い。車を持っていなければ、バスかタクシーで近くまで行き、そこから30分ほどジャングルや岩場を超えていくため、体力のない人にはお勧めできない。
この後、ブラジルのタイプージフォラ、エクアドルのガラパゴス島やペルーのチカマなどでも街から30分くらい歩いた場所でサーフィンしてみたが、波に乗るまでがすでに冒険になってある意味面白い。
*サーフィン下手でも波があると海入ってローカルサーファーと仲良くなっていた。この数ヶ月後、エクアドルではプロサーファーの家に招待してもらうこともある。
また、サーフィン中は物を置いておくと置き引きされる可能性が高く、カメラを持っていくことができなかったのがかなり残念。
● サンセットハンター
夕方はサンセットが綺麗に見えると言われているポイントが複数あり、日毎に場所を変えて異なる景観を楽しんだ。
日本に住んでいた頃からサンセットの時間帯が一日のうちで一番好きで、サンセットが綺麗に見える場所の丘の近くに住み、サンセットに合わせて仕事を中断して毎日見に行っていた。
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● 芸術やパフォーマンスで溢れる夜の街
初日の夜は外に出てアカラジェというバイーアの伝統スナックを屋台で食べて街中を歩き回る。街の広場ではカポエイラのセッションが行われていて音楽とダンス(元々は格闘技)の熱気がすごく、アフロブラジリアンの伝統、雰囲気を肌で感じた。
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街の外れの大きな公園の広場では音楽のライブセッションが行われていて、投げ銭式。
レゲエのようなリズムでアコースティックライブ。程よい土着感と気持ちのいいグルーヴが最高だった。メンバーの子供が時々いたずらをして、お母さんが時々抜けるのもゆるさがあってよかった。
そして大きな木下でのステージ車の上に積まれたサウンドシステムと言い、手作り感が素晴らしいセット。
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ここで触れた文化について少し
● カポエイラについて
カポエイラのセッションの写真をあげたついでにどんなものか説明。
自分で説明するよりわかりやすくまとまっているサイトがあったので引用。
1500年頃にポルトガルの植民地であったブラジルで誕生したと言われています。アフリカ大陸から強制的に連れてこられた黒人や、ポルトガルの侵攻により奴隷となっていたブラジル人々は、過酷な労働を強いられた上に、体を拘束されるなど自由を奪われて生活をしていました。
少しだけ認められていた自由時間に音楽とダンスを始め、苦しみと不幸を忘れる時間として使っていたのと同時に、密かにカポエイラを通して「格闘技や護身術を身に付けていた」と言われています。
看守の目を盗んでダンスを踊っているようにカモフラージュし抵抗するための武術を体得したという話は有名です。
ちなみにカポエイラを少し体験させてもらい、覚えるのは難しくないが独特のリズムとタイミング、そして音楽と相手との呼吸に合わせるのが難しかった。そして結構低姿勢で、ステップが深かったり、足がめちゃくちゃ鍛えられそう。もちろん次の日は筋肉痛。
ただ、全てが噛み合った時めちゃくちゃ気持ちよさそう。
● バイーアのソウルフードを2つ紹介
まずは先ほどアカラジェという食べ物を食べたことを書いたが、アカラジェとはインゲン豆をすりつぶした生地をパンのように丸くして、中にセロリ、トマト、玉ねぎ、パクチ―などの野菜と、バイーアの海で取れた辛く味付けされた海老を入れて、デンデ油で揚げて、最後にピメンタという辛いソースをかけて食べるバイーアのソウルフード。僕にはピメンタは辛すぎた。
アカラジェを食べる時は屋台で油を確認して、綺麗な油を使っている時だけ頼むようにした方が良い。また、エビを使用しているので綺麗に管理されていそうな屋台を選ぶのが無難。友人のガブリエル君はアカラジェで当たって2日間寝込んでいた。
次にタピオカ。原料のタピオカはキャッサバのでんぷんから作られる。 作り方は油を引かないフライパンにでんぷんを入れ、火をつけて粒が集まって白い円盤状になるのを待つだけ。その円盤上のクレープのように広がったタピオカの上にバター、カルネ・セカ(味付けされたパサパサの乾燥した牛肉)、バナナ、鶏肉、ハムなど、さまざまな具を加えることができる。
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最後に一曲紹介
サルバドール出身の人気歌手Luedji Lunaによる『Banho de Folhas』
曲名を日本語にするとおそらく沐浴のような意味になる。
2020年にリリースされたLuedji Lunaのセカンドアルバム『Bom mesmo é estar debaixo d'água』は、ラテン・グラミー賞の最優秀MPB(ムジカ・ポピュラー・ブラジレイラ)アルバム賞にノミネートされた。 欧米でツアーを行い、モントリオール国際ジャズフェスティバル、ルードルシュタットフェスティバル、アムステルダムルーツフェスティバルなどの主要なイベントで演奏した経験もある。
爽快感とゆっくり走り抜けるような感覚。そしてソウルフル。夕方、ビーチでサンセットを見ながら聴きたい