【ラテンアメリカ旅行 #27】 🇵🇪雪山で出会った静寂と青い空
前回、ワラスに到着してLaguna Paron、Laguna 69で超絶綺麗な自然を満喫し、4600mまでは身体が慣れていた。一旦ワラスに戻って1日身体を休めて翌日は5100mのNevado Mateo(マテオ山)に登ってきた。今回はその様子をポスト。
Nevado Mateoの青と白
● マテオ山はあたり一面が絶景
5100mという高所ではあるが、1000mくらいしか登らず、割と短時間なので高所トレーニングにはもってこいだと思う。
そしてなにより、久々に雪の上を歩けるのが嬉しい。
僕のような素人がクレバスに落ちたり、怪我して人に迷惑かけたくないのでガイド付きのツアーに参加させてもらった。
ちなみに良くも悪くも南米のガイドは日本のように常に見てくれているほど面倒見が良くないし、適当なところがあるので、必要なことを伝えていかないと彼らのペースになってしまう。もちろん伝えればちゃんと聞いてくれるし、一生懸命働いてくれる。
そしてペルー、ボリビアのガイドはどこに行っても信じられないほど安く引き受けてくれる。
一生懸命仕事して、楽しませてくれるので、少しでも彼らの生活の足しになってほしいと思い、毎回チップを渡していた。
*結構いろんな国からの観光客もガイドたちにチップを渡している。
朝早く宿を出発し、夜明け前に登山口に到着。
歩きはじめがめちゃくちゃ寒い。手袋の中まで寒さが染み渡り、痛いくらいだった。
少し歩いくと雪が出てくるのでアイゼンを装着するのだが、後ろを振り返ると気づけば陽が登っていて絶景。
だんだん登りが急になってくると息が切れてくる。一緒のクルーにいたアルゼンチン出身の女の子はかなりしんどそうだったので、ペースを落としてゆっくりと進む。
マテオ山の頂上に到着したので一旦休憩。
この時点ではそんなに大変さを感じなかったので、技術がそんなに要らず、天候が安定している時期を前提に、少しずつ高度をあげて慣れていくことを考えるとアコンカグアを最終ゴールにして出発するのもよかった気がしていた。
*決してナメているわけではない
●下山後の寄り道
同じバンに乗ってきたアメリカ人のカップルがいつになっても降りてこなくて、ガイドが確認しに行くと、軽い高山病で足取りが重くなってしまったということで、僕たちはガイドおすすめの景色を見に行くことになった。
バンを停めて外に出ると、またまた360°どこを見ても絶景が広がっていた。もうこの旅の始まりから4ヶ月くらい経っていたと思うが、夢の世界が現実になっていて、夢か現実かわからないことが幾度となく起きていた。
しばらくここでゆっくりと時間を潰し登山口までカップルを迎えに行くと、無事下山して僕たちを待っていた。ただ身体が重くなっているだけで、激しい頭痛や嘔吐もなく、軽度な高山病で済んだようで何よりだった。
僕たちは再びバンに乗り、ワラスの街に戻っていった。
僕たちを最高の登山と、時間潰しで絶景ポイントに連れて行ってくれ、安全にワラスまで送り届けてくれたガイドたちに本当に感謝。
そしてワラスで一泊して、クリスと一緒にリマに向かい、再度一泊。クリスは数日後ドイツに帰国するためリマに残り、僕は翌日にナスカ経由でクスコに向かうことになった。
クリスは僕と同い年で、デザイナーとして世界中を転々としながら働いているため、またどこかで会うことだろう。また会うときまで健康で幸せに生活することを願いお別れ。
また、アルゼンチン人の女の子、実はこの数ヶ月後、偶然コロンビアでばったり会うことになる。
今回はここまで。次回はナスカの地上絵で有名な街、ナスカへ向かう。
最後に曲紹介
今回もペルーでよく聞くクンビアを2曲紹介。
Los Destellosの『Qué Chola Tan Rica 』という曲。『なんて美しいチョラなんだ』という意味。
*ペルー、ボリビアでは、先住民やメスティーソ(白人とラテンアメリカや先住民(インディオ)との混血である人々)のうち、インディヘナ(先住民族)的な文化や風習などを強く維持している人のことをチョロ(女性はチョラ)と呼ぶ。
こちらは1970年代初頭にリリースされたとみられるLos Rumbaney(ロス・ルンバニー)の『El Poncho』という曲。
日本でもお馴染みのペルーの先住民族が身につけている『ポンチョ』がタイトル。
タイトルを見る限りでは先住民族やメスティソの文化をコンセプトにして作った曲だと思うが、情報がほとんど出てこない。
その割にはペルー中でレストランやバーに行くとよく聞く一曲。