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【ラテンアメリカ旅行 #26】🇵🇪ハイカーの聖地ワラス:異世界のような大自然


ペルーアンデスの麓の街ワラス


● ワラスまで

前回、チカマでサーフィンしたあと、ワンチャコの街に戻り、翌日にはトゥルヒーヨに向かって、そのまま夜行バスでワラスを目指した。

ワラスは高所にあるため、寒いのでバスの中は暖房で暑くなっていた。
汗をかいて辛いくらい暑くて、到着すると今度は外が寒いので、とりあえずダウンを着て宿に向かった。朝方到着してドアベルを鳴らしてしばらくするとスタッフが出てきて部屋に案内してくれたので、とりあえず荷物を簡単に整理して休憩。

今回の移動はこちら。ワンチャコから乗り換えを含め約10時間。ワラスもまたアクセスの悪い場所にあったので、おそらく短期の旅行には不向き。
ただ圧倒されるほどの特別な景観がたくさんあり、他のアンデス周辺の山と雰囲気が違うのでかなりオススメ。

● ワラスの街について少し

南米ペルーアンデス山脈の麓町で、標高3100mに位置する。夜は冷えるのでジャケット必須。世界中からのハイカーやクライマーの拠点となる街でもあり、「ペルーのスイス」と呼ばれる。ヨーロッパからの登山客たちも結構な確率でスイスアルプスみたいだと言っていたくらい美しい。

そして様々なアクティビティがこのワラスから近いのも魅力的。
僕は高所に身体を慣らしていくために、あまり歩かない4100mくらいに位置するLaguna Paron→確か往復5時間くらいの4200mに位置するLaguna69→そして久々の雪山で人生初の5000mの山、Nevado Mateoの3カ所に行った。

もっと時間があれば、サンタクルス(3日間くらい)やワイワッシュ(コースによるが7日間くらい)というトレッキングもあり、特にワイワッシュは近年世界的にも注目されている美しいトレッキングルートがある。

● ワラスでの予定

ワラスに着いた初日は身体を高所に慣らすため、街中を歩きながら翌日以降の予定を立てて過ごした。
翌日、翌々日はLaguna Paron、Laguna 69に向かい、1日挟んでNevado Mateo。人生初の5000m地点に向かうことにした。今回はそのLaguna Paronと、Laguna 69について少し触れる。

Laguna Paron


Laguna Paronはワラスからバンに乗っておよそ2時間半くらいの場所に位置する。4000mを超える場所にあり、歩く距離も少なく、高度循環には丁度いい。

麓の街にはトゥクトゥクのようなタクシーがたくさん走っている

麓の街からさらに奥に進むとかなりのガタガタ道に入っていく。
これをさらに進むとLaguna Paronに到着。駐車場のすぐ横に湖が広がっていて、雪解け水が独特の水色。空の色とのコントラストがかなり綺麗。
という具合にいきなりの絶景。奥に見える尖った山はピラミデという5885mの山で、ワンドイなど辺りには6000mを超える山々が聳え立つ。

4200mに位置するので空気が薄く感じる

ペルーのスイスと呼ばれる秘密はこの景色にある。(*個人的にはここは南米だしスイスと呼ばれないでほしい。ここにはここの素晴らしさ、文化があるし、湘南をカリフォルニアに例えているようでちょっと違和感。。。)

ピラミデ山(5885m)
ピラミデ山のアップ

Laguna 69


Laguna 69は前日のLaguna Paronよりも少し高く、4600mくらい。
そして前日は少し歩いただけだったが、今回はより身体を慣らす意味も踏まえて5時間くらいトレッキング。

一旦景色の良い場所でバンが止まってくれたので写真を撮りながら景色を楽しむ。この自然の色、もう言うこと無し。

一緒に来たクリス(リマで一緒にテクノパーティーに行ったドイツ人の友達)はすでにボリビアのワイナポトシ(6100m)を登っていたので、ここは高所ではないという。途中からクリスは先に行ってもらい、終着地点で待ち合わせた。

トレッキングを始めてしばらく歩くと、気づけば結構上の方にいて先ほど止まった湖と、スタート地点が小さく見える。

谷の深さが自然の迫力を見せてくれる

最後は上りが急になってくるので息が切れる。ただ、ゆっくり呼吸を整えながらいけば全然大丈夫なくらいだった。これならNevado Mateo(5100m)も楽しめると感じた。そして到着。目の前には湖。

この下の写真、周りの人たちを見ればわかると思うが、みんなダウンジャケットを着るほど寒いのにも関わらず、数名、彼のように雪解け水の中に入り泳ぎ出すイカれた人たちもいる。

Laguna Paronとはまた違うもう少し緑がかった色
帰りは友達のクリスに一枚撮ってもらう

Laguna 69はワラスでワイワッシュなどのロングトレイルに行く時間がなければ外せない超絶景スポットなのは間違い無し。

今回はここまで。
次回はNevado Mateo。5100mという高所でアイゼンを履いてゆっくりと雪の上を歩き、絶景を楽しむ。

最後に曲紹介


今回はLos Hijos del solの『Cariñito』。タイトルはカリニートで「愛する人」という意味。オリジナルはバレト(Bareto)というペルーのクンビアを代表するグループ。

こちらのバージョンは、前回紹介したサイケデリッククンビア。サイケデリックでアマゾンをイメージするような感覚。
アルバムのジャケットの通りアマゾンを連想させるサイケデリックなイメージ。定かではないがおそらく70年代の曲。

オリジナルはこちらのバレト(Bareto)の曲。
ペルーのどこにいてもよく聞く。
旧インカ帝国の首都、クスコ滞在時にクンビアのイベントによく行っていたので思い出の曲でもある。

サイケデリッククンビアのイメージを掴むためにもう一曲。
Los Cisnes de Iquitosの『Safari en la selva (cumbia)』

この曲はアーティスト名にイキトスとあるようにペルーのアマゾン出身で曲名も「ジャングルサファリ」という意味。これはアマゾンのジャングルをイメージして作ったのは間違いないと思われる。
一曲目同様にヒッピーカルチャーの影響を強く受けている。


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