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アニメ「王様ランキング」をアマプラで最新話までイッキ見してしまった話

本日時点で17話まで公開されており、深夜に目が覚めた勢いでイッキ見してしまいました。
あらすじは公式サイトをどうぞ。

https://osama-ranking.com/

アニメ公式サイトより

ついついイッキ見してしまうほど自分には刺さったアニメです。毎週待ち遠しくなっちゃうのがイヤなので、だいたいのアニメはクールが終わってから見ようとしているのですが。
思わぬところで毎週の楽しみが増えてしまいました。

感想を直接Twitterで書くのはネタバレマナーに抵触するので…セコセコと見応えをここに書いていこうと思います。
アニメ17話くらいまで観た方は、ぜひ以下の駄文にお付き合いください。


●二律背反と多様性を許容できるアニメ

この作品を見ていて感じた魅力を一言で表現するとこうなりました。人間の煮え切らない部分…最悪の二者択一を選び抜く葛藤が随所に見て取れます。

例えばボッス王国の重鎮が一人の「アピス」。彼は主人ミランジョにも、それと敵対する王妃ヒリングにも忠誠心を持っています。ヒリング討伐の命を受けた彼は、ミランジョに絶対服従するわけでもなく、ヒリングを助けるような…いわゆる利敵行為とも取れる行為を繰り返してしまいます。

冷静な槍使いのアピス

しかし、それを受けたミランジョはアピスへの理解を示し、それでも自分を選んでほしい趣旨の声掛けをします。
目的のためなら破壊的な手段を取ることを厭わないミランジョが、利の無い恩赦をするような、、そうした人の心のブレを丁寧に描いているのが良いなって思いました。
王国・王政とは相容れない個人の考えが尊重される、つまり多様性が認められる世界観ですね。

普通なら二律背反(ダブルスタンダード)な態度は作品の進行に疑念をもたらして、所詮ファンタジー・所詮アニメーションと興ざめさせられることもしばしばです。
ですが、「王様ランキング」はダブスタな部分と真っすぐな部分とをバランスよく描き分けることで、オリジナリティ溢れる展開を演出できてるように思いました。
この作品における真っすぐな強い信念の象徴は、主人公のボッジです。いつしか周囲の人物が最弱の王子ボッジに希望を抱くようになるのも、それぞれ自身がジレンマの中にある弱き人間であることを自覚したからでしょう。並々ならぬ逆境を跳ね除けて勇敢に強敵に挑むボッジの姿は、そうした人の弱さと対照的に見えてしまって、アツいなぁ~いいなぁ~とか思ってました。

●A級戦犯的な存在のドーマスがかわいい

そして「王様ランキング」作中のダブスタ代表、ドーマス。このキャラがたまらなくいい味を出しています。

黙ってればただのイケメンなドーマス

ボッジ王子を崖から突き落とした数秒後に喜怒哀楽を1巡させ、その日のうちに自分の過ちへの償いとして右手を失ったドーマスです。アニメで数話経った後には、暗殺しようとまでしたボッジ王子を守るため義手で筋トレしてましたね。
もともと不器用ながら誠実な人柄として描かれていましたが、難しい取捨選択を迫られて情緒も表情もぐちゃぐちゃになっていく過程が見応え十分でした。同僚かつ旦那役のホクロにも刺激をもらいながら、自分なりのTO DOが定まっていく様子も納得感がありました。気づけば、応援したくなるキャラとなってました。
17話現在でも主要人物でしたが、これからも活躍してくれそうな気がするので先が楽しみです。

●顔のフォルムが福本作品臭のする王妃ヒリングもかわいい

極めつけは王妃ヒリングです。育ちの良いお嬢様かと思えば、獣のように声を荒げて治癒魔法をフルパワーで使う姿が印象的です。
そして、尖りに尖ったお顔立ちからは、福本作品を彷彿とさせるものがあります。。

ざわ、、ざわ、、

王妃という立場にも拘らず、部下や王子たちを身を挺して守ろうとすることも。良く出来た偉人なのですが、チャーミングな作画のせいで時々内容が入ってこないことも。。これは私が完全に悪いのですが。。
冗談はさておき、ヒリング王妃もがむしゃらに自分の信念を貫き通そうとする魅力的なキャラで、中々のリスクテイカーなので今後もヒヤヒヤさせられそうです。

●まだ2クール目の中盤

というわけでまだまだ物語は続きそうなので、今後が楽しみです。毎週観るアニメは1年に2本あるかないかなので、地獄のおあずけ期間もあわせて楽しみたいと思います。


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