職員を使い捨てにする千葉県庁
情実人事からの左遷
私は本庁にいた時に、某条例の改正を担当した。しかしながら、その改正が気に食わない幹部がおり、パワハラ上司に怒鳴られながら、連日終電近くまで残業し、なんとか改正に漕ぎつけたにも関わらず、課長、室長、担当の全員が出先機関等へ左遷となった。
底辺出先の追い出し部屋
異動した先は、保健所の窓際部署だった。
正規職員が5名おり、そのうち2人が身障者採用、他も新採職員を除けば、左遷された感じだった。
さっそくコロナの応援業務に駆り出された。
私には、患者を搬送した車の消毒業務が割り当てられた。
はっきりいって数分で終わる誰でもできる業務だったが、わざわざ土日にまで、このくだらない業務の為に呼び出された。
当時、消毒作業にあたった作業員が感染して死亡した記事などが報道されていた。
はっきり言えば、人間の盾だった。窓際に追いやった職員への嫌がらせだ。
そして、その対価は日当300円だ。
また、土日も健康観察などの応援業務にも駆り出された。しかも、身障者はこれらを免除されており、他の職員に皺寄せが来ていた。
身障は周りに仕事をなすりつけるのが、当然の権利だと思い込み、本来業務すらやらなくなっていた。自らの担当業務をやる事を堂々と断り、こちらが肩代わりさせられていた。
しかし、その身障者と自分の給料は変わらなかった。
早慶を卒業して上級で入った私と、どこの馬の骨かも知れない高卒身障採用の給料が同じなのだ。
仕事をしないと開き直った奴と、ソイツの仕事までなすりつけられている私の給料が同じなのだ。
一体、これまでの本庁でパワハラに耐え、終電まで残業させられていたあの日々は何だったのか。
公務員にさえならなければ…。事務系公務員は、国家総合職以外は止めておいた方がいい。
10年以上の時間を費やして、ようやく気がついた。
自己啓発休暇不承認、退職へ
とりあえず自己啓発休暇を取り、海外に留学したいと考えた。そして、自己啓発休暇を申請したら、不承認にされた。産休、療休を組み合わせて6年も休んでいる職員がいるのに、制度上は認められている自己啓発休暇を1年取ろうとしたら不承認だ。
いつものことながら、単なる絵に描いた餅だった。
しかし、すでに留学先に費用を払っており、退社するしかなくなった。
退職を伝えてからは、淡々と事務作業として退職の手続きが進んだ。
よく、「11年間も働いたならば、引き留められたでしょ?」ときかれるが、一切引き留められなかった。
「辞めます」と伝えたら、待ってましたと言わんばかりに、「分かった!で、いつ辞めるの?」と聞かれ、逆に「ここで辞めたら?」と日付まで提示された。自己都合退職の体をとった、事実上の組織都合退職だ。
大学時代の友達が民間大手を辞める時は、花束や色紙を貰ったと言っていたが、11年県庁で働いた自分には、花束や色紙はおろか、退職の挨拶の機会も、労いの言葉ひとつすらなかった。
仕事をしない奴の尻拭いばかりさせて、使い終わったらポイだ。
さすが千葉県庁。さすが追い出し部屋。
まともな職場じゃない。
組織としては、年功序列で給料が少しずつ上がってきたタイミングで切れて、渡りに舟だった、ということだろう。
人生の限られた貴重な時間を無駄にしてはいけない。公務員なんかになってはいけない。
人生を棒に振りたくない?
だったら、地方公務員は止めておけ‼︎
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