Ep寥廓たる地の参銃士 第14章
【ルルイエ学園♡桃色倶楽部】
クィンシー「帰ってきましたね」
と、師匠がよろける。幻夢境内では大丈夫だったがこちら側では元の状態に戻ってしまったようだ。私が肩を貸す。
師匠「すまんな。もう暫く休ませてもらわないと上には戻れんな」
クィンシー「はい。きちんと休んで回復なさって下さい。このまま医務室に行かれますか?」
師匠「ああ、頼む」
師匠を医務室に連れて行った後、みんなで少し話をしようとホールに寄った。
ジゼル「では、せっかくなので皆さんでちょっとお茶でもいかがでしょうか」
カティア&クィンシー「!!」
カティア「ジャミラかイリーナに準備させますね!」
危険を察知してカティアは一目散に危機回避行動を取った。
ロゼット「ではロゼットめはコーヒーを淹れて参ります」
ジゼル「じゃあ私は、、、」
クィンシー「いえいえ!ジゼルさんは疲れているでしょうから!」
ジゼル「?私、今日は何にもしていませんよ?」
そう言ってしまうのもどうかと思うけど、、、何とかキッチンへ近づかせないようにしなくては。
そうこうしているうちにカティアがイリーナを連れて戻って来た。
イリーナ「急にどうしたのよ。別に軽食くらいなら面倒でもないからいいけど。食べ過ぎたら夕飯が入らないわよ」
カティア「それもあってイリーナを呼んだんです。ジャミラだととんでもなく手の込んだ料理を作ってしまいそうなので、、、」
イリーナ「まあ、確かにあの狂犬ならやりかねないわね。カティアが使ったスプーンとか舐め、、、いえ、何でもないわ。忘れて」
カティア「、、、冗談ですよね?」
イリーナ「冗談よ」
、、、、、、
イリーナ「じゃあサンドウィッチとかでいい?具材は余っているものを適当に見繕うわ」
クィンシー「あ、はい。すみません。ありがとうございます」
イリーナ「まあ、みんなさっきまで幻夢境にいたんだもの。気にしなくていいわよ。ゆっくり休んでて」
イリーナがキッチンに入る。
ジゼル「じゃあせめてロゼットさんのコーヒーを運ぶのぐらいは手伝いますね」
それくらいなら害は無いか。
***
ロゼットとジゼルがコーヒーを運ぶのと同時に、イリーナもサンドウィッチを持ってきた。
ジゼル「どうせなのでイリーナさんもご一緒に」
イリーナ「じゃあせっかくなので。私は昼食を頂いたから、コーヒーだけ頂くわ」
『頂きます』
みんなでサンドウィッチを頂く。カティアの頬にマヨネーズが付いたのをイリーナが拭いて上げている。ベアトリーサと先生もこんな感じだったのだろうか。疲れのせいか、ちょっと頭がふらふらしてきた。よく見るとロゼットもうつらうつらしている。
ジゼル「、、、」
なぜジゼルは真剣な目でこっちを見ているのだろう、、、ダメだ、まぶたが重い、、、
***
遠くで声が聞こえる。
イリーナ『ちょっと、大丈夫なの?』
カティア『疲れてしまったんだと思います。大丈夫。お二人は私達が運んでおきますから』
ジゼル『来なさい!クラウソラス!』
クラウソラス『え〜、私は便利屋じゃありませんよ』
ジゼル『便利屋はもっと役に立ちますからね』
クラウソラス『、、、酷すぎます、、、』
***
目が覚めると、、、見覚えのない誰かの部屋。ピンクの照明と豪華なキングサイズのベッド、、、隣にはロゼットが寝ている、、、
***
ルイーズ「これでいいの?」
ジゼル「はい!完璧です!」
アルマ「私の部屋の前でなにやってんのよ」
ジゼル「大丈夫。愛の巣作りです。」
アルマ「、、、それってひょっとして、私とお姉様達との!?」
ジゼル「はいはい、そうそう。今は無事に使えるかチェック中なので中には入らないで下さいよ」
アルマ「たまにはいい事するじゃない!」
鼻歌を歌いながらアルマは何処かに行ってしまった。
ジゼル『2人のコーヒーに混ぜたシルヴィさんの薬、バッチリですね』
***
頭がボーっとする。隣に寝ているロゼット。何となく口付けして起こしてみた。
ロゼット「、、、あ、クィンシー様、、、おはようございます、、、」
またキスで口を塞ぐ。
ロゼット「、、、んっ、、、ん、、、、ちゅぅ、はぁ、」
唇を離す。すると今度はロゼットの方から顔を近づけて、、、
クィンシー「ん、ちゅ、ちゅ、ああ、ひた、、、はいっれ、、、きもひいいれふ、、、」
ロゼットと舌を絡める。そのまま彼女の服のボタンに手をかけた。
***
アルマの部屋の前、タブレット型端末を覗き込む二人。
ジゼル『ムフー!ムフー!』
カティア『リアルタイム8K画質でこれは!目の保養どころの騒ぎじゃないですね!』
ジゼル『マリアさんに盗撮盗聴器をお借りしたので!』
カティア『難点は、受信距離が短いところですね。ドアの前で、、、誰かに見つかったら、、、』
ジゼル『大丈夫です!今は夕食タイム!全員食堂のはず。あ!とうとうロゼットさんの服が!』
カティア『あぁ、めくるめく百合の園!』
***
ロゼット「あ、服、脱がしていただきありがとうございます、、、では、ロゼットめも僭越ながらクィンシー様の服を、、、」
二人でベッドの中で全裸になった。
クィンシー「シャワー、浴びましょうか」
ロゼット「はい、お体、洗わせて頂きます」
クィンシー「二人で洗いっこしましょう、、、隅から隅まで、、、ココとか」
ロゼット「ひゃうっ、、、クィンシー様も」
クィンシー「はあぁんっ」
***
ジゼル「鼻血が止まりまひぇんね!」
カティア「しょうがないれふ!」
ジゼル「ああ、とうとうシャワールームに、、、こ、これは!あの伝説のヌルヌル密着泡々洗体!オプション5,000円コース!」
カティア「す、凄いですね!どうやったらこのアングルで隠しカメラなんて仕掛けられるんでしょう!まさにエロゲ界の永遠の謎!」
ホリィ「本当に凄いですね。よくもまあこんなに巧妙に盗撮器を仕掛けられて」
ジャミラ「ええ、本当に。感服いたしますわ」
ジゼル&カティア「、、、、、、」
恐る恐る振り向くジゼルとカティア。
ホリィの眼鏡がキラリと光り、隣には満面の笑みを浮かべたジャミラ。
ジゼル&カティア「ぎゃああああああああああああああああ!!!」
***
クィンシー「なんだか、、、外が騒がしいですね、、、って、あれ!?」
ロゼット「ん〜、クィンシーさまぁ〜」
クィンシー「ロゼットさん!ロゼットさん!目を覚まして下さい!」
シャワーを浴び終えて、私達はベッドの上で抱き合っていた。なんだか前にも似たような事があったような、、、
ロゼット「、、、はっ!」
クィンシー「気が付きましたか。取り敢えず服を着ましょう」
二人とも顔を真っ赤にしながらいそいそと着替えを済ます。もう、どうして私達の意思と関係なくどんどん先に進められてしまうのだろう、、、
着替え終わると同時にドアが開いた。
アルマ「、、、アンタ達、ナニしてるのよ!!」
『私も聞きたいですよぉ〜』