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神田昌典がNHK番組「知恵泉」に出演!松平定信の大借金時代への対応の是非を紐解きます
今回は、前回の神田昌典が解説したNHK番組の続編、田沼意次の政治手法を180度転換した松平定信の政治観についての考察をしていきます。
こんにちは!アルマクリエイション若手マーケッターの水落です!
先週の番組では、現代の経済をリードする「資本主義経済」を活用し、当時の不況を乗り越えようとした田沼意次を紹介しました。
今週は、その田沼意次が賄賂政治で失脚した後の財政を引き継いだ松平定信の政治観を紹介します。
松平定信の政治観は「政治主導」で、田沼時代とは真逆の手法でした。このような政治観の違いは、現代の政治にも共通するポイントがあります。
以下は、そんな江戸時代中期に起きた「不況対策の是非」と「現代の政治」について考察です。
ぜひ最後までお付き合いくださいね!
田沼意次と松平定信の政治手法の違い
前回紹介した田沼意次時代の政治は、経済を立て直すために「商人」を活用することで景気を刺激しながら経済の貨幣流通を活発にする方法です。
田沼意次以前は「米」が経済の指標であり、当時の税は「年貢」で徴収していました。その「米本位の経済軸」を「貨幣中心の経済軸」に改めようとしたのが田沼意次です。
当時の日本は飢饉が続くことにより米の石高が減少し、財政赤字が大きな弊害をもたらしていました。その不況を克服するのに、田沼意次の手法は大いに効果を発揮したのです。
しかし、当時は武家が政権を握る時代。旗本上がりの田沼意次が商人を優遇する政策はやがて批判の的になりました。そして田沼意次が失脚した後は、松平定信により元の米本位と質素倹約を基本とした弱者救済措置が進められたのです。
松平定信の政策では、現代の都市政策や職業訓練、子ども手当などに共通する政策を行うことで、当時の飢饉で増えた赤字の財政を見事立て直すことに成功しました。しかしその後も質素倹約を強要し、国民の娯楽まで奪ってしまったことで大きな反感を買い失脚しています。
田沼・松平時代と現代の政治
田沼意次と松平定信が失脚した理由は、双方ともに「国民の反感」です。国民の反感が強くなると、民主主義ではなかった江戸時代でも政治家は失脚するのだということが分かります。
これは現代の政治でも同じですが、現代の政治と重なる所がもう1つあります。それが「他人(政党や政権も含む)の政策」の良いところを踏襲しきれない所です。
今回の事例で言えば、松平定信が田沼意次の良かった政策を全て否定し、それに賛同するブレーンしか集めなかったのが失敗の原因と言えます。
これと同じように、今の与党と野党それぞれの政策には、良いものあれば、あまり良くないものもあるでしょう。本来であれば良いところは踏襲し、悪いところは検証して改善するか破棄する、これが最も重要なはずです。
これは現代の政治でも重なる所です。野党はいつまでも与党の政治批判しかできませんし、与党政府も違う考えをもったブレーンを重要なポストに登用することを嫌い、思いきった改革に踏み出せていません。
これが、今の不況を生み出す原因の1つであることは間違いないでしょう。
まとめ
「モノ」と「カネ」の両方が余っている現代の経済活動では、ビジネスのプロフェッショナルな人材が求められます。
元々政治家にはビジネスのプロが少なく、今ではアイドルやスポーツ選手がトップ当選を果たす時代です。そのこと自体は悪いことではないのですが、お金のプロでない政治家がエリート官僚を使いこなすことは現実的ではありません。
現在の経済活動は、経済学者が過去を踏襲して対策を練る従来の手法では間に合わないスピードで変化しています。だからこそ、日本をリードする政治家のブレーンには、積極的な若手マーケッターの登用が必要なのではないでしょうか?
今後は、田沼意次のようなダイナミックな変革を起こす政治観のある政治家の活躍を期待したいものですね。
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