健康のもとは感謝の気持ち
菜食も肉食も、その人の体に合っていれば良いし、心身ともに健康でいられるなら、どちらでも良いと思います。
しかし何を食べるにしても「感謝の気持ち」と「楽しむ気持ち」が無ければ、食事そのものがつまらなくなり、美味しさも半減してしまうと私は思います。
また、楽しく感謝して食べると、体への食物の作用も違ってくると思います。
聖書の一節にも、豪華な食事を感謝の気持ちもなく食べるより、粗末な食事を感謝して食べるのが良いと書いてありました。
また、腕の良いシェフが作った最高の料理を、一人で味気なく食べるよりも、コンビニの肉まんを好きな人と半分個して食べるほうが、何倍も美味しいと感じるものだと思います。
そして、自分で料理をやる人のほうが、美味しいお店で食べたときに、その料理にかけた手間暇などがよりわかるので、美味しさもより強く感じられるし、感動するし、感謝の気持ちも増すものではないでしょうか。
余談ですが、昔の彼氏に、コロッケを作ったことがあります。
彼は特に何も感想は言わず、コロッケを普通に食べました。
そして別の日に、アスパラをベーコンで巻いて焼いただけのものを出しました。
彼は「わあ、すごいの作ったねえ!」と言って、喜んで食べました。
料理をする人なら、どちらが大変なのか、お分かりになると思います。
コロッケは、じゃがいもを茹でて、熱々のうちに、ヤケドしそうになりながら皮を剥いて、潰して、フライパンでひき肉と刻んだ玉ねぎを炒めて、それをじゃがいもに混ぜて、さらに一つずつ丸めて、小麦粉をつけて卵液をつけてパン粉をつけて、油で揚げる。
調理器具も、フライパン、ボウル、マッシャー、バットを3つ以上、じゃがいもを茹でた鍋、揚げた鍋など、たくさん使うから、洗い物も大変です。
アスパラのベーコン巻きは、アスパラにベーコンを巻いて焼いただけ、調理器具もフライパンだけですから、洗い物も少ないです。
それぞれの作り方を文章にしただけでも、字数がぜんぜん違います 笑
なのに、褒められたのは、アスパラのベーコン巻きだったので、私はとてもビックリしました。
結局、人は、やった事がないことの価値を、きちんと正当に評価するのは、難しいものなのだと思いました。
それに、正当な評価を出来ない人に、難しいものを提供して、それの凄さをわかってもらおうとするのも、また難しいものなのだと。
感謝の気持ちを持つのが良いと、よく言われることではありますが、経験が少ない、または無いものに関しては、感謝の気持ちを持つことが難しいこともある。
自分にとっては簡単すぎて手を抜いてると思っても、相手にとってわかりやすいものを提供するのが、喜ばれたり、感謝されたりするものだということもある。
食事の話とだいぶ離れてしまいましたが、経験の多い人ほど、とくに物やお金や時間が無いことを経験した人は、より感謝の気持ちを持って生きられるのではないかと、個人的には思います。
その感謝の気持ちこそが、体に良いものを食べるよりも、心身の健康にとって必要なことなのだと私は実感しています。