【受験記】京都大学経済学部〜理系入試〜【後編】
前編はこちら
ちなみに後編はかなり長めです!!
高校3年生
まず、高2から通っていた駿台予備学校について。
高2の10月頃から駿台上本町校に通って、そこで授業を受けていたのですが、、、
あれ…?わざわざお金払ってもらってるのに、授業の質がこれなら受講する意味あんまなくね??
って感じたんですね。そしてとあるクラスリーダー(大学生のバイト)に相談してみました。すると、その人から、
『講師によって授業の質は違うから、駿台大阪校wikiで調べてごらん!』
というありがたい情報を頂きました。
そこで自分は、高3生が2018年時点で受けることが出来る授業(エクストラ除く)の担当講師の中で、英語の竹岡広信、数学の小山功、現代文の中野芳樹、古文の二宮加美(敬称略)の存在を知りました。
担当校舎がそれぞれ西大寺校(奈良)、上本町校(大阪)、西宮北口校(兵庫)だったので、毎週この校舎まで足を運んでましたね〜。
詳細は書くと長くなりすぎるのでここでは割愛しますが、特に竹岡広信氏の高3の通期授業は、成績が伸びる大きな要因となりました。おすすめ!!
予備校の担当講師って本当に重要なんだなあと実感しました。
高3の春休みは、受験生としての自覚を抱いていました。成績的には京大に行けないので、この春休みはさすがに勉強しないといけないなあと。
なので自分は「クリアー数学1A2B」という、高3の授業で使用するものだからと、春休み前に高校から配られた教材を一通り解きましたね。
『今やっとけば、あとあと自分の好きなことを勉強できるぜ❗️』
というエネルギッシュな気持ちで。すごい(笑)
そんな感じで春休みはそこそこの時間勉強してました。もちろん遊びに行く日もありましたけど!
そして高3の4月に受けたスタサポの模試がこちら。
数学の成果、ここにあらわる!!!!!これはすごく嬉しかったですね、かなりモチベーション維持に繋がりました。
高3の春休み、ぜひ勉強しましょうぜ!
さて、まずは第1回全統模試です。
京大の理系経済入試は、たしかに数学で合否は左右されることが多いんですが、数学だけに頼って受験に挑むのは基本的にはあまり良くないんですよね。。。
本当に賢い一部の人以外は、英語や国語はともかく、数学はかなり下振れしますからね…
そしてその好例が、以下の第1回駿台全国模試ですかね。
高3の夏休みに入るまでの頃は、ひたすら駿台の教材に重点を置いて勉強してました。特に英語は何度も復習して、自分の血肉となるよう訓練してました。
理系経済に特化していた自分にとって、化学は受験に一切必要なく、物理はセンターだけで十分でした。なので数学、英語、国語に対してより多くの時間を割けるんですよね。
"受験勉強"という点だけに関していえば、早いうちから理系経済以外の道を切り捨てたのは良かったと思います。
そして高3の7月、受験の天王山こと夏休みが近づいてきました。
夏期講習は駿台で6講座ほど受けたんですが「7月序盤に講座を集中させて、あとの期間で復習するのがいいかなあ」と思い、高校の授業が終わるとすぐさま予備校に駆け込むようなことをしてました。
ここでも講師を追いかけて、わざわざ神戸校や大阪校にも行ってましたね~、こんなフラグまでたててましたし(-_-;)
そんなこんなで8月上旬の第1回京大オープンです。
C判定に近いB判定で、理系経済志望全体で20位でした!
現役にしては健闘した方ではないでしょうか!
当時は英語(Ⅲ⇒Ⅳ⇒Ⅰ⇒Ⅱの順に解く)も、国語(Ⅲ⇒Ⅰ⇒Ⅱの順に解く)も読むのが遅かったので、設問別の成績からもわかるように、すべての問題を時間内に解くことができてませんでした。
そして、夏の第1回京大実戦です。
B判定に近いC判定で、ドッキングして15位。
英語の成績が伸びていることを実感する一方で、この2回ともあまり数学が奮っていませんね。。。
これには、京大の過去問をまだほとんど解いていなくて形式に慣れておらず、6問セットの演習もやっていなかったことが原因かなあと思っています。
数学をセットで解くことは超重要です。
なんせ入試は大問6つの中から、自分の好きな順で、好きな問題から手をつけることが出来るので、ペース配分や下書きにかける時間も重要になります。なので、自分に合った時間配分を模索しておくことをお勧めします!
~coffee break~
ここまでド真面目に話してきましたが、その一方で、高校生ならではの楽しみ「文化祭」にもしっかりと打ち込んでました。
ほかのクラスは劇を披露するなかで、自分のクラスはいくつかのグループにわかれてダンスをしたのですが、自分たちは「ヲタ芸」をすることに!
そこそこ多くの時間を練習に割いて、いいパフォーマンスができるよう全力を尽くしました。
そして本番では、観客たちが「おおー!」と盛り上がりを見せたのが分かるほどの素晴らしい出来具合で、自分たちも非常に楽しむことが出来ました笑
とまあ、そんな楽しみもありつつ、長い長い夏休みを終えました。駿台の講習を受けて軽く復讐をしていたら終わったような気がします(曖昧な記憶)
そして夏休み明け一発目は、第2回駿台全国模試です。
これ、理系経済志望の方々なら分かってくれると思うんですけど、理科が始まる前とか理科一科目が終わったあととかに会場から抜けるの、めっちゃ気まずいんですよね(-_-;)
そして秋ですよ。この頃からセンター国語・地理・物理に少し取り組み始めたような気がします。そんなこんなで第2回京大オープンです。
D判定よりのC判定で、34位。おやおや?
数学でかなりコケてしまってますね^^; まだまだ下振れしてしまうような実力の持ち主だということでしょう。
続いて第2回京大実戦です。
なんと、念願のA判定ではないか!!
この時はすごく嬉しかったですね~。ただ、今になってみると数学が上に引っ張ってるだけの成績なんですよね…
英語(or国語)を強化する必要があることをもっと意識すべきでした。
理系経済では、以下の3つの戦略があるのかなと思います。
Ⅰ、数学と英語を武器にする
Ⅱ、数学と国語を武器にする
Ⅲ、数学を極める
開示成績によると、実際に合格してるのはⅠかⅡのパターンが多いかと思いますね。2020年入試は平均点が下がったので別ですが。
冠模試ラッシュが終わってからはセンター対策に重点を置き始めました。
地理や物理は傾斜倍率が1/2倍と点数が大きいので、それらの科目と、自分が苦手な国語を集中してやりました。
数学と英語は、センター試験はほとんど触ってませんね。…とはいっても、駿台の授業では国数英をがっつり勉強してましたよ!
さて、12月になって全統センタープレテストです。
うーん、現役時のマーク模試はほぼ全てE判定でしたね。
(๑•﹏•๑`)ぷえ〜っ
そして来たるセンター試験…!
京大理系経済の傾斜で214/250(85.6%) でした。
受験生内での順位がある程度わかるデータネット(駿台)によると、理系経済(定員は25人)で、36位でした。
「なるほど。でも今までの模試とか2次で挽回してきたし、今回も行けるやろ!」とか思ってましたね。
前期1本 京都大。1人の高校同期と同じホテル(二条城の近く)に泊まって入試に挑みました。
受験番号は2057。合格発表は京大まで見に行きましたが、結果は…
もう1回遊べるドン!
1日目の午後にある数学の試験が終わった時から落ちたと確信してましたね、出来が壊滅的でしたもの。。。
GW明けに届く成績開示がこちら。
うーん、82点差落ち!w
同年度の合格者の開示得点と見比べてみると、数学も国語も英語も合格者より低いんですよね、、、特に数学。
力不足だったと思い知りました。
浪人に対する不安
2019年3月10日12時、浪人生活を宣告されました。
浪人に関する数多くの情報はTwitterを活用して集めましたね。予備校選びだとか宅浪について、文転について、etc…
ここでは、自分が抱いた2つの悩みについて掘り下げた後に、なるべく時系列を崩さないように浪人生活を交えながら模試を見ていきましょう。
A, 志望校はどうするのか
B, 予備校に通うべきなのか否か
【A】
もともと歴史が苦手で理系に逃げてきた人間なので、文転するなんてことは有り得ませんでした。なので理系のままでありたい。
また、浪人してまで前期一本を貫くことはリスキーなので『国語,理系数学,英語,地理,物理』の受験科目で受けれる大学はないかなあと探しました。その結果みつけたのは、
前期→京都大経済(理系入試)
後期→一橋大経済、横浜国立大経営、九州大経済工
私立一般→慶應大経済、早稲田大政経、同志社大経済、東京理科大経営、etc…
《注》受験科目の確認はご自身でお願いします。
ちなみに慶應経済についてなんですが、受験科目が英語、数学、そして小論文となっています。
小論文があるので受験できるか不安に思う方もいるかもしれません。自分もそのうちの一人でした。
結論から言うと、ためらう必要はありません。英語と数学だけで合格最低点を超えれるように勉強すれば、対策は最低限で済みます。たぶん。。
【B】
当初は、家から数km離れたところにある自習室を借りて、そこで宅浪するつもりでした。親は「宅浪はやめといたほうがいいんちゃう?」というスタンスでしたが、そんな声は届きませんでしたね。
行動力が大事だ!ということで、3月16日にその自習室を借り始め、その次の日から受験勉強を再開しました。
その時は「高3の時にあれほど実力ある駿台講師の授業を受けていたのだから、しっかり復習すれば大丈夫だろう」と思いこんでいたのです。まあそれも無理ないです。井の中の蛙。
すると数日後、高校の担任から突然連絡が来ました。
『宅浪はやめときなさい』と。
自分はその言葉に納得できませんでした。
今こうやって勉強を続けていられるし、新たに予備校に通っても、今まで受けていた授業を超えることはないだろうし、物理と化学は2次に必要ないから授業を切る(無断欠席する)ことになり、それだとお金の無駄じゃないか、と。
予備校に通う財力がなかった訳では無いです。ただ、お金のムダにならないかが不安でした。
そのことを親に相談してみると、
『予備校に行くお金は出せる。授業に満足いかなかったら行かなくてもいいから。もし必要な時に行けるように籍を置いときなさい』
と。。。
そこで宅浪はやめて予備校に通うことになりました。
ネットの情報などから、自分は駿台大阪校を選びましたね~。
『現役の時に駿台は通ってたけど、地理の岡田先生の授業が好きだし、駿台をある程度は知ってるから駿台のほうが安心だな、その中でも、関西で最も賢い生徒が集まるExコースがある大阪校にしよう』って感じで。
しかし当時は、駿台の自習室の雰囲気があまり好きではなかったのと、誰かと喋れる環境にあるのは良くないなあと勝手に思っていたので、その自習室は今後も借り続けることにしました。(センター終わりまで借りてました)
さて、長々と話してしまいました^^;
ここからは浪人生活を見ていきましょう!
浪人生
自分は、駿台大阪校SAクラスに属しつつも、先述の自習室をセンター試験明けまで借りるという二刀流でした。
ではまず前期について大雑把に話していきます。
◎駿台の授業
・物理化学はクラス担任の了承を得たうえで全く受講せず
・一部の授業は切っていた(=受講していなかった)
・朝はレンタル自習室で勉強。授業の時間が近づいたら電車で駿台へ。空きコマはフロホで勉強。授業が終わればレンタル自習室で再び勉強して帰宅。
◎勉強内容
大前提:出席する全講義の予習(復習はかなり軽くしてた)
・数学:月刊 大学への数学を4月〜1月の10ヶ月間で定期購読
・英語:高3で受講してた竹岡先生の授業プリント
・その他の科目:特に追加では勉強せず
駿台大阪校SAクラスはTwitterをしている人が多いことで有名ですが、前期はフォローしているだけといった関係でしたね。特に仲が良い人もおらず、ほぼ一人で行動していたような気がします。
そんな前期に受けた模試がこちら。
3枚目の駿台全国模試を、昨年度に自分が受講した同模試と比較してみると明らかなのですが、国語は横ばい、英数で成長といった感じですね。
勉強の成果がようやくあらわれてきましたね!!!
さて、いよいよ夏休みに突入します。
7月は、駿台の夏期講習と自習室での勉強が全てでした。
毎日9:00頃から22:00あたりまでずっと勉強する。そしてこれをひたすら繰り返す。。。大学生となった今の生活からは想像できない(笑)
と、そんな真面目な浪人の夏休み前半を送っていました。
そして8月初旬、とても重要な第1回京大オープンですが…
なんと受験しておりません!!!
えー、慶應と早稲田のオープンキャンパスに行くついでにね、、、江ノ島とか横浜とかを旅行しておりました…
楽しかったです!!!ちなみに多少の息抜きは必須ですよ。
…なので、まずは第1回京大実戦です。
え!?英語が全国30位で、ドッキングして経済学部理系首席!?
いや、マジでめちゃくちゃ驚きました。
とても嬉しかったです…ヽ(´▽`)/
そして夏休みが明け、いよいよ後期がスタート。
周囲がコミュニティを築き上げている中で1人孤立しているのは中々厳しいものがあるので、後期からはTwitterの駿台大阪校界隈にいる人々と深く関わるようになりました。
自分は週1~2回のペースで、大阪校の近くにある服部緑地公園というめちゃくちゃ広い公園で彼らとフリスビーをしてました(笑)
多少なりとも運動をして身体を動かしたり、友達と話したりと、そういった活動は必要です!!
そんな感じで、後期に入ってからの模試です。センタープレまで一気にどうぞ!
勉強方針は前期とほとんど変わりませんでしたね。予習、復習。
第2回京大実戦が終わったあたりからは、物理のセンター試験用問題集を解き始めていましたね、さすがに長い間触っていないと忘れてしまうので。
センター国語、物理、地理の対策を本格的に始めたのは、駿台で冬期講習が始まる12月ごろでしたね。2次試験対策はほぼやらず、センター試験に全力を注いでいました。
そしてそんなこんなで、最後のセンター試験。
素点で昨年度と比較してみると、難化に屈さず、地理以外は点数が上がりました。ひと安心ですε-(´∀`*)ホッ
地理 -15、国語 +6、英語 +6、数学 +10、物理 +8
データネット(駿台)によると、理系経済(定員は25人)で、17位でした。昨年度は36位だったのでかなりの成長ですね!
この結果を踏まえて、後期は一橋大経済に出願しました。足切りに引っかかる可能性が大いにある点数でしたが、なんとか突破していました。
そして、センター利用は早稲田大の政経と商に出願して見事落ちました!笑
センター90%はないと受からないところに88%程度で出願してたので当然ではあるんですが…^^;
ちなみに東京理科大経営にも出しましたが、そっちは合格してました~
センター試験が終わってからは借りていた自習室を解約して、駿台大阪校の友達数人と共に京大過去問セット演習をやってましたね。
自分以外は理科2科目を使う学部志望だったので、午前中に数学演習して、午後は自分ひとりで京大英作文を解いたり、私立入試のセット演習をしたりしてました。
友達との過去問セット演習はかなりオススメします!友達と切磋琢磨しあえますし、なにより勉強をする大きな原動力にもなりますからね~。この一ヵ月間は本当に思い出深いです。。。
そして迎えた2度目の京大受験。現役で合格した高校同期の家に泊まって入試に挑みました。
受験番号は2054。コロナのせいで感動の合格発表を味わうことはできませんでしたが、3月10日に公園で腹の底から声出して叫びました(笑)
合格!!
最後に、理系経済を志望するにあたって。
質問としてよく挙げられるのは、
・他学部より倍率がかなり高いから難しい
・理科を一科目に絞るとなると不安
などですね。
近年は倍率5倍(足切突破受験者/合格者)です。それだけを見ると狭き門のように思われるかもしれませんが…
理系経済が一般に『難しい』と言われるのは、倍率が高いからではなく、数学でコケたら終わりだからだと思います。『難しい』の意味が少し違ってる点に注意。
独自調べですが、理系経済を途中まで志望していたが他学部(工など)を受験する人はそれなりにいるみたいで。ということは、理科はきっちりと勉強した上で理系経済を志望するという人もいるみたいです。
さて、ここまでご覧いただきありがとうございました!!
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