【書評】遺伝子~後天的に遺伝子の働きを変えられると、人生に希望が持てる!

私たちはみんな
「がんを抑制する遺伝子を
持って生まれてくる」と言われたら
信じられますか?

単純化して説明すると

遺伝子には
その働きを切り替える
オンとオフのスイッチがある
というのです。

生活習慣などが原因で
がんを抑える遺伝子のスイッチは
オフになっていることが多い
そうです。

では何らかの方法で
がん抑制遺伝子をオンにできれば
がんを予防できるのか
興味ありませんか?

このように
遺伝子の働きを
後天的に変える仕組みを
研究する分野を
エピジェネティクス(後成遺伝学)
と言います。

生まれ持った遺伝子は
一生変化せず
その遺伝子によって
死ぬまでの運命は
ほぼ決められていると
今まで信じてきたのに

後天的に
遺伝子の働きを変えられるなんて
衝撃的です。

ならば
生活習慣を改善することで
精神疾患を抑制する遺伝子を
オンにできるかもしれません。

病気予防に限らず
人の様々な能力や体質にも
遺伝子のスイッチが
関わっているそうです。

例えば
音楽能力アップに関わる遺伝子も
私たち誰もが持っています。
問題はその遺伝子スイッチが
オンかオフかということ。

必ずしも
スイッチがオンになっていたほうが
良いわけでなく

老化を進める遺伝子
脂肪を貯める遺伝子など
オフのほうが良いケースも
あるそうです。

いずれにしても
後天的に変えられるなんて
人生に希望が持てます。

自分には生まれつき
才能なんてないと諦めている人も

本書を読むと
自分にも何かの才能があると
信じられるように
なるかもしれません。

なぜなら
まだ気付いていない
才能に関わる遺伝子のスイッチが
オフのまま眠っている
可能性があるからです。

人の才能というのは
先天的なものだけでは
説明がつかず

生まれ育った環境や努力によって
遺伝子の働きが変化することが
重要だと分かり始めているんだそう。

つまり
最新の遺伝子研究から言えるのは
「鳶が鷹を生むことはある」
ということです。

たとえ親に才能がなくても
もしかしたら
オリンピック選手や歌手になるのも
夢ではないかも!

経験したことのない
未知の環境にも
スイッチを切り替えて
適応する仕組みが
遺伝子には備わっています。

体内の細胞に詰まった遺伝子が
刻々と変化する環境に対応しようと
休みなく働いている様子を
想像してみてください。

私たちの人生を
陰ながらサポートしてくれる存在で

新たな挑戦に一歩踏み出すアナタに
勇気を与えてくれる
心強い味方と言えそうです。

エピジェネティクスは
人間の運命を変える
仕組みなのです。

さてアナタは
どんな遺伝子スイッチを
切り替えたいと思いますか?

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