いろいろなヨガ - わたしの体験から
2018年3月に、RYT200という全米ヨガアライアンス認定のヨガインストラクター資格を取得。Teacher's Training Course(TTC)を受講したのは、インド人の先生が教えている小さなヨガスタジオでした。
アサナ(ポーズ)中心の勉強でしたが、プラーナーヤマ(調気法)やヨガ哲学についても学びましたし、短いマントラもいくつか覚えました。
ヨガは約5,000年の歴史があると言われていて、その中身はあまりにも膨大で、私自身いまだに十分理解できているとは言えません。現在は、本当にたくさんのヨガの流派が存在するようです。
私のざっくりとした理解では、ヨガ(ヨーガ)はもともと「心の作用を止滅させる」こと、すなわち、「心をコントロールする」ことを目指すものでした(ラージャ・ヨーガ)。後年、生理的・身体的な修養を軸とするヨガ(ヨーガ)が体系化され(ハタ・ヨーガ)、これが世界に広まった、ということのようです。
私がこれまで体験したヨガの流派は、アイアンガーヨガ、クリパルヨガ、アシュタンガヨガ 。TTCで学んだヨガの流派は不明ですが、今思えば、基本は、伝統的なシヴァナンダヨガだったように思います。
自分の体験を通して知った各流派の特徴は...
【アイアンガーヨガ】正しい姿勢で正確なポーズ(アサナ)をとることを重視する体育会系。アラインメント(姿勢が整っていること)を細かくチェックします。補助道具(プロップ)を積極的に使うのも、大きな特徴です。ヘッドスタンドなど難しめの逆転ポーズも、プロップを活用しながら、割と早い段階から取り組みます。
【クリパルヨガ】ポーズ(アサナ)の完成よりも、ポーズをとる自分の内面をじっくりと体験・探求し、自分自身を理解し、受け入れていくことを重視しています。私が現在研修を積んでいるフェニックス・ライジング・ヨガセラピーは、この流派から派生しました。
【アシュタンガヨガ】決まった順番のポーズ(アサナ)を次々とつなげながら呼吸と共に動いていきます。もともと若い兵士のトレーニングのために考えられたシステム(シークエンス)だそうで、無茶苦茶体育会系。早起きが得意で、体を動かすことが大好きで、ストイックな人向き(あくまで個人的感想です)。
【シヴァナンダヨガ】興味はあるものの、いまだ未体験。伝統的なスタイルのヨガです。クラスでは、マントラ、呼吸法、12のポーズを行い、ヨガ哲学を学ぶことも重視するそうです。
ヨガを学ぶにも、今は本当に多様な入り口があります。どの入り口から入ってもいいのです。自分の呼吸に繋がって、自分の体に繋がって、自分の内側に繋がって、そこにとどまって、自分自身を見つめる時間を持つことができれば。登山と同様、目指す頂が同じであれば、どの道から登っても良いのです。
ただし。ヨガを誰から学ぶかは、大切にするのが良いと思います。ヨガの本質は、テクニックではなく、「生きざま」だと思うので。
人を大事にする人、自分がこうなりたいと思える人、そんな人たちから学ぶのが良いのだと思います。