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信仰 純文学はむずかしい

信仰

本好きの人が何人か村田沙耶香さんの信仰が面白いと言っていたので読んでみた。読書初心者&伏線回収とか思考するのが苦手な私には難しくて、  よかった~繰り返し何度も読みたい~という感じでは無くて読んだ後のスッキリ感は無かった。

短編がいくつか入っていて、キリの良いところまで読みやすいので純文学初心者の私には読みやすいのかなと思った。                 話の内容がディストピアまでは言わないのかもしれないけど、遠くの未来では現実になっているかもしれない、妙にリアルな社会変化が怖くて読んでいて苦しくなった。(収入格差が、65歳の時に生きている可能性とイコールでA~Dまでランクが決められている社会のお話とか)               Netflixのブラックミラーとか好きな人は面白いんじゃないかな。私は気味が悪くて苦手だった。


読んでいて怖くなるんだけど、その中の感情の言語化がきれいで、私もこんな振る舞いする時、こんなこと根底で考えてるな~とか、自分で表現できなかった感情が言語化されていくのが心苦しくもあり、共感できた。         

エッセイも入っているんだけど、これは凄く読みやすくて何回も読み直して覚えておきたいなと思った!内容は、個性と多様性について。多様性として個性が受け入れられていると思っていたら、実はラベリングされて異物として扱われているだけで、知らず知らずのうちに、似た悩みを抱える誰かを傷つけることに加担してしまっていた。という感じの内容で、自分も無意識にやってしまってるんじゃないかなとか考えた。                    作家さんのエッセイとか読者の質問に答えたりしている文章は、表現が秀逸で読みやすい且つ、自分もこんな表現、文章が使えるようになりたいな~と思う。小説は難しくてもエッセイとかだと自分に身近なことだったりするから読みやすいな。 

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