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*生き続けるもの~全

父は広告代理店勤務で根っからのクリエイターだった

ゼロから1をうむ天才だったと思う
まさにマジシャンのように
雷(いかづち)をキャッチして
それを具現化していく

世界にある、ありとあらゆるものと
繋がっていたのだろうなと思う

時代の先取りの”先取り”だったから
プレゼンするときは理解されなくても
放映される頃にはまさに最先端の感覚だった
なかなか完全に理解されずに
悔しい思いもしたことがあるようだが
流行語大賞にノミネートされたこともあるから
まあ、なんだかんだ受入れてもらっていたのだろう

亡くなった今でも
「○○のコマーシャル、あれ父が創ったんですよ」なんて言うと
知ってる!覚えてる!なんて話しになって
盛り上がることもあるから
なんだかそこに父がまだ生きている気がして
嬉しくなる

誰かの記憶の中に残っているって
命がなくならない証のひとつだ

全てがひとつで
そのひとつはどんどん分断されているけれど
いずれは溶けてひとつになっていく
ひとつになるために還っていくのだろう

そう思うと
”ひとつ”になるものの存在を知る
”関わり”というものは
すごく素敵だなぁと思うのだ



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