【福間創】Nakano Teruo Live 1998.06.21 Sun(1998.06.21.SUN 渋谷NEST)
【概要】
【セットリスト】
【開場】
中野ソロの2DAYS公演、2日目。
NESTはキャパ250人の小じんまりしたライブハウス。おしゃれなバーフロアに入ってから外階段を上って別途会場へ進む構造で、早めに来てバーでくつろいでるお姉様方も多し。そんなに広くない空間に著名な関係者の方々も居てドキドキ。
会場の中に入るとステージ上手側に中野さんの機材群、下手側に髙橋さんの機材群、そして真ん中に福間さんの機材群が。
■福間さんの機材だけ過剰に詳しくなるコーナー
正面…Roland MC-505、Roland VS-880(デジタルMTR)
その下…Roland SVC-350(ボコーダー)、AKAI S-1100(サンプラー)
下手側…EMS Synthi A(モジュラーシンセ)、Apple PowerBook
中野さんに合わせて、メインが鍵盤ではないテクノめスタイル(キレイめスタイル的にお読みください)。SVC-350はMOMOさんからの借り物で、小雨の中を4Uラックごと搬入してくれたそう。MC-505もRoland社からの借り物だと仰ってましたが、その後もメイン機材として福間さんのHPで紹介されていました。
今回はゲスト出演ですが、ステージ中央に陣取りマイクを2本スタンバイさせる男、福間創。(※1本はボコーダー用です)
中野さんと髙橋さんといえばおなじみ「Under Techno System」。この当時はUTS-9が最新だったと思います。大小様々なサイズのモニターが10個、客席側を向いて置かれ、ステージ後方にはUTS-8も鎮座。
中野さんの機材にはUTS-6やブレスコントローラー他、髙橋さんの機材にはUTS-2、YAMAHAのシーケンサーやSONYのスカイセンサー(短波ラジオ)等々、初見では楽器に見えないものばかりがズラリ。
【開演】
BGMのバロック音楽が高まった所で開演。
まずは中野さん髙橋さんが登場。中野さんは黒のボーリングシャツ(ロカビリーシャツかしら)をお召しになってて、この形のシャツは当時よく着てらっしゃいましたね。髙橋さんも柔らかな色のゆったりした半袖のチェックシャツをお召しに。
『LEGS』
当時でもみんな大好きLEGSから。正しくは「More Sweetie」というサブタイトルが付いてた気がします。LONG VACATIONでもやっていたバージョンとのこと。のちの未来に中野ソロで新たに出るバージョンとは歌詞もアレンジも大分違い、ベースとドラムがドゥンドゥンに効いていて大変にかっこいい。元々はSONICSKYの曲でしたね。
「ボクタチ イツカラ トウメイ ノ ヘヤニ フタサレ ハジカレ ミマモラレテキタ」という歌詞が、曲のテンポに合わせてモニターに1文字ずつ映し出される演出で、初手から光と音と映像がフルボリューム。
『RUN RADIO Ⅰ』
中野さん曰く「大昔のラジオ」ことスカイセンサーのBFO音がピュヨーと流れる中、連動してモニターも点滅。私の位置からは目を開けてられないぐらい激しく光っていたので、ステージを直視出来ず。
目を閉じている中、急に雰囲気が変わったなと思ったら、別の曲の映像と音が流れてしまうハプニングが起きてしまったそうで演奏中断。
【マシントラブル】
今回は曲順などあまり細かいことを決めずに本番の流れで色んな所にジャンプしてライブを進行させるつもりが、まだプログラムが甘かったらしく演奏中にもかかわらず全然違うシーンにジャンプしてしまったとのこと。ははあ、これがテクノですね。(そうは言ってないがまさにそうである好例)
中野「ちょっと直す時間を下さい」
と、イスに座り軽快にPowerBookのキーボードを叩く中野さん。お手元にちらっと見えているメモは記号と波形だらけ。始まりから終わりまでをシーケンスでガッチリ決める事なく、突発的に進路を自在に変えて演奏を進行できる中野さんならではのライブシステムですが、本番中に慌てるそぶりも無く淡々と直してて、痺れるほどかっこよかったですね…。
さて。状況を見守って静かに黙り込む我々、同じくお静かな髙橋さん、本番中という事もあり再開しないBGM、という状態なので、場内は中野さんのキーボードを叩く音だけが響き渡るというよく分からん空間に。w
中野「……(見かねて)ご歓談をどうぞ」
という一声で、最終的には開演前ぐらいまでのざわめきに。
開演中とは思えないぐらいのリラックスした雰囲気になったところで、中野さんが穏やかに一言。
中野「……皆さんいい感じですね」🙂
【再開】
『RUN RADIO I』
という訳でプログラム修正が終わり、もう一度この曲から。引き続き私には眩し過ぎてどんなことをしていたかは全く見えず。
『コンダクター・プラス』
間奏ではUTS-8を使用。まるで家具のようなかっこいい仕上がりのUTSを、我々に背を向けた状態で黙々と操作する中野さん髙橋さん。怪しげな(しかしとてもスマートな)機械を操作し演奏する姿が何ともかっこいい。
【MC】
髙橋さんの紹介の他、ご自身の機材の紹介など。
UTS群はもちろん髙橋さん作ですが、中野さんがお使いになってるブレスコントローラーや圧電センサーなどは、フロッピーディスクによる作品などを一緒に制作した古村昌史さんデザインとのこと。
今回のライブで投影されていたCGでも、モデリングその他諸々で参加してもらっていますと中野さん。
■トリビュートアルバムについて
このライブがあった1998年6月は、上旬にクラフトワークが17年ぶりに来日して界隈は大変盛り上がっており、9月にはトリビュートアルバム『Musique Non Stop~A Tribute to Kraftwerk』が発売予定で、それに中野さんも参加されるというお話を。
本当は来日に合わせて発売する予定が、諸々あって発売時期が9月予定に落ち着いたとのこと。
それにしてもMCの間、穏やかに話しつつも次の曲の準備で手はずっとせわしなく動かしていた中野さん、何ともマルチタスクですこと。
『Computer Love』
という訳でトリビュートアルバムに提出したこの曲を。確かこれが初お披露目だった気がします。完全に中野テルヲな仕上がりになっていて素晴らしい。今でもこの箇所だけは声に出したい「ランデブーしたい/ランデブーしたくない」。
『テルスター』
続いてもカバー曲で、The Tornadosの『Telstar』。
1962年にテルスター衛星が打ち上げられたのをきっかけに作られた曲ですが、令和でも色褪せない素敵なメロディ。中野テルヲバージョンのテルスター(略してテルスター)(?)では、より電子的に、そして超音波センサーを手刀することで演奏するUTS-6の存在がこの曲を最高に飾り立てます。
1日目の時はセンサーの調子が全体的に悪くやりづらそうでしたが、今日は問題なさそうで何より。しかし念には念を入れてと、この曲の演奏後にセンサーをテストする中野さん。
中野「これを当て振りだと思ってる方がいらっしゃるんですが、本当に(手刀:色々と音を出す)やってますので(手刀:さらに出す)」
中野「うちではこれでお湯が沸いたり(手刀:音を出す)、玄関のドアが開いたり(手刀:音を出す)」
さては持ちネタですね。ユビキタスという言葉すらまだ無かった時代に、既にIoTを実現しておられる。w
前日の公演では、
中野さんセンサーチェックする
→なんか挙動が怪しい
→更にチェックする
→何とか大丈夫そう
→やれやれと中野さんイスに座る
→その瞬間センサー反応する
というコントが複数回あったこともあり、中野さんの「大丈夫そうですね」の一言に場内からは思わず拍手が。
『Imagine』
続いてもカバー曲。言わずと知れたジョン・レノンのカバーで、FMラジオ番組発のオムニバスアルバム『トロイの木馬』にも収録されています。
中野テルヲ版イマジンは何と手刀による歌詞タイピング。本当に何でも出来ますね!何とは言いませんがスマートさがMiburiとは大違いですね。(言っちゃったよ)
中野「…このように(手刀)、ワープロも打てます(手刀)。(手刀2回)…漢字変換も出来ます。」
そのようにしてモニターに打たれたのは下記の文字。
[どんな天も存在しないと想像しなさい]
文字を打ちながら語り口調で歌い演奏されるという、またしてもカバーとは思えない完璧なる中野テルヲワールド。後半は入力される歌詞と歌唱が少々ズレていましたが、要するに何から何まで完全リアルタイム制御ってことですぞ。いやすごい。
『MISSION GOES WEST』
機材名が分かりませんが、ご自身の正面にある2つの円形パッドを叩く中野さん。スティックがまるで赤ペンのように見えましたが、まるで実験室のようなステージを思えば無理も無いと想像しなさい。
『Music For "UTS-1"』
今回のライブは1stアルバムのレコ発(1997年1月 渋谷ON AIR WEST)とは違う趣旨でやってみようということで、全編即興というこの曲を。
曲紹介の際に中野さんが「さらに気持ちよくなるこの曲を……」と前フリした通り、精神がちょっと飛びそうな轟音のうねり。曲の中盤で
中野「それでは今回のゲストを紹介します。P-MODELから来てくれました福間創くん。どうぞ!」
【福間さん登場】
中野さんの言い方が「はりきってどうぞ!」的だったので笑ってしまいましたが、福間さんが下手側から登場し、目をくりっとさせて会釈。手にはレーザーポインタ。1998年当時はP-MODELのアイテムと言えばレーザーポインタ(ライブで使用されていた)だったのでウフフ☺
衣装は当時のイベントでよくお召しになっていた、ほのかにチェックの入った生地の黒スーツ。インナーは黒のTシャツ。左胸には会場であるNESTのバックステージパス(シール式)。
福間さんがRoland MC-505に手をかざすと、動きに合わせて音に派手な変化が。おお。この奏法をする福間さんが大変かっこいい。
飛び道具的なMC-505はほどほどで終わってしまいましたが、背後のモジュラーシンセを演奏するなど、3人の即興によるインプロセッションが続く夢のような空間。福間さんが前日にネットから落としたというスタートレックの「Channel Open」というフレーズのサンプリングなどもあり、とにかく御三方ともセッションを楽しんでおられるのがよく分かる。
最後は中野さん髙橋さんに見つめられながら、いつもよりはおとなしく静かに、しかし機材をデストロイする福間さん。それを見て中野さんは横で大笑い。w
まだ曲が流れる中、福間さんが左右確認(可愛いんだわこれが)すると曲調が変化。あれ?このメロディーはどっかで聴いたような…と思っていると照明が変わり、我々には身に覚えのありすぎるイントロに。
『BOGY(ver.210698. For UHLANDSTR)』
まさかの持ち歌!(?)。このライブ用にアレンジしたバージョンで、聴き覚えあると思っていたメロディは、イントロの逆再生だったそう。にくい演出ですこと。
スタンドマイクを引き寄せてから歌い始める仕草が大変にセクシー。ボーカルは終始エフェクトがかかった感じ&歌詞も少しだけアレンジされていて、
と、2回目の「あああああー」が無く「BOGY」ともう一度歌っていました。さらに言うとP-MODELでは1つ目の「BOGY」は「ボッギー」という発音でしたが、全体通して「ボギー」という発音でした。
そして平沢パートは「もしや中野さんが…?」と思ってましたが、引き続き福間さんが歌唱を!声の低い福間さんに平沢パートはちょっと高いという事だったそうで、サビのみハーモナイザーでオクターブ上のコーラスを別途作ってかぶせ、ご自身はボコーダーで歌唱というスタイル。
サビをMC-505のDビームで手かざし演奏をしながら歌う姿は最高にかっこよくてスマート。歌い回しにもアレンジが入っており、
になっていました。
間奏は御三方それぞれのソロ即興。福間さんは引き続きMC-505。
ヒャーかっこいいと思っていると、2番はスタンドマイクのマイク部分を両手で持って歌い出し、かわいいが暴発しておりました。緩急がエグいですが、これを素でやってしまうのが我らが福間さん。
曲全体で中野さんは主だったメロディの部分をUTSで演奏、髙橋さんはスカイセンサーでノイズを奏でと、「新旧P-MODELが現行P-MODELの曲を演奏する」という大変にアツい1曲でありました。
【MC】
曲が終わるとゲストの紹介。
中野「改めて紹介します。P-MODELのシステム……いくつだっけ?」
福間「☝️」(人差し指を立てる)
中野「1(ワンと発音)ですか。では、ワンこと福間創くんです」
別のもの想像しますね!🐕
「どうも」と言いながら、声援にDビームで応える福間さん。続いて今やった曲の話をしようとした中野さんでしたが、例の珍妙なアルバムタイトルが思い出せず福間さんに尋ね、答えてもらい一言。
中野「電子悲劇ですか。悲劇ですねー。」
ははあ、もしかしなくても中野さんはちょっとアレな人ですな?(?
4月に出演依頼を受けてから今日のライブ用にアレンジして作ってきましたという福間さんに対して
中野「……私のような者の為にわざわざ……」
福間「あっ、いえ、とんでもないです……」(照れ)
中野「……」
福間「……」
髙橋「……」
さてはMC向いてない御三方ですね!
■トリビュートアルバムについて
中野さんに最近はどんな活動を?という話題を振られたのに、何故か4月に発売された『Bビーダマンソングス5 くろ盤』の話を挙げなかった福間さんw、本当に何も思いつかなかったようで話は再度クラフトワークのトリビュートアルバムへ。
中野さんは自分のマスターテープを納品しに行った時に、ちょうど福間さんの手掛けた『Musique Non Stop (Re M.N.S.)』がスタジオで流れてたとのこと。それを今初めてステージ聞かされ素で照れてしまう福間さん。
福間「東芝EMIさんの方から…夏頃発売ですかね」
中野「いや、違うよ」(ニヤリと笑う)
福間「えっ」
イタズラっ子のように笑う中野さんと、先ほどから素でリアクションが続く福間さんの図が大変面白かったです。
中野さん曰く「夏頃って言われてたけど9月頃だよ」というお話だったんですが、しかし暑いの大嫌いな福間さんにとっては(98年当時の気候でも)9月は普通に夏だったのではw。中野さんにとっては9月は秋ぐらいの感覚だったのでしょうかね。最終的にアルバムは1998年9月23日に発売されました。
中野さんも福間さんも当初は「クラフトワークの来日(6月)合わせで発売」という予定を聞かされていたので、急いで作らなくちゃとなった結果、参加アーティストの中で一番乗りが中野さん、次が福間さんという早さだったそうです。
福間さんは当時日記で1998年4月10日に曲の完成報告をしていたので、中野さんはそれより早かったんですね…。福間さんに聞かされるまでまさか自分が一番乗りだとは知らなかった中野さん、
中野「一番早かった?……尻が軽いと思われてしまうなあ……」
福間「……」(コメントに困りニコニコ)
中野「……」
福間「……」
髙橋「……」
他にも
中野「……福間さんの(トリビュート曲)良かったですよ」
福間「いえいえ、中野さんのも……」(照れ)
中野「いやいや……」(照れ)
福間「いえ、ホントに……」(照れ)
中野「……」
福間「……」
髙橋「……」
大変ほんわかしているが会話が思いのほか弾まないという、そうかこれがテクノか…(そうではないがまさにそうである好例その2)。照れ過ぎてついMC-505のセンサーをいじる福間さん。という訳で話題はRoland MC-505に。
■レーザーポインタの理由
MC-505のセンサー「Dビーム」の機能については先述の通りですが、このセンサービームは目に見えない光なので、今回はショーアップの為にレーザーポインタを立てて可視化しようと思ったとのこと。
福間「両面(りゃんめん、と発音)テープで貼り付けようと思ってたんですけど、本番で上手く付かなくて」
最初レーザーポインタは単に持ってきただけなのかと思ってましたが、きちんと設置できなかったという事だったんですね。中野さんのように自作楽器ではありませんがと前置きしつつ、機能を紹介しながら手かざし実演してくれる福間さん。
中野「ふむふむ……もしかしてRolandの人ですか?」
福間「あはは(同社JP-8000の)製品デモ演奏もしましたからね」
中野「……」
福間「……」
髙橋「……」
この会話を続ける能力、読んでて逆にクセになってきましたでしょ?
■元P-MODELから現P-MODELへ
今後のP-MODELの活動などを訊く中で、そういえば今日はP-MODELの元祖System(髙橋さん)との揃い踏みだと思い出した中野さん、
中野「(P-MODELの)システムは1人じゃまかないきれなくなったみたいで、2人がかりになったんですね。最近のP-MODELはなかなかすごい、かたい事を」
福間「かたいですか」
中野「かたいですよ」
客席「(?)」
かたいそうですよ平沢さん。(?)
「(活動的にここまで来たら)もう止まれないでしょ?」と聞く中野さんに、緊張しながら「はい」と答える福間さん。
中野「行くしかないよね」
福間「ええ、そうですね」
「止まれないでしょ?」には「えっと」という繋ぎ言葉が出てしまった福間さんでしたが、「行くしかないよね」にはハッキリと応えていたのがとても印象的でした。
P-MODELとしてプロミュージシャンとしてゴリゴリに鍛え上げられ進化を続けていた福間さん。雑誌の連載も持ち、トリビュートアルバムにしても名だたる参加者の中で表題曲を任されるなど、プロとしての道を着実に進んでいた彼への、先輩からの確かなエールであったことでしょう。MUSIQUE NON STOP。
そしてもちろん、この会話の後も例によって全員黙り込む時間がありました。もはや和む。
【福間さん退場】
結構長く続いたMCタイムでしたが、福間さん自ら「…そろそろ帰った方が良いですか?」と問いかけ。客席からは「えー」の声多数ですが、ゲストなのでこれでおしまい。
告知的には特にお知らせできる段階ではない(電子悲劇の後は平沢ソロがあったのでP-MODEL的にはそんなに大きく活動してない頃)という事で、
中野「では皆さん、色々なメディアでチェックしてください」
福間「はいー、チェックしてください」
中野「……」
福間「……」
髙橋「……」
最後までブレないというか、何ならこの展開を期待しましたよね。
福間「……ぁりがとうございましたぁー」
と大変可愛いトーンでおっしゃったのち、福間さんは退場。会話も立て板に水のように弾み(©平沢)、楽しい時間でありました。
このようなインプロのセッションも当時はまだ殆ど経験がなかった(!)という福間さんでしたが、先輩お2人から受けた刺激はとても多かったことでしょう。おつかれさまでした。
~(´θ`)~ ~(´θ`)~ ~(´θ`)~
『TRANCE-PAUSE ROOM』
『HEAD ON BEAT』
引き続き中野さん髙橋さんによる、音と映像と光のめくるめくリアルタイム制御ショー。『HEAD ON BEAT』の方はLONG VACATIONの方が初出でしょうか。ハネるような軽快な曲が続きます。
ライブも佳境を迎えた頃、
中野「本来は1時間弱の予定だったんですが、気付いたらもう2時間も…」
何と予定の倍。マシントラブルの待ちタイムはそんな何十分レベルではなかった気がするので、本番の流れでどんどんやっていく即興スタイルだった都合でしょうか。しかし音はかっこよく、セッションはとにかく楽しそうで何よりでありました。
遅くなってしまったのでアンコールは期待しないで下さい、と最後の曲へ。
『RUN RADIO Ⅲ』
中野さんの手刀が映像で、そして我々の目の前でゆっくり空を切り、音を奏でていきます。中盤はドラムがブンブン効いていて、ステージはUTSのフラッシュでめちゃ眩しいというド派手な状態ですが、最後はまたしっとり。
中野「どうもありがとう。また会いましょう」
と、中野さん、髙橋さん退場。
【終演】
そうは言っても何卒アンコールを…と期待してなかなか帰らない客席でしたが、もう21:40ということでこれにて終演。
今日は新旧P-MODELが3人も揃うというスペシャルステージでしたが、1日目は1日目でP-MODELの『MONSTERS A GOGO』(Sのほう)を演奏してくれるというありがたいセットリスト。センサー経由の音がうまく鳴らないトラブルもありつつでしたが、こちらも大変良いライブでありました。
中野さん髙橋さん福間さんのパフォーマンスに、両日とも凄いものを観たと帰路につくのでした。
という感じで改訂レポを終わります。