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【P-MODEL】DAY2「音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE~」ツアー(1999.10.05.TUE 渋谷ON AIR WEST)

【概要】

P-MODEL LIVE TOUR
「音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE~」

1999年10月5日(火)渋谷ON AIR WEST
開場:19:00 開演:20:00
前売:6,000 当日:6,500

■公式レポート
・GREEN NERVE Vol.3(P12~13)写真のみ
・GREEN NERVE Vol.4(P14~16)写真と各地ミニエピソード
■VHS、DVD
「音楽産業廃棄物 LIVE AT ON AIR EAST」(11/6公演のみ収録)
タワーレコード通販 MAGNET(配給元)通販
■本
改訂復刻DIGITAL版 音楽産業廃棄物
■CD、MP3
音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE
グッズ類(出典:降り積もる地層
ツアー告知(出典:平沢博物苑
■他の日のレポート
10/4東京 10/12名古屋 10/14札幌 10/26博多 10/28大阪 11/6東京

※ケイオス関連以外の通販利用に関しては、各自判断で行ってください

【セットリスト】

1. 論理空軍
2. 回収船
3. Waste Cabaret
4. ASHURA CLOCK
5. LAYER-GREEN
6. Heaven2000
7. Rocket Shoot II
8. Rehash
9. Mind Scape
10. 衛星ALONE
11. ENN
12. BOGY
13. Moon Plant-II
14. Colors
15. ローレシア
16. Ancient Sounds
17. BA-DA-DHA
18. ENOLA
19. DUSToidよ歩行は快適か?
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20. Welcome
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21. Black in White

【オープン】

ツアー2日目。本日の客入れ音楽はアルバム「VIRTUAL LIVE-1」。
ステージは前日と全く同じなので、そちらを参照。本日は追加で、平沢さんと福間さんの間にあるスクリーンの前にAmigaが復活。という事はタイナコ復活です…!

そして福間さんエリアには、なぜか烏龍茶のブリックパックがストローも刺さった状態で転がってました。確かに「廃棄物」とは銘打ってましたけども。(※ただの捨て忘れだったようです)

【開演15分前】

本日の「VIRTUAL LIVE用の歓声録音」はサトケンさんではなく、平沢さん直々に影アナで進行。わお。
そして我々はみな薄々気付いてましたが、本当はこういう風に喋るの大好きですよね平沢さん…☺️

■録音にあたって平沢さんからの注意点
・「ざわめきましょう。ざわざわと言ってはいけません」(※サトケンさんの言い方をマネしている)
■録ったもの
・ざわめき(上手側のみ/前方のみ)
・特定の台詞を叫ぶヤジ
・京大西部講堂用でアンコールを要求する拍手

特定のヤジについては挙手した男性1人が選ばれ、演奏が終わった後に「美術館やれ!」と叫ぶ設定で、いざ録音。

観客「…美術館やれ!!」

平沢「…違います」
客席「(ええ…)(ウワー本物の「違います」だ…)(いや何が違うんです…?)

男性の言い方が違うのかと困惑する我々でしたが、

平沢「演奏が終わったら歓声でしょ?!」

…アッハイ……(シュン) ※↑そんな指示一切貰ってません

京大西部講堂用でアンコールを要求する拍手についても、歓声は関西弁である必要がある為、本日の会場では拍手のみ。声も上げずにひたすら拍手。手のひらどころか腕まで痛くなるまで叩かされた為、ストップが告げられた瞬間にみんな、

客席「「「はぁ………🧟‍♂️」」」」

と一斉にため息をついたという、我々はライブ前に何をさせられてるんですかほんとに…

【開演】

前日と同じく、今回のアルバムのリミックスのような出囃子が流れ、照明のバトンが緞帳のように上がる演出。本日も防菌服を来たサトケンさんが杖のようなものを持って現れ、バイオハザードシールを貼ったり、あちこち探知したり。今日は腕を胸の前でクロスする「×」アクションはせずにさっさと退場。続いて3人登場。

『論理空軍』
出囃子からそのままこの曲のイントロに繋がるの、大変カッコいい。後ろのスクリーンにはPVが流れており、映像が見やすいようにステージ内の照明も結構暗めになってました。そして1曲目から場内はもうギュウギュウ。混乱に乗じて無理やり前に入ろうとした人もいて、一部で喧嘩が起きるぐらいの大モッシュで、オマエタチどうどうどう🐴🐴🐴💨

という訳でこの日、小西さんが人で全然見えませんでしたね…。まあ会場狭いので致し方なし。

『回収船』
ここで後ろのスクリーンには、20周年特別エンハンスド・タイナコ登場!これが初お披露目なのでもちろん「まさかの実写ー?!?!?!」と場内大盛り上がり、且つ、あまりにもビジュアルが強くて大困惑w
ドラム部分も、これまでのようなサイバーなものから、実写に近いドラムに変更されていて、叩く度に小さくフラッシュが。素敵すぎます。

『ASHURA CLOCK』
イントロのシンセは平沢さんの手弾きでした。そして客席奥をじっと見つめ急に微笑む福間さん。お知り合いでもいらっしゃいましたかね。ちなみにこの日、2Fの関係者席にはメカ野さんや三浦さんがいらっしゃいました。元メンバーが周年にちゃんと顔を出してくれるのって、やっぱり嬉しいものです。

【MC】

ツアーも2日目を迎え、「我々はますます元気です」と平沢さん。気に入ったMCは何度も使っていくスタイルですね。

『論理空軍』のPV完成の話などしつつ、福間さんからも告知があるらしかったのですが、準備が整っていなかったらしく無しに。…というメンバー間のやり取りを「ステージ上で私語を交わしてしまった」と反省する平沢さんw。あなた方の打合せと私語の境目が分かりづらいんですが…

『HEAVEN 2000』
間奏は平沢さんと小西さんのギターとベースのデストロイ対決。その間、福間さんは平沢さんたちの方を指差し、さらに両手をヒラヒラさせて煽るなどw

『衛星ALONE』
間奏のメロディーはちょっとCOLORSっぽくて、福間さんがミュージック・エア・ネットワーク(パーフェクTV!(現スカパー!「ミュージック・エア」))に番組出演された時に、弾き語りされてた曲を思い出します。

『BOGY』含めて福間曲は全体的にスペイシー(宇宙っぽい)アレンジになっていて、大変素敵でした。

『COLORS』
平沢さんが「あの空に届くまで」と、すっごいありそうな歌詞で歌った為、一瞬そんな歌詞だったと騙されそうになりました。無いので!そんな歌詞無いので!

この頃の平沢さんは歌詞を覚えてない&タイミングも覚えてない事が多かったですね…。
なお、何度でも引用しますが、歌詞を間違うことについての2017年の平沢さんの見解です。

😇

『Ancient Sounds』
間奏では平沢さんのギター速弾き。この当時のメインギターは、フェルナンデス社に依頼して制作したTALBOギター「PHOTON」(のちに「光子」に改造)。なんだかんだ言ってギターほんと上手いんだよなぁ…。

『ENOLA』
サビ直後に入るティンパニを、JP-8000に突っ伏すようにしてガンガン叩く平沢さんですが、だんだん駄々をこねてる小さい子みたいに見えてきてしまい、いけません、45歳男性ですよ。

しかし最後のサビでは、服の一番下の留め具(左の脇腹辺りにある)を右手でギュッと掴んだまま歌ってて(左手じゃないのでお腹を抱えたような感じで)、キュートさが爆発しておりました45歳男性。

【MC】

前日に続いて『論理空軍』PVでメンバーが乗っている戦闘機のお話。

平沢「ユンカースは第二次世界大戦当時、ドイツで使われていた戦闘機であります。型番については彼が言います」(観客の1人を指さす)

観客「…JU-87 G2!」

平沢「その特徴。彼が言います」

観客「羽根の先が曲がっている!」

大学教授か何かですか平沢さんw
自分で話を振っておきながらこの直後、観客と会話してしまったと急に反省しだす平沢さん、今のは無かったことにしてくれと言いつつ、

平沢「本ッッ当にヒラサワ、一生の不覚です」

とはいえ、当時は男性ファン相手なら会話してもセーフみたいな雰囲気ありましたねw。本日も左腕を横に、右腕も横に、最後に手のひらを上にして、手首を軽く上に曲げた平沢さんが、

平沢「これがユンカースです」(ビシッ)

もう大好きなんですねそれ…。前日のアンコールで我々を脱力させたポーズですが、本日は隣で福間さんも同じポーズを取ってらして、んまー可愛らしい~(´θ`)~。

その後も、20周年に観客とこのような接触を持ったことは一生の不覚だと、しつこく仰ってましたが、だとすれば平沢さん結構な頻度で一生の不覚やらかしてますので、ご安心くださいね!(?

【タイナコ・エンハンスド】

20周年エンハンスドのタイナコも紹介。「tainaco-e」と書いて「タイナコ・エンハンスド」と読むそうです。「e」には「エコロジー」の意味もあるとか。文字通りの意味ではなく、平沢さんなりのギャグというか皮肉というかですね。

初めて観た時は、在籍時の写真を素材として使っているのかな?と思ったのですが、この為だけにわざわざご本人を呼び出して撮り直したそうで、ありがてえ。その収録の様子は公式FC会報「GREEN NERVE」Vol.3(P14)に掲載されています。

実演も見せてくれましたが、福間さんの操作でガンガンとドラムを叩くタイナコ。最後に盛り上がったところで、田井中さん独特の「歯を食いしばった例の表情」がスクリーンいっぱいにw。これでつい最近の御姿とは驚き…!😬🥁

平沢「(スクリーンを振り返って)こんな姿になってしまって…」

誰のせいだと思ってらっしゃいます??

なお、18年後のケイオススタッフ(ひらのんさん)の率直なお気持ちです。

『DUSToidよ 歩行は快適か?』
タイナコの紹介が終わった後も「…本当に今日のMCは無かったことにしてください」と反省しまくる平沢さんでしたが、この発言も客に敬語を使ってしまったと気付き、さらに自省w。敬語なことの方が多い気がしますが、面白いのでこのまま見守りましょう☺️

前日同様、相変わらず独特なシンセの弾き方の平沢さん福間さんに対し、普通に弾いてる小西さんという対比が印象深い曲でしたが、特に福間さんの動きが、

でぃーっやっ♪ "~(´_`)~"↑

でぃーっやっ♪ "~(´-`)~"↑

でぃーやいやいやいっ♪ "~(´▽`)~"↑

と、曲に合わせて両腕をぐねぐねびよんとさせていて、非常に面白かったです。いや何なんですかその動きw

「ハイ」の手前では福間さんと小西さんが、片手で丁寧に平沢さんを指し示すと、平沢さんが手を軽く挙げて「ハイ✋」と言う連係プレー。当然客席大盛り上がり。

【アンコール】

演奏終了後に、もういちど平沢さんが「ハイ✋」としてくれたのち、全員退場。
福間さんは下手側に手を振って退場。やはり愛想担当ですね…見向きもしないで帰るもんな残りの2人…(とはいえ万一あの2人に愛想よく手振られても普通に困惑するであろう悲しい性)

『welcome』
出だしの「สบายดีหรือ !」(サバイディールー:元気ですか)の色っぽさたるや…!サビでは小西さんが上手側にも来ていつものフリを。福間さんも片手だけ参加し、1コーラスだけ両腕でやってました。

▼Welcomeでのサビの振りとは
・最初の「Welcome to」×2
…両腕を前に突き出し、肘だけを上に上げる(オーライオーライのポーズ)
・次の「Welcome to」×2
…両腕を真横に突き出し、肘だけを上に上げる

最後のサビのリフでは、ちょっと変調させて歌う平沢さん。いつもの音階から少し外れた感じで「ウェール!」「カーム!」「トゥー!」と短めに1語ずつ叫ぶような感じ(伝わって欲しい)。ロックコンサート風じゃないですか。20周年という事でちょっと特別。

しかし「福間さんにサビがどこで終わるか教えて欲しい熱烈なアイコンタクト」は健在で、ほっこり☺️

【アンコールその2】

『Black in White』
電子悲劇ツアーの代表曲、という感じだったので、音廃ツアーでも演ってくれるとはちょっと驚き。完璧に歌い上げてましたが、こんな息継ぎの難しいサビのある曲を、20曲も歌った後のアンコールで歌えるの、強烈に凄いんですよ…。化け物ですわ。

曲が終わるとメンバーも退場。福間さんは下手側に手を振ってくれました。前日と違い、今日は青い汗も無くて一安心w。客出し音楽は「Perspective」でした。

次は名古屋です!


さて渋谷2DAYSの最後に余談。
渋谷ON AIR WESTでは、入場時にフライヤーと一緒にフリーペーパーが配られていましたが、当月号はP-MODELが表紙でした。

画像1

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インストアイベントでも仰っていた「VIRTUAL LIVE発売の経緯」や今回のような「小さい会場でやろうと思った経緯」なども語られてますね。これ一つとっても、リスナーの存在を見据えて制作をされているという事がよく分かると思います。

当時は「インターネットに繋げない人間をいよいよ置いていくのか」論争などもありましたが、平沢さんはただ「ここへおいでよ」と間口を拡げ、航路を開け出迎え、さらには我々を「音楽産業廃棄物取扱技能者」と呼び、ご自身の活動に全力で巻き込んでいく、新しい音楽シーンを提示してくれました。

これが如何に凄いことかは、最近の平沢さんしか知らない方でも身をもってお解りいただけるはず。「音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE」というのは、平沢さんたちとリスナーの関係性を新しいフェーズへ移した、意義のあるプロジェクトだったのです。


という感じで改訂レポを終わります。

【お知らせ】
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■田村指圧治療院
https://tamura-shiatsu.com/
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※診療時間など詳細は上記URLへ