見出し画像

【P-MODEL】「LIVE電子悲劇 COLOR-0!」(1998.02.07.SAT 赤坂BRITZ)

【概要】

LIVE電子悲劇 COLOR-0!
1998年2月7日(土)赤坂BRITZ

■公式レポート
・音楽産業廃棄物 P-MODEL SIDE(P109)※写真とセットリストのみ
■LIVE電子悲劇とは(出典:平沢博物苑
http://www.pinkytrick.com/p/img/flier/1998lived_1.jpg
■簡単に言うと
要はP-MODEL版インタラクティブ・ライブ
-------------------------
1. ライブ中に難関が発生
2. 会場の観客が決めたプロジェクト名と共に、P-MODELがオンラインボイジャー(要は宅オ、以下OV)へ救援を依頼
3. OVが問題解決ページにて解決策を探し、次のライブ会場へ託す
4. 次の会場でそのプロジェクトを開き、問題解決していればライブ続行
5. 解決しない場合はツアー中止となる。だってそうでしょ?だってそうだもん。(平沢さん談)
-------------------------
というのを合計8日間、7回続けます。
病原体ENOLAを撃退するには、COLOR-0にある「COOSHIN(くうしん)プロトコルの書」が必要なので、我々はP-MODELの乗船する「Black in White船団」と共に旅をする、というお話です。
■他の日のレポート
COLOR-6(東京) COLOR-5(仙台) COLOR-4(札幌) COLOR-3(名古屋) COLOR-2(大阪) COLOR-1(博多)

【セットリスト】

C-FILE(A-FILE + B-FILEでしかやらない3曲)
1. ENOLA
2. ASHURA CLOCK
3. Spiritus
4. LAYER-GREEN
5. はじまりの日(通常B-FILEのみ)
6. Rocket Shoot II
7. ソリトン
8. BIG FOOT(通常B-FILEのみ)
9. BOGY
10. Fune
11. ENN
12. AFFIRMATION
13. 夢見る力に
14. COLORS
15. Solid air
16. HIDDEN PROTOCOL
17. BA-DA-DHA
18. OH MAMA!(通常B-FILEのみ)
19. 衛星ALONE
20. Black In White
21. ENOLA
---
22. ATOM-SIBERIA
---
23. Heaven
---
24. Welcome

【開演前】

いよいよツアー最終日。

■COLOR-1の難関のおさらい
・COLOR-0の入口に絶対局所が現れてしまったので回避方法を探してほしい
⇒プロジェクト名「mentainako」でOVに調査を依頼
■絶対局所とは
・吸い込まれると全てのものの関連性が失われて、ものすごい孤独感に襲われる
・発狂して死んでしまうこともある

依頼内容はシンプルですが、絶対局所の対応方法の正解など、解るはずもありません。ヒントも探してみましたが、

1. 対策は無い。ご飯を炊いて航海を続けよ。
2. 対策は
無い。全部4DEMのせい。
3. 対策は無い。運に任せて航海を続けよ。
4. 対策はある。でもおせーてやんない。

あっこれ間違いなく対策無いパターンのやつですね…。
なお、何でご飯を炊く選択肢があるかというと、COLOR-1で決められたプロジェクト名が「めんたいなこ」だからだと思いますw

例によってインタラに慣れくさった2020年の我々であれば、このままおとなしく平沢さんのシナリオに沿うのがセオリーのようなところがありますが、当時の感覚的には「何とか解決を…!」と、ご飯を炊いたり、船団に金箔を張り付けたり(そういうヒントもありました)と、大忙し。はたしてどうなる、ぼくらのBlack in White船団。

【前説】

本日も平s…4DEMの生の影アナでお届けする、OV達の答え合わせコーナー。「mentainako」のプロジェクトが開かれ、タイナコへのファンメッセージなどもうっかり読み上げつつ、チェックしていきます。
なお、COLOR-7からのプロジェクト名は下記の流れになりました。

■プロジェクト名の遍歴
COLOR-7「ikayaki」(イカ焼き)
COLOR-6「kumo」(蜘蛛)
COLOR-5「hanamizu」(鼻水)
COLOR-4「gomuningen」(ゴム人間)
COLOR-3「pandairuka」(パンダイルカ)
COLOR-2「isobeyaki」(磯辺焼き)
COLOR-1「mentainako」(めんタイナコ)

ネーミングセンスがフリーダム過ぎんだろ当時の我々。

しかしOV掲示板をチェックするものの、結局「絶対局所への対処法は無い」という結果に…。ちなみに「Black in White船団」なので、金箔を貼るのはさすがに間違いだった模様。

とりあえず先へ進むしかありません、ということで、解決してなかったらライブは中止という当初の設定も何のその、メンバーを呼べと煽る4DEMの声にも力が入り、本日もCOLOR-1でゲットした出囃子「Bison」(Bisonoidですけど)でメンバー登場です。

【開演】

『ENOLA』
タイナコ復活!しかもステージ後方、左右1枚ずつスクリーンに映し出され、双子に!(そうではない まさにTAINACO-2!(そうではない

シンセの手刀斬りでは、またしても何も操作のない左手が宙を彷徨う平沢さん。妙に前かがみで歌っているので「?」と思ったら、マイク位置がちょっと低かった模様。(※ヘッドセットとは別途、ボーカルマイクがありました)

小西さんは額に陰陽のマーク☯。音楽産業廃棄物 P-MODEL SIDE(P109)にこの時の写真がありますが、もはや小西さん一人で病原菌追い払えるのでは…というぐらいに強いビジュアルw。

『LAYER-GREEN』
今回はステージ下にビデオカメラが2台あり、レンズが自分に向けられると、踊っていた動きを止めてカメラ目線、そしてニコっと笑う福間さん😊。カメラ映りには人一倍気を遣う、Pのアイドル福間創(当時27歳)であります。本当にかんわゆいのであります。

ちなみに何のカメラかというと、残念ながらパッケージ用ではなく、テレビ東京のカメラだったのですが、オンエアー情報が公式のインフォーメーションから漏れており、殆どの人が観られなかった模様。

『はじまりの日』
平沢さんがPAさんに向かって、「音量を」(イヤモニを指差す)「下げて」(人差し指を下にクイクイ)というジェスチャーをしてましたが、何故か鬼の形相だったので笑ってしまった。怖い平沢さんって基本的にキュートですよね。デストロイギターにしても、カッコいいけど面白みが付きまとうというか。(個人の感想です)

『Rocket Shoot II』
復活したタイナコは元気いっぱい。このツアー中に、カメラアングルの切り替え回数が増えるなど、地味にリビジョンアップをしていていました。既にバージョンアップ宣言をしているので、この姿はいよいよ本日が見納め。無事復活して何より。次は風邪をひかない強い子におなり…

【航行ストップ】

『Fune』
この曲はイントロのメロディで「舟のオールを漕ぐ」動作の振り付けがある為、船漕ぎ奏法などと言われてました。ツアー中、もう演奏が中断する曲は毎回ほぼ決まっていたので完全に油断していましたが、何とここで4DEMにより演奏がストップ。(メンバーは去らず)

4DEM「ちょっと待ったあーーー!」

そういう番組ありましたね…(※平成生まれにはわからない話をしています)
ここでいよいよ眼前には「絶対局所」が近付き、このまま進んでいいのか悩む4DEM。しかもこの時、後ろからはまた新たに巨大な「非局所性津波」が押し寄せてきました。前も後ろも挟まれてしまい、逃げ場も無く、非局所性津波に襲われる我々!

4DEM「ああ~!ああ~!ああ~!ああ~~~~~!!」

平沢さん、ご自身のそんな声よく真顔で聞いてられますね!
どんな顔して録ったんですか!!



くちがすべりました。
航海日誌を読まないと分からなかったことですが、ここでOV達との交信が一時不能になったそうです。しばらくしてCOLOR-2でも登場した、LAYER-GREENのPragmaの声が流れます。

Pragma:
私はLayer-GreenのPragma。
すなわち、粉々になったLayer-Greenの断片にして全体。
私はキミたちの無意識から生まれ、キミたちをCOLOR-0へ向かわせた者。
全ては予言されたこと。

「絶対局所」こそ、邪悪のENOLA神そのもの。
それは今、非局所性津波との衝突で砕け散った。
もはや道をふさぐものは無い。さあ、旅をつづけるがよい。

(「BLACK IN WHITE 船団航海日誌」1998/2/8投稿分より抜粋)

幸か不幸か、非局所性津波のおかげで、絶対局所は消え去ってくれたとのこと…。とりあえず脅威が去ったので、航行を再開します。
ちなみに4DEMもPragmaが何者かは分かっていないようでした。Pragmaという言葉の意味(断片)通り、「LAYER-GREENの断片」だと名乗っていますが、声はどう聴いても小西s…いやその…

【航行再開】

『Affirmation』
ツアー最終日にして、ようやく間奏後の歌い出しの間違いが無くなり、それどころか福間さんとの親子アイコンタクトも無し。その上で「迷わないはず もう一人でも」と歌う平沢さん。立派に大きくなられて…!(当時44歳)

『Solid Air』
福間さんが出だしでライトセーバーでセンサーをぶっ叩いて始まる曲なのですが、放り投げたライトセーバーが、勢い余って客席にポーンと(!)

最終日なのでファンサービスなのかと思いきや、慌てて裏に謝っていたので、ただの事故だった模様。しかし、何かあるとすぐ素になってローディさんに「ごめん!」するのかわいいですね…

そして間奏は、見事なまでに奇麗に揃った3人デストロイ。押し寄せる客。圧死する最前列。ウワサで聞いていた「福間さんが鍵盤を舐めて弾いている」のを間近で観てしまい、ただただ合掌🙏

『OH MAMA!』
間奏は小西さんの改造パワーグローブによるソロ・デストロイですが、何と音が出ない。調整してみるもダメで、キレて舞台後方にブン投げるw。もう片方あったパワーグローブもダメで、やはり投げる。

▼改造パワーグローブとは
既成品のゲームコントローラーを改造して、指の曲げる角度や加速度センサー等でMIDIをリアルタイム制御している自作楽器

仕方ないので「海の深みから…」の女性コーラスの間に、セット内から客席に再度パワーグローブをブン投げ、接続されていたケーブルを引っ張って、引き網漁のようにゆっくりステージに戻す、一本釣りを披露w。この時にほんのちょっとだけ音が出ましたが、せっかくのソロパートなのに残念!

『Black In White』
この曲が終わると「COLOR-0!へ到着した」と4DEM。
もはや、人形焼だのこけしだで何の旅か分からなくなってましたが、我々は「ENOLA病原菌の退治方が書かれた、COOSHIN(くうしん)プロトコルの書」を探しているのでありました。でもどこに…?

…と思っていると、MEMONソングと共に、COLOR-6にも登場したメカ野さ…じゃなかったBIT-MEMONが。手には赤い、広辞苑並みの大きさと厚さの本。メンバーはステージに残ったままなので、録音の声ですが、

4DEM「それはCOOSHINプロトコルの書か?お前、どっからそれを見つけてきた?!」

平沢さんと福間さんの間に置いてあった小さなスタンドに本を開いて立てかけ、ポラロイドカメラであちこち写真を撮るメカ野さ…BIT-MEMON。平沢さんのシンセのところでは、手刀斬りの真似もw。みんなやりたいんですねあれ。

BIT-MEMONが去った後、福間さん(効果音担当のためw)以外のメンバーは退場。本にピンスポットが当たり、再び「LAYER-GREENの断片」であるPragmaの声が流れます。

Pragma:
ここに来た者は、「絶対局所」が砕け散るのを目撃した者。

「絶対局所」すなわち邪悪のENOLA神と、
Layer-Greenの自爆によって生じた非局所性津波が衝突するとき、邪悪のENOLA神は砕け散り、無数のPragmaと化す。

ENOLAとは、孤独を意味する言葉。
そしてENOLA神のPragma、すなわち孤独にして、他の孤独なもの全て。
この自己矛盾にENOLA自身が気づく時、ENOLAは滅びる。

ENOLAを消滅させるには、非局所性津波が必要であった。

非局所性津波は、Layer-Greenの自爆によって生じる。
自爆は、住民たちの深い悲しみから生じる。
住民達の深い悲しみとは「諸君ら全てがENOLA感染者であること」を知らされること。

津波は生じ、ENOLA神はPragmaと化した。
ENOLA神のPragma、すなわち 孤独にして、他の孤独なもの全て。
この自己矛盾にENOLA自身が気づく時、ENOLAは滅びる。

しかし今、私はここで新たな悲劇の始まりを宣告しなければならない。

ENOLAが自己矛盾に気づく時、それは、
感染者が天寿をまっとうし、この世を去る時。

さあ、全ての感染者よ、行くがよい。
ENOLAの悲劇を演じるために。

(「BLACK IN WHITE 船団航海日誌」1998/2/8投稿分より抜粋)

『ENOLA』
改めて「悲劇の歌」だと感じるほどの緊張感。
我々が既に感染者であるという悲劇を知ったLAYER-GREENの住民の悲しみにより、LAYER-GREENが自爆するという悲劇の連鎖。

その結果起きた「自分と自分以外の境目がなくなる非局所性津波」と「あらゆるものの関連性が失われる絶対局所」の衝突により、ENOLAはバラバラの断片と化してくれましたが、ENOLAが「孤独であり、それでいて他の孤独なもの全て」という自己矛盾に気付くのは、我々が天寿を全うした時。

天寿をまっとうした時、私たちはやっと孤独じゃなくなるのでしょうか?「今夜キミになろう」という歌詞が胸に刺さる、渾身の歌い上げでした。
我々は、その時まで、ただ生き延びるのです。

曲が終わりメンバーが全員退場し、スクリーンには

「Fin」

そして

「我々は同じ舟で ここにやって来た」

【エンドロール】

『A Strange Fruit』
(博多で我々のこと置いていきましたよね?)
平沢さんが小西さんに「(アルバムの最後を飾る)異質なデザート」とオーダーをしたというインスト曲。この曲に合わせて、誰も居ないステージにスタッフロールの映像が流れました。

「Black in White」ということなのか、全てグレースケールでしたが、映画のエンディングのようにスタッフやメンバーのオフショットがあり、

・お肉を食べる福間さん
・小西さんのアップ
・カメラに迫ってくる当時のマネージャー
・眠りこけるローディさん
(のちのSoyuzメンバー)
・戸川純ちゃんのような美人テスラ姉さん
(平野さん)
・ケイオススタッフさんの優しい笑顔
(菅野さん)
・舞台裏で待ち構えていたカメラにやたら驚く平沢さん

等々。
スタッフの名前にはみんな「ikayaki」や「SM*P」といったミドルネームがあり、SPECIAL THANKSには「online voyger」と 「online ghost」 がクレジットされていました(オンラインゴーストとは、ネット経由で平沢さんの作業などを都度サポートした人たちの総称。要はボランティア)。

ツアー中の演奏曲もクレジットされていましたが、『衛星ALONE』が『衛生ALONE』になってしまっていて、確かに当時みんな1回は誤変換したキーワードですが、公式が一番やってはいけないことをw

なお、『衛星ALONE』は、のちに福間さんが当時のDEMOをSoundCloudにアップしています。

【アンコール】

タイナコが先に登場し、またしてもアンコールを煽るw
しばらくして福間さんと小西さんだけ登場したので、つまりこの曲です!

『ATOM-SIBELIA』
もはやお馴染み、ビデオカメラを肩に担いで歌いながら中腰で出てくる平沢さん。音楽産業廃棄物 P-MODEL SIDE(P109)にこの時の写真がありますが、下記でも見られます。

ビデオカメラを肩に担いだ平沢さん(出典:平沢博物苑
※当時としても「どうしてwww」って感じなので、ご安心ください。

これ、またやってくれないかな…と思いましたが、現在はもっと軽量なカメラを持ってブン回したり(第9曼荼羅)、あちこち歩きまわって配信したりしてくれてるので(BSP)、考えてみたらやってること全然お変わりなかったですね。

そして小西さんのセンサー付き自作楽器が、今回はムチではなく黒い鉄パイプに変更。福間さんは機材で大暴れ。いつ機材が飛んできても良いように、ローディさんがすぐ横で待機するという、どんなステージだそれは。でも投げないで床に置いただけだったので、ローディさんそのままフェイドアウトw。

例のごとく最後の「アートームシーベーリアー!」では、平沢さんがカメラのアングルを後方へブォンと跳ね上げ、福間さんは

■福間さんのアトムシベリア遍歴
COLOR-7…指でピストルを作って頭上に挙げる👆
COLOR-5…同上且つ、銃口を客席に向け観客を狙撃💘
COLOR-4…同上且つ、平沢さんを狙撃💘
COLOR-2…同上且つ、小西さんを狙撃💘
COLOR-0…同上且つ、またしても観客を狙撃💘💘💘

以下、その瞬間の福間ファンのお気持ちです。

【MC】

メンバー再登場して平沢さんがご挨拶。
この悲劇3部作(ASHURA CLOCK、LAYER-GREEN、電子悲劇/~ENOLA)のストーリーは、平沢さんが「休養中にインドネシアに1週間ほど滞在した時に思い付いたもの」だそうですが、OV達の自由な介入により、当初予定してたものとはずいぶん違うものになったとのこと。

これに関しては後日、平沢さんが「不良消費者 A GO GO」という文章の中で、下記のように書いています。

P-MODELにオーソライズされることもなく、勝手に掲示板の使い方をアレンジし、あまつさえストーリーの流れまで変えてしまった。

この、不良消費者たちめ!

掲示板も謎解きページも企業に頼らず、すべて自分たちで準備して更新した今回のツアーは、「広告主が消費者を意図した方向へ向けさせる」ものではなく、アーティストとオーディエンスが対等かつ健全な関係である、ということを示すもののひとつでもありました。

それを踏まえて、OV達が「供給者と受け手」という枠組みを超えて、自由に介入したことを、平沢さんなりの言葉で称賛してくれたというものです。

1996年の平沢進講演会の時もそうでしたが、平沢さんが如何にオーディエンスの存在を大事に思っているか、そしてそれを受けてオーディエンスである我々も、脅威と敬意で向き合ってきた歴史があります。これは、そのうちのひとつの出来事でしたね。

平沢「おかげ様で、このようなバカなツアーを完了させることが出来ました」

スタッフロールで紹介しきれなかったけれど、たくさんの人たちの協力で出来上がったようなものと、感謝を込め、嬉しそうに笑顔で話す平沢さん。見るからに「終わってホッとした」という表情をされていてw、こちらも思わずホッとしました。

【メンバー紹介】

平沢さんは当時レーザーポインター大好きおじさんでしたが(いやーザーハープとか加味すれば今も大好きおじさんですね…)、メンバー紹介の際にも、メンバーに当てて遊んでました。

小西さんに当て、そして福間さんにも当てましたが、福間さんはちょうどスタッフと口頭で打ち合わせをしていた為、センサーに気付き慌てて客席を向いてピシッと気を付けの姿勢。からのニコっと笑顔😊

くどいようですが、以下、その瞬間の福間ファンのお気持ちです。

メカ野s…BIT-MEMONも紹介され登場し、メンバーの記念写真を撮っては客席に投げる。いやちょっと何それもうメンバーチェキじゃん…全然課金するわよ…(?)。ちなみにBIT-MEMONはこんなビジュアル。

動きはとにかく気持ち悪いので、ちょっと怖いんですよね…。ひとしきり写真を撮り、バラ撒いたBIT-MEMONに、平沢さんが優しく一言。

平沢「…気は済んだかい?」(穏やかに)

お父さん…!!

【アンコールその2】

『Heaven』
BIT-MEMONが退場してこの曲へ。もはや乗船率200%では?というレベルの場内。まったく身動き取れないほど混み合ってました。

曲が終わるとメンバー退場なのですが、この時、一番最後に福間さんが去る際に、何と暗がりから客席へ大きく投げキッス😘💓





ア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!





これには男性からの「はじめちゃーん!」「福間さん、かわいー!!」という叫び声も上がって、なんかもう全員だめだった(?)

そして最終日ということもあり、まったく帰ろうとしない観客。当然起きるアンコール。既に23曲も演っている状態ですが、これで帰る訳にはいかないと粘っていると、平沢さんが出てきて、自分の持ち場へ歩きながら

平沢「やかましい、うるさい、呼べば出てくると思うな」(すごい早口)

と連発して言い放った後、

平沢「我々はそんなに親切ではなぁい」(語尾が4DEM!)

フルコース!!💘

【アンコールその3】

『Welcome』
冒頭の「สบายดีหรือ !」(サバイディールー:元気ですか)を、セットから出てきて叫ぶ平沢さん。ほんとご自分がセットから出てくると特別感があることをよくご存じで…!今後もよろしくお願いします…!何か本当に肩の荷が下りたという表情で、大変よいお顔でした。

「遥か僻地の…」で、いつもは客席のほうを向いて歌うところを、COLOR-2に続いて平沢さんの方を向き、献歌するかのように歌う小西さん。もうそういうとこ大好き。

サビでは小西さんと福間さんが振りを一緒に。

▼Welcomeでのサビの振りとは
・最初の「Welcome to」×2
…両腕を前に突き出し、肘だけを上に上げる(オーライオーライのポーズ)
・次の「Welcome to」×2
…両腕を真横に突き出し、肘だけを上に上げる

が、時々手の方向を間違え、しかしニコっと笑ってごまかす福間さん。あーんかわいい。

平沢「アリガト」

と言ってメンバー退場。
いえ、こちらこそですけど…?!(と毎回思う勢)

大満足で終演し、会場を出るとこの時期にしてはちょっと珍しい、春の雨のような天気。言うなれば悲劇の雨ですが、何だかどこか少し先の未来が視えてホッとするような。すごいものを観たと、帰路に就くのでした。

【おわりに】

COLOR-6で「1998年なので、OVの人たちは映像中継も静止画中継も何もない中、チャットに集い、ライブを想像で見守った」と書きましたが、当時は従量課金接続が殆ど(定額で使えたのは23時~翌8時)なので、会場からメッセージが来る『ライブ当日19:45前後、20~30分間』のタイミングで何度もリロードして繋ぎ続けるのは、大変だったと思います💵

解決ページにアクセスして探すのも、画像を読み込む都合で深夜にしか出来なかったハズですし、そもそもメンバーがライブが終わると休む間もなくすぐホテルに帰って日誌を更新し、オリエンテーリングのHTMLを仕込むという鬼スケジュールw

改めて、1998年という未だネット黎明期の時代に、とんでもないツアーをやり遂げたものです。参加された皆様、スタッフの皆様、当時のP-MODELの皆様、本当に本当にお疲れさまでした。

という感じで改訂レポを終わります。

【お知らせ】
田村指圧治療院
指圧・骨盤調整のゴッドハンドのお店です。
ライブ前後でここで治療を受けておくと、遠征や長時間のスタンディングでも身体のラクさがほんとに違うので、馬骨の皆様も是非。何故かTB-303(シンセ)、TR-909(リズムマシン)も完備しているぞ!

先の見えない状況でストレスが多くなると、身体にも影響が出やすくなりますが、治療で緊張した心身がだいぶラクになります。肩こりや腰痛など慢性的なお悩みのある方も、一度相談してみてください。

ニューウェーブ周りの音楽にも大変詳しいですが、2014年『パラレル・コザック』(赤坂BLITZ)の時に、カフェ「Gazio」で楽屋弁当を食べながら限定ライブ中継を観た伝説の先生なので、お話もしやすいと思います。

■田村指圧治療院
https://tamura-shiatsu.com/
☆茨城県:取手治療室…JR常磐線/関東鉄道常総線「取手」駅より徒歩6分
☆東京都:上野治療室…JR山手線/京浜東北線「御徒町」駅より徒歩2分
※診療時間など詳細は上記URLへ