【P-MODEL】「LIVE電子悲劇 COLOR-1」(1998.02.04.WED 博多Be-1)
【概要】
LIVE電子悲劇 COLOR-1
1998年2月4日(水)博多Be-1
■LIVE電子悲劇とは(出典:平沢博物苑)
http://www.pinkytrick.com/p/img/flier/1998lived_1.jpg
■簡単に言うと
要はP-MODEL版インタラクティブ・ライブ
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1. ライブ中に難関が発生
2. 会場の観客が決めたプロジェクト名と共に、P-MODELがオンラインボイジャー(要は宅オ、以下OV)へ救援を依頼
3. OVが問題解決ページにて解決策を探し、次のライブ会場へ託す
4. 次の会場でそのプロジェクトを開き、問題解決していればライブ続行
5. 解決しない場合はツアー中止となる。だってそうでしょ?だってそうだもん。(平沢さん談)
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というのを合計8日間、7回続けます。
病原体ENOLAを撃退するには、COLOR-0にある「COOSHIN(くうしん)プロトコルの書」が必要なので、我々はP-MODELの乗船する「Black in White船団」と共に旅をする、というお話です。
■他の日のレポート
COLOR-6(東京) COLOR-5(仙台) COLOR-4(札幌) COLOR-3(名古屋) COLOR-2(大阪) COLOR-0!(東京)
【セットリスト】
B-FILE(COLOR-6と全曲同じ、COLOR-3とはアンコール違い)
1. ASHURA CLOCK
2. HIDDEN PROTOCOL
3. BA-DA-DHA
4. Rocket Shoot II
5. LAYER-GREEN
6. COLORS
7. BOGY
8. ENN
9. 衛星ALONE
10. はじまりの日
11. AFFIRMATION
12. ソリトン
13. BIG FOOT
14. Black In White
15. Spiritus
16. OH MAMA!
17. ENOLA
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18. Welcome
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19. Solid air
【開演前】
本日も30分遅れで開場。「マシントラブルの為に開場が遅れてます」とスタッフが言った瞬間に、本日も何かを察する我々でありました🥁
さて、COLOR-2はアンコールでの追加要請もあり、やること盛り沢山。
■COLOR-2の難関のおさらい
・「非局所性津波」の所為で過剰にエネルギーがチャージされてしまった
・このままだとCOLOR-0を通り過ぎてしまう
・スピードオーバーの回避方法を探って欲しい
・P-MODELにふさわしい出囃子を探してほしい(追加要請)
⇒プロジェクト名「isobeyaki」でOVに調査を依頼
過剰エネルギーの処理方法と、出囃子を探さねばなりません。ヒントになりそうなものは、
1. 過剰エネルギーは豚まんの食べすぎなので胃薬を飲めば解消する
2. COLOR-6で獲得した護符を捨て、エネルギーバランスを再度狂わせば解消する
3. 太陽の塔へ突っ込めば解消する。ただしP-MODELは修理費を払えない
4. どうにもならないので放っておく
などなど、色々ありますが、最早どれも正解に思えてどうなることやら。全員で必ず一つの答えを出さなければいけないわけではないので、OV達はそれぞれに信じる道を回答していきます。
【前説】
いつもは4DEMのご挨拶の後で、OV達の答え合わせチェックコーナー引き継ぐのは小西さんと福間さんなのですが、今回は4DEMがそのまま引き継ぎ。ということは録音ではなく生の影アナかと思っていたその時、
???「それでは、COLOR-2で…」
途中でマイクが妙なことになり、4DEMの声にかかっていたエフェクトが外れ、ものすごく聞き覚えのある声で音声が出てしまう大事件。
…平沢さんだったのかああああ!!!
ずっと生影アナと録音で回してたのかああ!!
【回想:COLOR-2のアンコール時】
4DEM「師匠!師匠!非局所性津波の所為でCOLOR-1での出囃子が無くなってしまいました!」
平沢「…それは困りました」
自分で自分のこと「師匠」って呼んだ上に、その自分と会話したのかああああ
この憎たらしい声優は誰なのだ!
(「BLACK IN WHITE 船団航海日誌」1998/1/29投稿分より抜粋)
あんたたち分かっててわざと書いたなあああ
(※日誌はメンバーによって更新されていました)
落ち着きましょう☺
ともあれ4DEMがゴリゴリと仕切って掲示板をチェックしていきます。「isobeyaki」のプロジェクトが開かれ、あれこれチェックしていきますが、その途中で自分宛のファンレターメッセージを見つけてしまった平s…4DEMが、目的を忘れてひたすらそれを嬉々として読み上げ続けるという、スーパーフリーダム状態w
もはや会場と完全に会話してましたが、最終的に「COLOR-6で獲得した護符を捨てる」が正解だったようで、この難関はクリア。いつものように乗組員を呼べと煽られますが、あれ?出囃子はどうなった?
場内から総ツッコミが入りましたが、ゲット済だと説明。完全に言うの忘れてたんですよね。さておき、タイトルは『Bison』!(4DEM曰く「ヴアァイソォン」)
GOU(9曲目)
いや、ファイル名がbisonで、タイトルは『bisonoid』だったような…という気がしますが、忘れましょう。ツイフォニウムのMODが採用され、勇ましくメンバー登場。1998年で、ネットでファンから送られてきた曲で登場するアーティストなんて、世界初だったのでは…!
【開演】
『ASHURA CLOCK』
開場前にみんなが予想した通り、やはりタイナコ動きません!w
そして仙台MACANAほどではありませんが、博多Be-1もステージが近く、手を伸ばしてしまえば、ステージの手前のあれこれに届いてしまうぐらい。ちちち近い。
『HIDDEN PROTOCOL』
『ENOLA』もでしたが、この曲も当時「ダウンタウンDX」(TV番組)のコーナージングルに使われてましたね。ちょっとテンポを変えられてた気がしますが。
機材のパッドのチェックをした際、頭をあげた瞬間に後頭部をマイクにぶつけてしまう福間さん。本人も思わず噴き出して笑ってしまい、後ろを向いて冷静を取り戻そうと試みていたことを、22年後にも書き留めておきます。
なお、18年後の循環カフェにおける平沢さんが、やはり同じような流れで後頭部をマイクにゴンしてましたが、表情ひとつ変えなかったので、さすが師匠であります。
『BA-DA-DHA』
サビに入る前にも、平沢さんと福間さんの親子アイコンタクト。もともと歌がリズム通りに入るわけではないので、やっぱりちょっと入りづらいんですね。
福間さんは目と口パクでキッカケを伝えてましたが、勢い余ってサビの入りをちょっとだけ一緒に歌ってしまってて、何をしてもキュートであります末っ子(?
『BOGY』
この曲も当時、「ダウンタウンDX」(TV番組)のコーナージングルにテンポを大分変更して使われていました。私の観ていた位置からだと、小西さんの背後からムービングライトで七色の後光がさしており、ありがたみがハンパなかったです。
【航行ストップ】
『はじまりの日』
この曲で4DEMにより演奏ストップ。4DEM(平沢さんがステージに居るので録音の声)によると、COLOR-0の入口に「絶対局所」という黒く巨大なモヤが立ち込めており、このままでは突入できないとのこと。
■絶対局所とは
・吸い込まれると全てのものの関連性が失われて、ものすごい孤独感に襲われる
・発狂して死んでしまうこともある
LAYER-GREENで、あらゆるものを結び合っていると言われる「Green Nerve」(緑の神経網)が、全て断ち切られてしまうような状態ですかね…。とにかく大変なので、今夜もOV達に支援を要請します。
【プロジェクト名を設定】
今回は、普段だと口頭補足したりとステージに残っているメンバーが全員退場しており、4DEM(ここからは影アナ)が進行する形となりました。
結局平沢さんが喋ると物語性が失われる上に、良い人だという噂を流されてしまうのでw、影アナにすることにした、って感じなのでしょうか。
今回観客から挙げられたプロジェクト名は「めんたいなこ」。
ほんと初日から食べ物の名前率高くて草(そしてより一層異彩を放つCOLOR-5の「hanamizu」である)。
4DEMの喋り方は滝口順平(声優)感のあるクセの強い喋り方なのですが、その声で進行されるので、とにかくくどいw
4DEM「プロジェクト名はぁ?、め~ん~た~い~な~こ~~」
22年経ってもなお忘れないレベルで、めちゃくちゃ腹立つ言い方だとご想像いただければ幸いです。
タイピングしているのはコロムビアのスタッフの方なので、スクリーンには「mentainako」と出てしまい、それだと女性になってしまうので「ko」ではなく「co」にしてください等と注文を付けてましたが、既に送信されてしまった為、混乱を避けるために結局「ko」になりました。
他にも、「これで送信してください」の意味で
4DEM「ンポストォ~!」(※post)
と言っていましたが、こちらも、22年経っても忘れないレベルで腹立つ言い方だとご想像いただければ幸いです。基本、句読点に当たる箇所が全部疑問系のトーンだったのも、また人の心を苛立たしめましたね…。喋ってるの平s…いやその…
ともあれ、OV達に要請を出したので航行再開ですが、メンバーは全員退場しているので、通常のオープニング同様、メンバーを呼ぶ流れに。
OV達が見つけてきたMOD音源の出囃子『VESTA2』(80年代後半のP-MODELっぽい曲調だった)の流れる中、4DEMがメンバーを呼ぶよう煽りますが、博多の観客はちょっとおとなしめだった為、もっともっと盛り上がるように煽られます。その際、
4DEM「もっとおぉー!もっとおぉー!んもっとおぉぉぉぉ~~~~!!」(絶叫)
これがめちゃめちゃいやらしかった…(赤面)
※4DEMの中の人が誰か、再度思い出しましょう
【航行再開】
いや、だってほんとにこの言い方だったんだもん…いやらしかったんだもん…何だったの平s…いやその……
さておき、本日COLOR-1の難関は下記のようになりました。
■COLOR-1の難関
・COLOR-0の入口に絶対局所が現れてしまったので回避方法を探してほしい
⇒プロジェクト名「mentainako」でOVに調査を依頼
『Affirmation』
曲後半で歌詞の入りを間違えた平沢さんが、福間さんに助けを求めた為、福間さんが口パクで教えるも全く通じず、慌てて後ろを振り向いて、手振り付きで教えるハメにw
福間さんがものすごいあせり顔なのに対して、表情を崩さずというか、めちゃめちゃ怖い顔の平沢さんとのギャップがすごくて、いいから覚えて下さいね!
『BLACK IN WHITE』
ほんのちょっとだけ「ASHURA~」のイントロが流れてしまいましたが、無事にガムランのイントロがスタート。福間さんしっかり!さっきの平沢さんの怖い顔のせいにしとこ!
まるでお遊戯会のような動きの福間さんも、高い声を出す時に必ずつま先立ちになる平沢さんも、黙々とかつ激しくベースを弾く小西さんも、みんなひっくるめて、あーかっこいい。
『OH MAMA!』
福間さんがノリノリでちょこまかしすぎて、もはや深夜のハムスターのようでした🐹🎹
そしてメンバー全員そうでしたが、衣装の上半身をクロスしているチェーンが、演奏している間にどうしても落ちてきてしまうのを直す仕草が、ただただセクシー。
▼衣装(出典:平沢博物苑)
歴代メンバーページ「1997.05 - 2000.12」の、上段
間奏では小西さんがパワーグローブで大暴れ。その間に休む平沢さんと福間さんですが、もはや世間話でも始まりそうなぐらいガチ休みしてて笑ってしまうw。
女性コーラスのパートがはじまり、パワーグローブのコードを肩にかけ、客席に背を向けゆっくり所定の位置に戻る小西さん、のコードをさばくローディーさん。通常のバンドなら絶対に無い変な仕事、お疲れ様です…!
【MC】
タイナコは局所性風邪は治っていたものの、リハ中にコーヒーメーカーを使ったらブレーカーが落ち、その影響でHDDがお亡くなりになったとのこと。HDDごと逝くとは、思ったよりひどい事態でしたね…。そりゃ開場30分遅らせるわ…。
しかもタイナコを動かしているのはAmigaのHDDなので、まず日本で交換品を買えるかどうかというレベルの大事故な為、ともすればCOLOR-0に間に合うかどうかもわからないとのこと…。
平沢「そのような辛い思いのCOLOR-1でした」
😢
【アンコール】
メンバー退場後、小西さんのシステムを点検しに来たローディさん(のちのSoyuzメンバー)が、チェックが終わって頭を上げた瞬間に後頭部をマイクにゴンしており、何なの福間さんと付き合ってるの…?💑
『Welcome』
珍しく歌い出し前のメロディーをギターで弾く平沢さん。そして相変わらずどこで終わるのか、ガチで把握してない平沢さんw。この問題解決しないと核P-MODELで絶対演奏できませんね…。
博多はツアー中で唯一 「P-MODEL!P-MODEL!」コールがあり、ちょっとプロレス会場ぽくて面白かったです。プヲタで馬骨なら平沢さんに、登場するなりトップロープに上って「ごきげんよう!」して欲しいですよね!(?
【アンコールその2】
『Solid Air』
今回はスペースとシステムの配置上、機材に囲まれていて、セットから気軽に前へ出て来れない福間さん。3人並んでのデストロイはありませんでしたが、ちゃんと平沢さんたちが、福間さんの居る上手側へ寄ってくれていました。
が、機材の檻の中でもいつも通り、3人同時のキメの動きを揃えようとする福間さんに対し、それを無視してやりたい放題の年配組w。若者置いてきぼりで、完全におじさま2人のデストロイ対決という感じで、あーあーあー!かっこいいわそんなん!!!
最後にすごい対決を観てしまった所為で、当然起きる再アンコール。場内アナウンスも流れ、スタッフからも終演だと告げられましたが、博多の観客はおとなしい割にちっとも引き下がらないw。すると平s…4DEMの声がして
4DEM「船団はもう行ってしまいました。グズグズしてないで早くおうちへ帰りましょう」
と促され終演。
昨日、船団には我々ファンも乗っているという体でお話をされてませんでしたっけ……まあいいか。
さあ、次で最後COLOR-0!!
果たしてタイナコのHDDは復活するのか!(つづく)
という感じで改訂レポを終わります。
【お知らせ】
田村指圧治療院
指圧・骨盤調整のゴッドハンドのお店です。
ライブ前後でここで治療を受けておくと、遠征や長時間のスタンディングでも身体のラクさがほんとに違うので、馬骨の皆様も是非。何故かTB-303(シンセ)、TR-909(リズムマシン)も完備しているぞ!
先の見えない状況でストレスが多くなると、身体にも影響が出やすくなりますが、治療で緊張した心身がだいぶラクになります。肩こりや腰痛など慢性的なお悩みのある方も、一度相談してみてください。
ニューウェーブ周りの音楽にも大変詳しいですが、2014年『パラレル・コザック』(赤坂BLITZ)の時に、カフェ「Gazio」で楽屋弁当を食べながら限定ライブ中継を観た伝説の先生なので、お話もしやすいと思います。
■田村指圧治療院
https://tamura-shiatsu.com/
☆茨城県:取手治療室…JR常磐線/関東鉄道常総線「取手」駅より徒歩6分
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