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もはや、それは夫の役割ではないのだ
近頃よく見かけるサプリメントのCM。
おめかしした母が、歳若い息子に訊ねるもので
母「どう?」(ポーズ決める)
息子「いいんじゃない?俺は好きだけど」
(スマホ片手に)
おめかしした母が友達と街に出掛け
同級生と再会し「あっ♪」となる……
という内容。
正直
微妙な内容のCMだなぁ。
そもそも、その90年代前半のフレンチシックがブームになったころみたいな、オリーブ少女が大人になって、装いのブラッシュアップができないままにしてしまったような、そのおめかしはどうよって、ひとり心の中で突っ込んでいた。(ハッキリ言ってしまい、ごめんなさいね)
そして、ポーズ決めて、おめかしの査定を求める相手が歳若い20代前半と思しき息子ってなぁ………どうして夫の設定にしなかったのかなぁと、頻繁に繰返される「あっ♪」を眺めながら思っていた。
毎日のように眺めながら、ある日、私の目が節穴だったことに気がついたのだ。
身に覚えがあるぞ、と。
小学生の息子たちしかいない私ですら、すでに身に覚えがあるぞ、と。
そう。
もはや、おめかしの査定を求めたり
ショッピングの成果を披露したり
そういったものの承認欲求を充たしてくれる相手は、夫ではないのだ。
勿論、そういうひとばかりではないし
子どもが娘さんか息子さんかでも違う。
さらに、承認欲求を充たしてくれる素敵な旦那様がいらっしゃる方も多いと思う。
それぞれケースバイケースだが、少なくとも私はそうだった。
思い返してみると、もうずっとそう。
おめかしの査定などのみに留まらず
夫に何かを投げかけると
沼に石を投げ込んだように、すぅっと何事も無かったように飲み込まれて行くのだ。
レスポンスが極端に薄く、投げたことを後悔することが多く、ぐぬぬとなり、もう投げまいと思う。しかし、それをすぐに忘れてしまい、また沼に石を投げ込んでしまうのだ。
この、グル〇サミンのCMの彼女もそうなんじゃないか?ひょっとして、グ〇コサミンの彼女は、そう遠くない未来の私の姿なのではないか、と。
私の名誉の為に付け加えたいことが
夫が沼のようなのは、結婚前からである。
決して、私が臀に敷いているからではない。
(と思う)
夫は元々周りの人々から「何を考えているのか解らない」とよく言われていたし、とにかくコミュニケーションが薄いのだ。
それに気がついた私は、グルコサミ〇の彼女に勝手に親近感を覚え、ブラッシュアップできていないオリーブ少女とか思ってごめんね、と画面の中の彼女に心の中で詫びるのだった。