新説・都市伝説「3秒ルール」
3秒ルールって、知っていますか?
バスケットの3秒ルールではありません。
食べ物が地面に落ちたとしても3秒以内なら悪い菌に感染しない、食べても大丈夫という法則です。
このルール実は海外にもあるらしいのですが、若干秒数が違うようです。
日本で言うところの3秒ルールはアメリカやイギリスなどでは5秒ルールとして存在します。
こちらの5秒ルールは日本の3秒ルールよりも古くからあるらしく5秒なら安全と信じ切っている人が老若男女問わず、かなり存在するらしいです。
また更に、アメリカの学生寮などでは伝統的に5秒ルールの酔っ払いバージョンとして10秒ルールもあるそうです。
実際、このルールは誰が決めて誰が始めたのかは誰も分かりません。
しかし、この都市伝説的なルールを真面目に研究した大学があります。
マンチェスター・メトロポリタン大学は、水分含有率と広く消費されているという点で代表的な5つの食品を選び、それが床に落ちてしまった場合の汚染状況について研究を行ったそうです。
この大学の研究者たちは、これらを3、5、10秒間床に置いて、その後で、どれくらいバクテリアの攻撃を受けたかを比較して分析を行いました。
結果としては、地面に落ちた食べ物の大部分は心配せず口に入れることができるということでした。
研究から判明したかぎりでは、塩か砂糖を多く含む食品あるいは加工食品はより安全であり、人間に有害なバクテリアによって汚染されている可能性が低いということです。
生ハムやパンとジャムは、床の上に落として実験の前と後で汚染の程度を比較しても安全だそうです。
また、ビスケットも床に10秒間放置されてもまったく汚染されていなかったそうです。
水分含有量が非常に低いことが、バクテリアの繁殖に不利な環境をつくり出しているからではないか、とされています。
反対に、ドライフルーツと茹でたパスタは、たったの3秒でクレブシエラ菌によって汚染されたそうです。
このクレブシエラ菌は、肺炎から尿道、小腸、人体の軟質部一般に炎症を起こすことから生じる敗血症まで、さまざまな病気を引き起こす可能性がある、
まさにキラー・バクテリアです。
いずれにしても食べ物の状態や形状、落とした床の状態や環境によっても食べられる食べられないは違うようですが、
3秒ルールはまんざら嘘ではないようです。
そして、落ちた食べ物に息を吹きかける行為はほぼ
無意味だそうですが、水で洗うのは意外に有効だそうです。