我愛臺灣「台湾あるある懐かしの昭和編」
台湾の魅力のひとつに近代都市と懐かしの昭和が混在した街の雰囲気があります。
そこで日本にはない、或いは日本では珍しくなった昭和を紹介しましょう。
「山本頭」
台湾の市街地を歩くと「山本頭」と書いた看板を見かけることがあります。
この看板は理髪店の看板なのですが、日本人が見てもピンときません。
実はこの山本とは大日本帝国海軍軍人で、太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官を務めた山本五十六のことなのです。
要するに山本頭とは山本五十六カットということで具体的にはスポーツ刈りや丸刈りの一種で額に剃り込みを入れてM字型になっているのが特徴のようです。
「飲んでいるとタバコをくれる」
昭和の時代にはそこら辺で一本タバコの頭を箱から出して「吸う?」なんてやり取りをよく見たものでした。
今では禁煙が時代の風潮ですから、そこら辺ではタバコが吸えず、特に飲食店などでも禁煙が当たり前になってきています。
それは台湾でも同じことなのですが、台湾の小吃店で一人で飲んでいると親日家の台湾人が話しかけてきて気心が知れるとタバコを吸わないかと一本差し出してくれることがあります。
私は愛煙家ではないので断りますが、遠慮しているのかと思うのか、その後もまたタバコをすすめてくれます。
それはたまたま飲食店での出来事ですが、そのほかの生活の場面でも親しげにタバコを差し出してもらうことはあるのです。
これは、中華系の人のタバコの習慣として、1人では吸わずに一緒にいる人にもすすめるというのがマナーらしく、またすすめられた側も自分でタバコを持っていたとしても 相手がすすめたタバコを吸うのがマナーだそうです。
「日本の曲」
台湾では日本の昭和の曲をよく耳にします。
例えば日式の飲食店では懐かしの歌謡曲だとか年寄りの住宅からは演歌などといった昭和の曲が外に聞こえてくるのです。
また、台湾では日本の曲を中国語にしたカバー曲も多く「あれ聞いたことあるけどなんだっけ?」なんてこともよくあります。
特にカバー曲で人気が高いのは平成2年リリースの曲で昭和の曲ではありませんがサザンオールスターズの真夏の果実が多くのアーティストにカバーされているようです。
「上半身裸のおじさん」
日本の古き良き昭和の時代には、腹巻きにステテコ姿のおじさんをよく見たものです。
また上半身裸のおじさんもそこら辺を平気で歩いていたものでした。
台湾ではさすがに腹巻きにステテコ姿は見かけませんが現在も上半身裸のおじさんをたまに目撃することがあります。
ちなみにこれはあるあるではなく極めてレアケースでしょうが、高雄市内の通りに面した家の前で全裸のおばあさんが体を洗っているのを見たことがあります。