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北海道独立宣言「過疎化と一極集中」

国内旅行でも人気がある北海道ですが、意外に知られていないことも多いのが北海道です。

「そんなことはもう知ってるよ」と思うこともあるとかもしれませんが「へえ~そうなんだ」ってこともありますが北海道の「過疎化と一極集中」は北海道以外の地域では想像できないほど極端です。

①人口

北海道には約520万人の人が住んでいます。
あの大きな島にそれだけの人口ですから2019年10月現在の人口密度は66.93人/k㎡で当然47都道府県で最下位てす。

ひとつ上の46位は岩手県で80.26人/k㎡。その岩手県の人口は約120万人ですから、いかに北海道は広く広さの割りに人口が少ないのか分かるのです。

実際北海道には大都市は札幌市しかありません。
第二の都市の旭川市の人口は約34万人です。
要するに30万人以上の都市は2つしかないのです。

その唯一の大都市である札幌市の人口は北海道の人口の約4割の約195万人、札幌市周辺の衛星都市をまとめると約230万人が札幌圏に住んでいます。

また札幌市の小売商圏を札幌経済圏とすると、人口約340万人を擁すると見られていて、北海道の人口の約65%は札幌を中心とした道央圏に住んでいることになります。

道央圏の面積は北海道の2割強なので広大な北海道の大地約の約8割弱には180万人ほどしか住んでないのです。

北海道の面積は約8万3千k㎡ですから道央圏以外の人口密度は約30人/k㎡ほどになるのです。

②自治体

平成17年(2005)前後に最も多く合併が行われた平成の大合併において、かつて212あった北海道の自治体は179になりました。

総務省によると、2017年(平成29年)段階で179の自治体のうち、80%に上る149の自治体が過疎地域に指定されています。

そのなかには北海道の自治体の人口の第3位、第4位の函館や釧路、第7位の小樽なども含まれています。

③鉄道

現在、北海道で旅客輸送を行うものは北海道旅客鉄道(JR北海道)と札幌市交通局・函館市企業局交通部の3営業体と第三セクターによる道南いさりび鉄道線のみで北海道外の私鉄にあたる鉄道は存在しません。

かつては夕張鉄道や定山渓鉄道などの私鉄が存在しましたが、炭鉱の衰退や自動車社会への移行に伴い、北海道の民間企業の私鉄は、その多くが昭和40年代までに廃止されました。

またJR北海道の前身である日本国有鉄道(国鉄)のローカル線の多くは、昭和末期に特定地方交通線に指定され廃止されました。

現在の北海道は多くの鉄道が廃線になりJR北海道の営業キロ数は2,535.9kmにとどまっています。

北海道は九州と四国を合わせたよりも広い大地なのにJR九州の2,273.0kmJR四国の855.2 kmを合わせた営業キロ数の3128.2kmよりも大幅に下回るものです。

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