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北海道独立宣言「アイヌ民族」
日本にはいくつかの人権問題が存在しますがそこには必ず利権や特権、逆差別が存在します。
北海道でそのような問題に合致するとすれば、アイヌ民族の問題が挙げられます。
日本は単一民族国家などというと異常に噛みついてくる人もいますが、今回はそのことを掘り下げようとは思いません。
多くの北海道民には北海道に人権問題が存在することに実感はなく差別意識を持つ人もいないのです。
それはほとんどの北海道民はアイヌ民族を売り物にしている観光地以外ではアイヌの人と会ったこともないし、アイヌ文化は行政のイベントやマスコミの報道や特集でしか接したことがなくアイヌは遠い存在だからです。
確かに北海道の難読地名の多くはアイヌ語由来のものは多いのですが、その意味を理解している北海道民も僅かです。
それでも北海道はアイヌの土地でアイヌ文化が多く残っていると思っている北海道外の人は多いはずで例えば鮭を咥えた木彫りの熊などはアイヌの伝統工芸として日本国内で認知されています。
しかしこの木彫り熊は二海郡八雲町にある旧尾張藩士たちが入植した農場「徳川農場」が冬の間、いわゆる農閑期において、収入を得るために始まった農家の副業が始まりです。
尾張徳川家の当主であった徳川義親が、1921年(大正10年)から1922年(大正11年)にかけての欧州旅行の際に立ち寄ったスイスのベルンで購入した木彫り熊をヒントに農場で働く農民たちや付近のアイヌに、木彫り熊を生産するよう勧めたのです。
また北海道の伝統工芸品に優佳良織、かつてはカタカナでユーカラ織と表現された織物があります。
ユーカラとは、アイヌ語で「伝承する」という意味がありますから当然アイヌ民族の伝統工芸品と思っている北海道民も多いのですが、やはりこれもアイヌ民族とは関係ありません。
そこで現在ではアイヌ民族の工芸品と誤解されないように版画家の棟方志功の命名で漢字表記にして優佳良織に改めたそうです。
アイヌの島と呼ばれている(?)北海道ですが、アイヌの実情は北海道の観光資源であって、実際の北海道民の生活や文化とは縁が薄くアイヌ民族に対するイメージはある意味作為的なものです。
ですから現在の北海道でアイヌとは冒頭に記した日本にあるいくつかの人権問題の一つに過ぎないのです。