信じていたみんなの勝ち
俺です。
10/23、VALLIA主催「百花繚乱第二十五幕〜拓也復活〜」まずはありがとうございました。
色々な経緯があって、LANCETでベースを弾く事になりました。
知らない人の為に経緯をざっくりと。
上田という地に結成26年の大ベテランパンクバンドLANCETというバンドがおります。ALLROUNDやVALLIAの大先輩であります。
とにかく見た目は怖い。初見ではまず話しかけづらい威圧感。あととりあえず怖い。
そんなバンドのベースボーカルのT先輩。ここではタクヤさん、もしくは親分と呼ぶ事にしよう。そのタクヤさんが、今年3月。脳梗塞で倒れたとの報せが。半身麻痺だそうで、かなりショックでした。
でも何故かその時に頭をよぎったのは、親分の最悪のケースでは無くて、Radiusのステージで「いや〜、今回は流石にヤバかったな!」といつもの笑顔で笑い話にしている姿でした。
実際にはそんな簡単な事じゃなかったと思うし、俺の母方の爺さん(正己)が脳梗塞になった時の介護生活、リハビリ生活、母や婆ちゃんの苦労を観て来たというのもあって、心配というかなんというか…。コロナの件もあって面会も出来ないし、何かないか?と思って親分に連絡して、「留守は任せたぞ!」って言われて。
退院してJUNKBOXでステージに立っている姿みて、本当に震えた。
なんなのこの先輩。伝説生産機じゃないか…。
「退院おめでとうございます」と同時に、何か俺に出来る事があれば!と。LANCETがライブ出来るようになって、多分ベース無くても何の問題も無いステージだとは思うし、LANCETっていうバンドに他の人間は必要無いのかもしれない。けど、もし力になれるのであれば。ベースが必要であればやりますし!って感じの連絡をして。
まぁ俺よりも適任はいると思うし、気持ち的にはそういう力にもなれると思うから、何でも言って下さい!って感じだったのに…暫く経ったら「ホントにベース弾くか?」と。
あ、本当にベース弾く感じになった
いや、冗談や社交辞令で言ったわけじゃないから全然やりますよ!どんなカタチであれ、お力添えが出来るのであれば!と。
そして10/23、百花繚乱。
そう。この景色!俺見たことある!
Radiusのステージに親分が立っている。マイクの前に立っている。で、いつもの調子で一言二言でその場の空気支配していく。
俺がそのステージにいて、ベースを持っているという事を除けば、半身麻痺って報せを受けた時に頭をよぎったシーンそのものでした。信じていた俺達の勝ち。
マジで何なのこの先輩…
でもはやり自分のパートを人に任せるというのは不安だと思います。見て下さい。この親分の我が子を見守るような慈愛の眼。
慈愛の…
木刀
とりあえず初回の復活祭は無事に終わりました。でももちろんまだ体調は完全な状態では無いし、恐らく1日ライブハウスにいるってだけでも相当な負担があると思うので、まずはリハビリ頑張ってもらいたいというのは後輩としての希望ですが、やはり親分はロックンローラーなので、何か特別な機会だったりがあればまたステージに立つんだと思います。その時に左手が動くようになっていれば俺はドロンしますし、もしもまだベースの弾き手が必要であればお力添えさせていただければ。とは思っています。
最後に、これだけは言っておきたくて。
俺は今回のベースを弾くという件に関して、「困っているようなのでお手伝いしますよ。」なんて気持ちは1mmたりとも有りませんでした。ただ単に「もしカタチ上ベースが必要であれば、絵面的にベースがあった方が良いのであれば、俺を使って下さい。」というだけ。
というより、別にLANCETは困ってなんか無いんです。ベースなくてもカタチにしちゃうバンドですし、俺如きが手伝える事なんて無いんですよ。お力添え。とは言っていますけれども。
90の力に俺の10を使って100にして下さい。
じゃなくて。
100の力に俺が使えるのであれば「100」(カッコ100カッコとじ)で表記して下さい。
って事。LANCETってそういうバンド。
どっかのテレビ局の黄色いTシャツの丸1日放送してる御涙頂戴の企画や演出なんてLANCETにはいらなくて、25分や30分の間に生で作り上げるドキュメントがLANCET。
だと後輩の俺は思っている訳です。
【結論】
やっぱ先輩すげぇや。
p.s.
今回のライブ衣装は、ギターのタキさんから渡されたものですが、
実はこの感じ、俺何処かで見たことあったんです。
過去の写真遡ってたら有りました。見つけましたこの既視感。
数年前の親分と色違いのこの感じ!
ベースも同じ。服のコーデも同じ。
これは計ってか計らずか、粋な計らい…!
それでは次回の更新は未定。次はALLROUNDの事書けるかな。(この前の色々発表あった時に書こうと思って書けなかった)
さらばっ