あっという間の1週間

前回の確定診断を受けて、先週から仕事の関係者との調整に入る。
これまではなんとか空き時間を使って検査や診断を受けていたが、さすがに抗がん剤治療と放射線治療を受けるとなると、仕事をつづけながらという訳にはいかず、突然ながらもかなり深刻なご相談をすることに。

関係するメンバーは国内だけでなく、海外の上司も含めた多くの関係者がいるのだが、こんな時、外資系の人々は一様に優しい。もともと優しい人の多い会社であることは知っていたけど、全員が一様に「仕事の事なんて忘れて、治療と家族の事を考えなさい」と言ってくれる。この言葉ってなんかよく聞くセリフで、「もちろん、そうするよ」なんて答えるのだけど、ふと気付くと、治療計画を見ながら「よく見たら放射線治療の間に会社言って仕事してればいいんじゃね」とか、「抗がん剤の合間は在宅で働けばいいか」なんて事を自然に考えている自分がいる。卒業してから今に至るまで、なんだかんだで仕事で走り続けてきたといえる人生なので、いざ「仕事なんて忘れて」と言われても、そう簡単に意識が変わらないものなのだ。

でもこれって、今の元気な体があるから思うことであって、抗がん剤や放射線治療が続くくと、きっと今の自分では想像がつかないような気持ちや体の変化があるのだろう。その意味では、本当にすっぱりと仕事の事を忘れて、なんなら治療以外の時間はすべて家族や好きなことに使ったり、一切仕事の事を考えない、と割り切るくらいが必要なのだろうね。
でも最初の検査からわずか1か月、その間も仕事の仲間にも言えず、色々な仕事の計画はどんどん進んでいくなかで、いきなりの確定診断と治療計画の決定。一刻を争う状態とはいえ、周りにかける迷惑を考えると、申し訳ない気持ちは拭い去れない。

一方で、すでに気持ちの中では、治療中いかにポジティブに過ごすかという点に向いている面もある。とりあえず今後は病院まで通う頻度が増えるだろうし、首都高も含めた都内の移動手段を強化するためにバイクの入れ替えを実施することにした。今のバイクは高速に乗れない125㏄と、都内を走るには少々大げさすぎる1000㏄の2台なのである。この125㏄を、もう少し大きなものに入れ替えて、高速走行を可能に出来れば、都内の渋滞を避けつつ、快適に移動できるようになるという算段だ。
もちろん、今後の体調の変化や運転に必要な認知機能の維持は絶対に必要になるのだけど、16歳で免許を取得して以来、これまでの人生でバイクのない時期のなかった俺としては、今後も可能な範囲で乗り続けていくのは大きな目的なのである。
ということで、認知機能に影響のでるPCIは受けたくないと思っているので、早めに担当の医師と相談しておこう。

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