早速ですが、上の例文をご覧下さい。
「彼は私を愛している。」
He loves me.
(S) (V) (O)
典型的なSVO文型ですね。
では、ひっくり返してみますか。
それが下の例文
「私は彼に(よって)愛されている。」
内容が同じだから文型も同じか、と言うと、残念ながらそうはなりません。
I am loved by him.
この文の場合Vはbe動詞で、意味は
(いる、ある)となります。
ではlovedはどんな扱いになるのでしょう?
以前「進行形」についてお話した時、
be動詞に続くV+ingは(形容詞扱い)と書きました。
それと同じ現象がここにも現れます。
つまり、[loved]は[ I ]を修飾する
[形容詞扱い]となります。
なのでSVC文型です。
残る [by him] ですが、文型上は
[ I am loved ]全体を修飾するので
[副詞扱い]になります。
(あってもなくてもかまわない。)
ただし、himのように単数(一人を指す)場合は、省略しないのが普通です。
ややこしいですが、少しずつでもいいのでなじんでいきましょう。
明日は(人が物を~する⇒物が人に~される)を見ていきましょう。