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鉛筆ラフ

 引き出しを整理していたら、昔描いた落書きがいっぱい出てきた。9割はゴミだが、1割ほど「悪くないな」というものもあった。
画風を意図的に変化させた2017年辺りより以前のものはほぼ惹かれるものがなかった。

 最近アクリルで絵を描いてないので、またボチボチ再開しようと思う。何だか過去の自分にケツを蹴り上げられた気分。それを細々と自分のサイトで販売しよう。売れなくてもよい。「お前らなんかに分かってたまるか」というくらいの気概で。

 ただ、気をつけなくてはいけないのは、ラフって実はよく見えがちなのだ。「ラフの段階では良かったのに・・」ということが度々ある。でも、それはラフが曖昧さを含んでいるから仕方がない。鑑賞者は、不明瞭な線、紙の汚れに、それぞれの未来の完成形を見るのだ。しかし、そこにある解答が提示されると、急に世界が狭まった気がする。でも、気にすることはない。こちらが意図的にラフを見せなければ、普通の人は完成品しか見れないのだから。今こうして見せてるけど。


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