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見所満載。注目要素続出のNEW JAPAN CUP 2025のトーナメント表から見る新日本プロレスの春

はじめまして

はい、去年やった企画の2025年版です。

そんな今年のトーナメントがこちら

色々と因縁が散りばめられてますね。

そんな一回戦、そして二回戦で考えうるカードを見ていきましょう


"役者"が違う3人の潰し合い

大阪大会にて辻陽太vsゲイブキッド戦後に乱入し、辻を襲撃し、ゲイブキッドをも襲いWar Dogsのバレットクラブ追放を宣言したEVIL
二兎追うものが二兎とも喰らいつくさんとばかりの彼の望み通りの組み合わせとなりました。

またEVILvs辻陽太としては昨年のNJCのリマッチ
そして辻陽太が勝ち抜けた先に見えるvsフィンレーはドームまで辻の三連勝
そしてEVILvsフィンレーは2023年のG1クライマックス以来、しかもそれ以前の対戦はフィンレーが本隊時代まで遡る文字通り禁じられた扉を開ける戦いとなるのです。

宝塚が好きな辻に合わせて"役者が違う"と言い放つなど帰国早々キレッキレのEVIL
バレットクラブ最大の祭典、レスリングどんたくに向けてここはEVILvsフィンレー、そして辻陽太vsHouse of Tortureを加速させて行くんじゃないのかなあと思いますね

昨日ゲイブが見せたジーンブラスターをパイルドライバーで返すカウンターをEVILのパレハである東郷のペディグリーでカウンターするなんていう熱い場面が見れたらよりいいなと(そんなんローマンレインズvsセスロリンズじゃないかというのは置いといて……。)

熱くするのはヒートストーム?いや!YOSHI-HASHIだ!

大阪大会にて髭をたくわえ、ワイルドとなり、太陽のポーズを決め、「踏み台になれ!」と独自の世界観を早くも見せつける上村優也
そんな彼の言葉通りにSANADAが一回戦の相手となりました。
今のSANADAはかつてのJUST 5 GUYSの頃とは違ったリックフレアーのような小物ヒールでありながらも彼本来の実力者の要素を見せる"変身"を進めているところ。
金的フェイクで勝ちを拾えたらヨシ、それがダメでも金的からデッドフォールと悪に染まった畳み掛けを見せつけます。
そんな彼の闇に染まった心を飼い主として上村優也は再び晴れさせるのか
注目ポイントとしてはそこになるかと思いますが、このブロックの最大の主役はYOSHI-HASHIです。
盟友後藤洋央紀のIWGP世界ヘビー級王座戴冠、彼自身も大岩とのシングルで改めて実力を見せつけたところでIWGPを賭けたざんまいを見せるため、彼は並々ならぬ覚悟で臨むでしょう
大岩戦だけでなくYOSHI-HASHIはvs若手となった場合にキラー性能が上がると考えており、優也が上がってきた場合も、相性のいいSANADAが上がってきた場合もYOSHI-HASHIが輝くこと間違いなしでしょう。
YOSHI-HASHIは幾度となくHoTと抗争をしてきた経験、そして彼の諦めない心が盟友との決戦を掴む二回戦突破を勝ち取るか
誰が勝ってもおかしくないブロックだからこそどの組み合わせも見てみたいですね。

神出鬼没のエースキラー〜January 31.2027〜

はい。
大岩vsザックのTMDK対決?

いやいやいやいや
この男がそんなの黙って許さないんですよ
昨年のNJCでは石井智宏、後藤洋央紀との名勝負を見せて一躍シングルプレイヤーとの評価を上げたオーエンズ
そんな彼の最大の強みかつ最大の希望

2027年まで契約を結んでいることです。
オーエンズはどこにも行かない
オーエンズだけはずっと一緒にいてくれる
オーエンズを信じろ

そう、言わんばかりの長期契約です。
最近オーエンズの事を軽んじる人がいるので改めて伝えたいのですが、彼はG1で棚橋弘至を破っています。
しかも数少ない棚橋弘至に勝ち越している、しかも勝率100パーセントの選手です

そんなエースキラーのオーエンズ
今の新日本プロレスの旗振り役を担っていた男、それはザックセイバーJrですね?
タイトルを失ったとはいえ東京ドームで2日連続防衛を果たし、G1クライマックスも東京プロレスMVPも制した男こそが一番エース(というポジション)に近いでしょう

そんなオーエンズ相手ですから大岩も難しくなる、更にはオーエンズは(勝手に)KENTAの敵討ちと気合いを入れるでしょう
大岩としてもNJCでNEVER無差別級&AEWインターナショナル王座の二冠王KONOSUKE TAKESHITAに向けた仮想TAKESHITA戦と行きたいところですが真逆の相手ですからね……。
国内武者修行のみでは中々得られないスニーキーなスタイルのオーエンズ相手にどこまで優位に立つのかがとても楽しみです。

新世代とひとり四天王世代

大阪大会でド派手にプッシュアップバーをぶちかました成田蓮
彼の相手はそのゲイブキッドです。
ゲイブと成田はLA DOJO vs 野毛道場から始まり、成田のLA DOJO武者修行、S.O.S成田vsWar Dogsゲイブと深い歴史で紡がれてきた間柄
そんな2人のシングルを(言い方は悪いが)こんなNJCの一回戦で消化してしまうのか!?とびっくりはしました。
しかしあの時のG1の頃と比べ奇襲戦法によるブーイングだらけだったゲイブはピープルズチャンピオンとなり、柴田勝頼の後継者として期待された成田は悪に染まりやりたい放題してはブーイングを受けると立場も変わり、両者の格はグンと上がりました。
彼らはもう将来ではない、彼らもイマであると去年一年間から示し続けた2人の刺激的な邂逅はHouse of Torture vs War Dogsとバレットクラブを賭けた戦いにもなるのです。
きっとゲイブは自分が強く思いを抱く成田と真っ向からの対決を望み、叩き潰したいと願っているでしょう。
しかし今の成田にそんな思いは通じません。
最後に勝敗を分けるのはその勝利への渇望の差なのかもしれません。

そして彼らの死闘の先に待ち受けるのはタイチ
思えばタイチの昨年上半期の不調はこのNJCからきたものでした。
かつて鈴木軍だったとは思えないほど悪の土俵で成田蓮に完敗を喫し、G1クライマックスでも予選落ち
配信に明け暮れた中で一念発起し挑戦したグローバル王座戦にはSANADAに裏切られる
大阪大会でも金的を喰らいSANADAに敗北
上村優也復帰の舞台装置かのようになってしまった彼もこのNJCに人一倍強い思いを込めているはず。
自分の相手は昨年不調に陥れた成田蓮、そして裏切者SANADAのタッグパートナーであるゲイブキッド
同年代の後藤が王者となった今、彼の待つ舞台へ這いつくばってでも食らいつきたいところ。
若くて勢いのある2人の前にキャリアと悪の経験、そして視聴者の力で高い壁となれるのか。

エースとは何か

エースという言葉に強い思いを見せたオーカーン
そんな彼の相手はエルファンタズモ
今では本隊ヘビー級では最も歓声を集める選手の一人、そうエースを継ぐものに最も近いと私が考える選手です。
病気からの奇跡的な早期カムバック、そしてTV王座の戴冠に後楽園を自身のホームへと変えた彼のキラキラ感は正にタマトンガ退団後の本隊外国人エースの穴を埋めたと言えるでしょう
そんな彼に対してなりふり構わずヒールファイトを見せ(たのにもかかわらず歓声を得てしまう)、大阪大会で海野翔太を虐殺したオーカーン
彼がNJCを勝つことでウィルオスプレイ退団後、絶対的エースのいなくなったUnited Empireを初期メンバーとして、彼が先頭に立って彼が思うエースを前に立ちはだかるのかもしれない

そしてそのエース問題の話題の中心
海野翔太がシードを獲得
彼のシードに不満がある人はいるかもしれない
しかし彼は今年の東京ドームでメインイベントに立った男だ。
感情論を抜きにして考えてみればシードになるに相応しい選手だと思う
そんな彼がそれに見合った輝きを見せられるかはこのNJCにかかっているはず。
このブロックについてはELPを全力応援しているので、彼の躍進に期待したいですね

United Empire対決……!?

ヌルッと復帰が宣言されたカラムニューマン
もう少しかかるかも?と思っていたので驚異的な回復力ですね
そんな彼の相手はIWGPタッグ王者の内藤哲也
パートナーのヒロムが出場しない今大会では内藤を倒すことがIWGPタッグ王座への挑戦権にも直結するため、カラムは優勝も狙いつつタッグ王座にも照準を合わせられる非常に美味しい位置に組み込まれたのです。
しかしカラムのパートナーであったジェフコブが二回戦に。
コブは"物事に変化が必要"と何かを変える事を示唆している
彼が何かを変えた時、それはオーカーンのパートナーとしてUnited EmpireのXとなった時だろう。

新日本プロレス離脱も噂された彼が引き続き新日本プロレスに参戦する
そうなった場合、vs内藤哲也では再び怖いジェフコブの顔が現れ、vsカラムニューマンで出される答えは同門対決ではない何かかもしれない……?

vsヘビー級の門番

大阪大会では痛烈なドリラキラを見せ鷹木信悟を破ったドリラモロニー改めドリラマローニ
そんなマローニの一回戦の相手は新日本プロレスのヘビー級の門番こと石井智宏
ジュニア戦線ではタフさを売りに多くの修羅場をくぐり抜けてきたマローニ
対して昨年はG1クライマックス未出場ながらAEW、ROHで名勝負を幾度となく見せてWRESTLE DYNASTYでは新日本プロレス所属となったKONOSUKE TAKESHITAに新日本プロレスの門番として立ちはだかった石井

いやー、石井のNJCはどうしてこうも首のない石井智宏がかけられたらマズい選手ばかりなんでしょうね(昨年はチェーズオーエンズのパッケージパイルドライバー)
そんな石井相手に鷹木を倒したマローニはまぐれ勝利ではなく実力だと見せつけ、来たるヘビー級戦線、更にはvsHouse of Tortureに向けてより勢いをつけたいところ

そんな彼らの先に待ち受けるのはTJP
昨年無差別級戦線への参入を言い放つも中々思うように結果がついてこなかった彼も今回再び無差別級としてNJCに挑戦
ユニットとしてはWar Dogsに並ぶ4人をトーナメントに送り込んだUnited Empireの船長としてアキラの挑戦、オーカーンの勝利と勢いに乗るユニットを更に盛り立てたい

またTJPと言えば過去の繋がりを良くも悪くも大事にする人間なので、対決が実現すれば来日当初の面影がすっかりなくなったダンモロニーことドリラマローニに対して恐怖を叩き込む姿にも期待したいです

オッサンと言いながらも一番若いヤツ

例年尼崎大会はいいカードが組まれると噂されてきましたが、今年もその例に漏れず世界中誰しもが興奮する肉弾戦が行われます。
世界を知るKONOSUKE TAKESHITAが認めざるを得ないポテンシャルをシングル王座初挑戦(TV王座除く)で見せたボルチンオレッグ
そんな彼の前にはローグジェネラルを束ねる将軍
バッドラックファレが現れます。
ファレといえば裕二郎やオーエンズよりも更に昔、プリンスデヴィットと共にバレットクラブを設立したオリジナルメンバーであり、長年バレットクラブを支えてきた屋台骨です。
2018年のBCOG vs BC ELITE時代もファレのいる場所こそがバレットクラブと絶大な信頼を得ていた彼がこのHouse of Torture vs War Dogsで揺れる現状にどう動くのか
そして彼と共にIWGPタッグを巻いた名誉トンガ人のテネシー州出身の胡散臭い2027年まで契約があるあの人はどうなるかも期待ですね

話は逸れましたが、ボルチンの昨年の相手はヒクレオで今年はファレとあれですか、リングの耐久実験でもやってますか?
2人がぶつかったら壊れますって
ブロックレスナーvsビッグショーやブラウンストローマンvsビッグショーを日本で引き起こすつもりですか
なのにそんな2人の勝者が対戦するのは鷹木信悟

鷹  木  信  悟

いやいやいやいや
あの人自分のことオッサンとかハツオジとか言ってるんですよ
誰がオッサンなんですか
ボルチンより若いでしょ

ただ、鷹木がボルチンやファレをMADE IN JAPANで投げるところ見たくないですか?
パンピングボンバーでぶち当たるところ見たくないですか?
非常にワクワクするマッチアップですよこんなの
個人的には鷹木に対抗してボルチンやファレが流暢な日本語でキタキタキター!と叫ぶところも見てみたいですね

まとめ

ダラダラと勢いだけで書いてきましたが結構ワクワクするカードが揃ったんじゃないでしょうか
個人的にはハートリージャクソンの参戦と昨年のジャックペリーのような新顔がなかった事が少し残念だったのかなと思いますがそれ以上に外れるような選手もいないくらい層が分厚いですね

このNJCの組み合わせがどんたくやドミニオンに繋がってくる様々なキッカケが散らばっているのかなと思うのでよーく見ておきたいですね
後藤洋央紀が待ち受けるという光景も非常に新鮮でワクワクします。

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