結局溜めないのが自分のため
長年のズボラを戒めるかのように掃除や片付けを始めてから、キレイにしたところが再び汚れないための日々のお掃除を同時進行でやっている。
もっと早くから、ずーっと前から気付いて気になっていたくせに、韓流ドラマはみるくせに、SNSのチェックはするくせに、手を付けるのも嫌になるほど汚れている場所たちが、
「私も汚れてるよ!」
「俺も汚れてるぜ!」
「やっと振り向いてくれたのね!」
「ずっと待ってたぜ!」
と、次から次に話しかけてくる。
溜めなければ、水拭きひとつでサッとキレイになるのに、汚れや水垢やカビを溜めるから、要らない洗剤や、研いてもなかなかキレイにならないイライラと闘うといった無用な時間に苛まれなければならないのだーーー
林先生はあまり好みでないが、
「いつやるの?」
「今でしょ‼️」
という言葉が耳の奥でグルグルする。
気付いた時にやっとけば、2回目気付いた時の自分の心のストレス軽減になる。
溜まった洗い物
溜まった洗濯物
溜まった水垢
溜まった油汚れ
溜まった埃
溜まった泥汚れ
溜まったTo Do
溜まった脂肪
溜まった排泄物
溜まった疲れ
溜まった宿題
溜まった借金…
どれも溜めるとロクなことがないやつばかりだ。
溜めると、ゼロポイントに戻すのに溜めた分だけ時間がかかるし、ストレスとして心にのしかかってくる。
最近毎日夜お風呂から上がって髪の毛を乾かし終わったら、その足で全室クイックルワイパーをかけ、新しいシートに取り替えるまでを一連の工程にして軽く床掃除をしてから寝るようにしている。
2匹のにゃんこが暴れまわっているわりに、家具やテレビへのホコリが少なくなっていることに気付く。
余裕のあるお金持ちの人なら、家政婦さんを雇ったり、家事代行サービスを使ったりしながら、家の清潔さを保ち続けられるだろうが、うちはそうはいかない。
にも関わらず、何故か長年、私の仕事と捉えられずに放置してきたシンク下とか、クローゼットの中のホコリや汚れとか、普段見ずに済んできたところが悲鳴を上げだしている。
掃除をすれば、汚れが見える。
ひとつひとつの汚れを己の穢れ祓いと思って、「ごめんね、ありがとう」といいながら、丁寧に心を込めてキレイにする。
少しずつ、少しずつだが、ゼロポイントに近づいている。
ゼロポイントに近づくだけでなく、良いことも起こり始めているようにも思う。
時代と逆行した考えかもしれないが、「奥さん」の「家を仕切るもの」としての仕事を毎日プロフェッショナルにこなすなら、お金や時間のかかるダイエットもトレーニングも必要ないくらい、一日中働いても終わらないくらい、家の仕事ってあるんだな…。
ずーっと、バリバリに外で働いてきたから、主人と同じようにダラダラ過ごすところで、掃除は辛抱たまらなくなってからやるものと決め込んできたから、コンスタントに家事をやる癖がついていなかった。
いま、癖付け(習慣化)にトライしている。
やらないと気持ちが悪いと思うようになるまで、とことん習慣化の練習をしている。
最近、こんな自分が嫌いではない笑。