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ノースマン 導かれし復讐者

鑑賞日 2023年1月21日
監督 ロバート・エガース
出演 アレキサンダー・スカルスガルド
   アニャ・テイラー・ジョイ
   ニコール・キッドマン
   イーサン・ホーク
   クレス・バング
   ビョーク
   ウィレム・デフォー

あらすじ
9世紀のアイスランド、ヴァイキングの王子アムレートは父であるホーヴェンディル王を叔父フィヨルニルに殺され、母グールトン王妃を連れ去られてしまう。追手を振り切り殺された父の復讐と母の救出を誓い、一人ボートで王国を脱出した。
時は流れてアムレートは東ヨーロッパで各地で略奪を行う獰猛なヴァイキング戦士の一員となっていた。ある日、アムレートは誰もいない夜の神殿に迷い込み、スラブ族の預言者の幻影と出会う。己の運命と使命を思い出した彼はフィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知る。奴隷に変装して奴隷船に乗り込んだ彼は、出会った白樺の森のオルガの助けを借り、復習のため叔父の農場に潜り込む。
その夜テントを抜け出したアムレートは魔女の潜む洞窟に辿り着く。魔女はフィヨルニルが殺したヘイミルの首を持っており、大剣ドラウグルの存在をアムレートに伝える。アムレートはドラウグルがかつての王の亡骸とともに眠る場所へ辿り着く。剣を取ろうとした瞬間亡骸は息を吹き返し、
決闘を余儀なくされるが最後は亡骸の首を切り落とし、ドラウグルを手に入れる。
その後奴隷たちは相手を殴り殺すことで勝利するナトリクルのゲームに参加させられる。フィヨルニルの次男グンナルがフィールドに入りこんだところをアムレートが助けたことで、フィヨルニルから高い地位を与えられた。アムレートはオルガと愛し合いフィヨルニルを倒すことを誓い合う。
アムレートはフィヨルニルの部下をドラウグルで殺し、オルガは料理に毒キノコを混ぜて振る舞う。混乱に乗じてアムレートはフィヨルニルの部屋に侵入し、母グールトンと再開を果たす。しかしグールトンに再会を喜ぶ様子はなく、自分がホーヴェンディルとアムレートの殺害をフィヨルニルに懇願したことを打ち明ける。この真実に激怒したアムレートは寝ているソリルの心臓を抉り取り殺害する。
息子の遺体を前に涙を流すフィヨルニルは奴隷たちを殺し始める。オルガに手をかけそうになったときアムレートが現れ、ソリルの心臓を手にフィヨルニルの部下と戦う。袋の中身が犬の心臓だと聞かされたフィヨルニルは心臓のありかを聞き出すため拷問を受ける。フィヨルニルが目を背けている間に数羽のカラスがやってきてアムレートを開放する。
オルガとともに船で脱出したアムレートはこれから生まれる双子の幻影を見る。フィヨルニルがいる限り安全な場所はないことを感じたアムレートは決着をつけに一人島へと戻る。帰ってきたアムレートはフィヨルニルの部下を殺し奴隷たちを解放する。屋敷に侵入したところをグールトンとグンナルに襲われるも二人を殺害する。それを見たフィヨルニルは「ヘルの門で会おう」とだけ言い放ち二人の遺体ともにその場を去る。
アムレートは火山へと向かいグードルンとグンナルの遺体を見つけ二人を弔う。彼はフィヨルニルを見つけホルムガンと呼ばれる小さな島での決闘に挑む。溶岩の上で剣を交える二人の戦いはフィヨルニルが圧倒するもアムレートは勇気を振り絞り戦い続ける。最後はフィヨルニルがアムレートの胸を突き刺すと同時にアムレートがフィヨルニルを首を切り落とし決着となる。瀕死のアムレートはオルガとの間に生まれる双子の幻影を目にし、そのうちの一人が予言にあった乙女の王となることを知る。その後戦の女神ヴァルキリーの精霊が現れ、アムレートをヴァルハラへと導いていった。

感想
・豪華キャスト陣、ニコール・キッドマンの変貌ぶりは1つの見どころ
・かなり暴力的なシーンが多い、生々しい傷跡、遺体、生首などといった暴力描写はヴァイキング時代を象徴するような印象だった
・舞台が北欧のため北欧神話に関する用語が多い。予備知識があったらもっと楽しめたかも。
・身内の裏切りにあい国を追われた王子が復讐のために戻ってくるという話は伝統的。


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