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2024年日本の広告市場はどう変わった?データから見る最新トレンド

こんにちは! オルグロー株式会社のAD研究員、「オルグマ」です。

株式会社電通が2025年2月27日に発表した「2024年 日本の広告費」によると、日本の総広告費は前年比4.9%増の7兆6,730億円となり、3年連続で過去最高を更新しました(出典: 電通)。デジタルシフトがさらに加速し、インターネット広告費が広告市場全体を牽引する形となっています。今回は、その詳細データをもとに、2024年の広告市場の変化と今後の展望について解説します。


インターネット広告費が躍進

2024年、日本のインターネット広告費は前年比9.6%増の3兆6,517億円に達し、総広告費に占める割合は47.6%となりました。SNS上の動画広告やコネクテッドTV(インターネット接続型テレビ)向けの動画広告需要が拡大したことが大きな要因とされています。

マスコミ四媒体広告費の回復

新聞、雑誌、ラジオ、テレビを含むマスコミ四媒体の広告費は、前年比0.9%増の2兆3,363億円と3年ぶりに増加に転じました。特にテレビ広告費は1.5%増加し、自動車業界やインバウンド需要を背景にCM出稿が活発化しました。

また、テレビとデジタルを組み合わせた広告戦略も加速。TVerやABEMAといった動画配信プラットフォームを活用したハイブリッド型の広告展開が増加傾向にあります。

プロモーションメディア広告費の増加

イベント広告や屋外広告、交通広告を含むプロモーションメディア広告費は前年比1.0%増の1兆6,850億円となりました。コロナ禍後の人流回復により、大型イベントや展示会、商業施設での広告需要が拡大したことが影響しています。

今後の展望:2025年に向けた広告市場の動向

2025年には大阪・関西万博や世界陸上東京大会などの国際イベントが控えており、企業の広告出稿が一層活発化することが予想されます。また、インターネット広告費が総広告費の50%を超える可能性が高く、デジタルマーケティング戦略の重要性がさらに増すでしょう。

広告市場の成長に伴い、広告の質やユーザーエクスペリエンスを向上させることが求められています。企業はデータを活用し、よりパーソナライズされた広告体験を提供することで、消費者とのエンゲージメントを深めることができるでしょう。

まとめ

2024年の日本の広告市場は、デジタル化が一層進み、インターネット広告が主軸となる中、マスコミ媒体も回復の兆しを見せました。プロモーションメディアも堅調に推移し、広告市場全体が活性化しています。2025年に向け、企業はますますデジタル広告の活用を強化し、新たな広告手法を模索することが求められています。

今後も、広告市場の動向に注目し、最適なマーケティング戦略を探っていきましょう!


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