WEBライティングにおいて読まれる文字装飾の考え方
文章と一言でいってさまざまな形態がありますが、WEB上の文章で特徴と言えるものに「装飾」があります。
装飾とは文字を太くしたり色をつける、マーカーを引くといったことが挙げられますが、ブログやランディングページならではの強みと言えます。
文字装飾があると長い文章が読みやすくなり、悩みを解決したい読者に分かりやすく答えを提示できます。
WEBライティングにおける大きな武器といっても過言ではありません。
しかし、ヒ―トマップツールを使ってユーザー行動を分析していくと、文字装飾の仕方にも工夫が必要であることが分かります。
今回は、「読まれる文字装飾の考え方」について私の失敗を元に解説していきます。
WEBライティングで文字装飾はやり過ぎない方が読まれる?
自分でWEBライティングをしていると、重要だと思ったり、強調したい部分に文字装飾をしたくなることはありませんか?
私の場合、すべての記事で重要な部分は太字にしたり、どうしても伝えたいことはマーカーをよく多用していました。
そうすると自分で見ても非常に「読みやすい記事」だと思えるためです。
しかし、ヒ―トマップで読者行動を分析すると、文字装飾はケースバイケースで使い分けないといけないことに気づかされました。
1.文字装飾を使った方がよいケース
WEBライティングで文字装飾を使った方がよいケースは、以下のような場合です。
・内容が難しくて複雑な場合
・緊急性が高い内容の場合
たとえば、税金のことなど難しくて複雑なものは、文字装飾をつけて優先順位をつけてあげるとスッキリと読みやすくなります。
また「給湯器 壊れた」というような緊急性の高い場合でも、文字装飾をすることで読者は答えにいち早く辿りつくことができます。
2.文字装飾を抑えた方がよいケース
文字装飾の注意点としては、それをしてしまうと読者の能動性が弱まり、ユーザー行動の質が低下する恐れがあるという点です。
読者は本来、自分自身で興味を持って記事を読みたいと思っています。
この状況で書き手が文字装飾を多用して誘導すると、「読みやすい記事」にはなるものの、興味が持たれにくくなってしまうのです。
弊社の事例を挙げると「ノア/ヴォクシーの値引き」に関して記事を書きましたが、ヒ―トマップで確認すると、装飾されていない部分がよく読まれていました。
逆に、何度も強調をした箇所は避けられるような場面も見られました。
人の興味はさまざまで、場合によっては装飾をしない方が興味を持たれやすいこともあるということができます。
意外なことに、弊社では文字装飾を減らしたことで、ヒ―トマップにおけるユーザー行動が向上する事例がよくありました。
もし、自分のWEBライティングが読まれていないと感じたら、あえて文字装飾を減らしてみると良いかもしれません。
■まとめ
文字装飾はブログやランディングページなど、WEBライティングで欠かせない強力な武器となりました。
しかし、ユーザー行動を分析していくとケースバイケースで使用するのが望ましいと言えるでしょう。
文字装飾は読者の手助けになりますが、やり過ぎてしまうと、能動的に読むという楽しさが失われることがあります。
私の場合、読みやすさを重視しすぎるがあまり、上記の視点が抜けてしまっていました。
あえて文字装飾を減らすことで、読者のユーザー行動の質が向上した事例は多くあり、より「使い分け」を意識できると、WEBライティングの幅が広がるはずです。