How to 日本語化~初級篇その1
はじめに
この記事は2018年に私のブログで記載したものです。そのため、一部、現時点(2022年5月)に合わせて内容を変更しています。
作業を始める前にWindowsの設定でファイルの拡張子が表示されるように変更しておいてください。
日本語化作業をされているほとんどの方がそうだと思いますが、恐らく皆さん独学だと思います。私も多分に漏れず独学でやってきました。ですので、先人や現在進行形で日本語化作業をされている方からみるとおかしな部分や勘違いしている部分もあるかもしれません。その時は華麗にスルーしていただけると助かります(汗)。
今回は初めてということで簡単に日本語化できたWilly-Nilly Knightというゲームをサンプルに日本語化の流れを紹介したいと思います。
なお、ゲーム内で使用される文字全般を「文章」と表現します。これはファイル形式であるテキストファイルと区別するためです(対してバイナリファイル)。
またアスタリスク( * )はワイルドカード、n を不特定の数値として扱うことがあります(1~nと書いた場合、1以上全てを意味しますし、n 単体で使用したら数字全てを意味します)。
ゲームの対応言語の確認
まず最初に日本語化を検討する際、まずそのゲームが複数言語に対応しているかどうか確認します。確認はSteamのストアに行き、言語欄を見ればわかります。インターフェイス、字幕が複数言語に対応していれば日本語化しやすいゲームかもしれません。
なぜ対応言語を確認するかと言えば、複数に対応している場合、ゲーム内文章がまとめられていることが多々あります。テキストファイルで存在する場合はCSVやTSV、XML、JSON形式で存在することが多く、バイナリ型であればMonoBehaviourにまとめてあります。またAssets内ではなく外部ファイルとして言語別にフォルダがある場合もあります。
逆に単言語の場合は上記のようにまとめられていることは稀となり、日本語化できなくもないが非常に難しいということになります。
ゲームエンジンの確認
日本語化をする上でどのゲームエンジンで製作されているのかということが重要になってきます。私が所持しているゲームであれば30%超がUnity製です。後はUnreal Engine 4、Gamemaker(Studio)、Adobe AIR、ツクール系などがあるかと思います。その他、各メーカーが自社専用のものを作っている場合もあります。
ではどのようにゲームエンジンを確認するのかといえば、ゲーム起動中に表示されるゲームエンジンのロゴ(UnityやUE4)かファイルそのものを見て判断するようになります。確実なのは後者です。
手順としては確認したいゲームのフォルダ(ディレクトリー)を開きます(Steamクライアントからローカルファイルを閲覧)。慣れればこの瞬間にゲームエンジンが大体わかるようになりますが、ここではゲームエンジン別に特徴を紹介したいと思います。
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