"バストが大きい”という悩み

バストに関する悩みは人それぞれ。
「バストが小さい」「バストを大きくしたい」というお悩みは巷でもよく目にしますが、
実はその逆の「バストを小さく見せたい」というお悩みを持つ方も相当数いらっしゃるんです。

「バストが大きくて悩むなんて贅沢な話だ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、バストに関する悩みというのは女性にとって誰とも比べられないもので、その人が生きて来た環境や価値観、遭遇した出来事や誰かに言われたひと言、ほんのささいな事で生まれるものです。
大きいから良い、小さいから良い、という話では全く無いんですね。

ちょうど先日、フィッティングにいらして頂いた方で「バストの位置が低いように思えます。正しい位置を知りたいです。」というお悩みを抱える方がいました。

実際に測ると、アンダーのサイズは合っている。だけど、どうもバストがブラジャーの中に収まっていない、収まっていないどころか溢れているように見えました。

試しに1つ上のサイズを着けて頂く。
それでもまだ収まりきらない。
2つ上のサイズを着けて頂く。
それでも収まりきらない。
3つ上のサイズを着けて頂く。
なんとか収まってるか？でも大き目の片方のバストは苦しそう。（左右差が少しありました）
4つ上のサイズを着けて頂く。
やっとバストがきちんと収まった。(片方は少しすき間が出来ているけれど、これはパッドで調整。)

結果的に、4カップ下のブラを着けていた事が判明しました。

そして正しいサイズのブラを着けると、気にしていたバストの位置は自然と上に。

これはどういう事か説明すると、実際より小さいブラを着ける事で、バストがブラの中に収まらず、どんどんとブラの位置が下に下がって来てしまうんですね。
下がって来てしまうと言うよりは、下の位置でないとブラをする事が出来ない、という状態です。
ブラの中にバストを収めるのではなく、「ブラの上にバストを乗せている」という感じです。

これでは自然とバストの位置も下がって来てしまいます。
ブラの正しい位置というのは、「ワイヤーがバストに乗らないギリギリの所」です。
そこの位置までブラを上げて、しっかりとバストをカップに入れ込み、その状態で溢れないサイズが正しいブラのサイズです。

このお客様には、どういうバストに見せたいですか、とお聞きした所、「大きくは見せたくない、でも位置は高くしたい」との事で、ご本人が気にされているかは分からないですが、バストが大きい方に多いお悩みの特徴でした。

大きく見せたくない→小さいブラをつける→位置が低くなる

悩みが原因で間違った着用の仕方をすると、また更に別の悩みの原因が出来てしまうという、なかなか難しいものですね。
だからこそ、半年に1度とは言いませんが、1年に1度は是非フィッティングに訪れて頂けると嬉しいなと思います。
バストだけを気にすると、出来るだけ目立たないほうが良いと思うかもしれませんが、バストがぐっと上に上がる事で、足が長く見えたり、全体のバランスも良くなります。

フィッターさんは、色々な提案をしてくれると思うので、是非下着屋さんの前を通った時は、お気軽にフィッティングを試される事をお勧め致します。

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