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英語学習のすゝめ

どうも、アレンです!もう10月に入り、時が経つのが本当に早いですね。今年もあっという間に過ぎてしまいそうです。今日は「英語」について書いてみようと思います。

私はカナダのトロントで生まれ育ち、幼い頃から友達や学校で英語を使って生活してきました。その後、日本に帰国し、しばらくは英語から離れていましたが、大学では英文科に進みました(文学にはあまり興味がなかったのですが…)。卒業後は外資系メーカーやコンサル業界で働き、その後、カナダのマギル大学のMBAプログラムに入学し、2年間英語漬けの生活を送りました。仕事では海外の担当者と協力してプロジェクトを進めたり、改善計画のプレゼンテーションを行ったりと、英語は常に最前線で活用してきました。

英語はコミュニケーションのツールというだけでなく、私の生活に欠かせない重要なものになっています。そして、何度も助けられてきたツールでもあります。今後、日本のビジネスパーソンが何かを学ぶ際、英語を学ぶことは非常に良い選択肢だと感じます。なぜなら、英語を話せることで機会が大幅に増えるからです。機会が増えるということは、転職のオファーが増えたり、海外で働くチャンスが広がったりと、キャリアの幅が確実に広がります。私自身も、英語を活かし視野やキャリアの広がりを実感してきました。

ここからは、英語を話せることの具体的なメリットを挙げてみます。

1. キャリアの幅が広がる

英語を話せるようになると、キャリアの選択肢が大きく広がります。例えば、外資系企業や海外展開をしている日系企業で、英語を活かして働ける機会が増えます。特に外資系企業は、一般的に日本企業よりも年収が高い傾向があるため、収入面でのメリットも大きいです。また、ジョブローテーションによる海外赴任のチャンスも広がるかもしれません。ITの進化により、国境を越えたボーダーレスな働き方が可能になり、日本にいながら海外とコミュニケーションできる機会も増えています。
私自身、外資系の医療機器会社で日本法人の立ち上げメンバーとして、海外の担当者と密にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを成功に導いた経験があります。そして今でも積極的に海外のチームと会話をすることで、グローバルレベルでプロジェクトを進めています。

2. 得られる情報が増える

ボーダーレス化が進んでいるとはいえ、今でも英語で得られる情報量は圧倒的に多いです。例えば、本や映画など、海外のコンテンツは日本語に翻訳されるまで時間がかかりますし、YouTubeやSNSなどはオリジナル言語で直接理解する方が情報量も多く、理解も深まります。英語を理解することで、海外のコンテンツをそのまま楽しめ、情報収集のスピードもアップします。
また、ChatGPTなどのAIを活用する際も、英語でプロンプトを入力することで、より精度の高い回答を得られることが多いです。英語を使いこなすことで、海外トレンドからビジネスや経済、世界情勢、科学までの様々な最新情報にすぐアクセスできるようになります。世界の共通語である英語を理解することで、たくさんの扉が開かれるのは間違いないと思います。

3. 視野が広がる

英語を使って世界に目を向けると、さまざまな価値観や常識に触れることができます。日本の常識が世界では通用しないことも多々あります。例えば、最近中国の同僚から「中国の女性の定年は50歳だ」と聞いたり、ドイツ人の同僚から「移民政策は戦後の罪滅ぼしとして始まったが、今では経済格差を生んでいる」といった話を聞いたりする機会がありました。ホンジュラスの友人からは「地元で日常的に麻薬やギャングの抗争が起きていて、友人が何人も巻き込まれている」という話を聞き、驚かされました。マレーシアの友人からは「マレー系、中華系、インド系がマレーシアにいるが、マレー系が利率や教育の機会など政府に優遇されている」と聞かされ、多国籍国家としてのジレンマがあることを理解しました。
英語を使うことで、日本では普段アクセスできないこうした多様な価値観に触れ、異なる文化背景を理解したり、日本との違いをディスカッションしたりすることができます。ここで、「AIが翻訳してくれるから、話す必要はないのでは?」という議論もあるかもしれませんが、私は人間味のあるコミュニケーションは、AIでは難しいと感じています。確かに、翻訳は便利ですが、人と人がリアルでつながるための言語スキルは依然として重要です。

では、これから英語を学びたい方に向けて、私自身が経験した効果的な英語学習方法をいくつかご紹介します。

1. 英語を継続的に勉強する

「Consistency is the key(継続は力なり)」というフレーズが大好きですが、毎日少しでも英語に触れることが大切です。例えば、英語のポッドキャストを聞いたり、YouTubeで英語のコンテンツを観たり、英語を話せる友人や同僚と会話をすることで、英語に慣れることができます。洋書や英語ニュースも勉強にとても便利です。洋書は私もよく買いますが、都内の書店は価格が高いので、電子書籍をお勧めします。紙の洋書は数千円しますが、同じ内容で電子書籍では数百円だったりします。それに電子書籍は、どこでも読めて、分からない単語をすぐに調べられるのでおすすめです。
英語ニュースも数々の媒体がありますが、初学者へのお勧めはJapan TimesやNHK World Newsなどです。あと、レベルが上がったらBloombergやCNNなどの国際ニュース、ビジネス系ならFinancial TimesやHarvard Business Reviewも勉強にぴったりです。それ以外にもたくさんあるので、ぜひ自分に合った媒体を探してみてください。

2. テクノロジーを活用する

DuolingoやMikanのようなアプリを使えば、通勤時間などのスキマ時間に学習することができます。初心者から上級者まで幅広く対応しており、自分のペースで進められます。また、模試やテストなどはゲーム感覚で進めることができます。ある程度英語ができる方は、UdemyやCourseraで英語をベースに学びたいスキルを学ぶことをお勧めします。私もよくUdemyを活用しており、AIの講座やデジタルマーケティングなどを学んでいますが、頻繁にセールを実施しているので、お得に学習できる機会が多いです。講座も分かりやすいものが多く、バリエーションも豊富です。
また、ChatGPTを使って学習することも効果的です。例えば、「Let’s have a conversation in English. You can choose the topic.」と言えば、ChatGPTがテーマを提案してくれます。また、プレゼンテーションの練習にも利用でき、良かった点や改善が必要な点などのフィードバックももらえます。点数化も出来るので、ChatGPTは語学学習において非常に優れたメンターです。

3. コミュニティに属する

英語を学ぶ際、さまざまな人が集まるコミュニティに属することも非常に有効です。例えば、Vital Japanのような英語ディスカッションのコミュニティや、Toastmastersというプレゼンテーションスキルを鍛える団体に参加することで、アウトプットの機会を得て、実践的な英語力を身につけることができます。Vital Japanは一回1500円で気軽に参加でき、時事的なテーマなど週替わりで行われます。また、Vital Englishは英語学習者をターゲットにしています。Toastmastersは聴衆からプレゼンテーションのフィードバックを貰えます。また、”Filler Words(会話の間を埋める言葉)“もカウントしてくれるので、英語スピーチを強化したい人にはぴったりです。
それ以外にも、海外商工会議所が開催するネットワーキングイベントに参加するのもお勧めします。これは英語学習というよりも、ビジネスの繋がりを作ることが目的ですが、さまざまな国のビジネスパーソンが集まっています。私もカナダ商工会議所やノルディックの合同イベントなどに参加しますが、お酒と美味しい料理を楽しみながら、ビジネスプロフェッショナルとのディスカッションをするのは非常に有意義です。

まとめ:

Bilingualism and Emotion Regulation(バイリンガリズムと言語調整)に関する研究がありますが、英語だけでなく他の言語を学ぶことで、自分の感情知能(EQ)も高まると言われています。異なる文化や背景を持つ人々と交流する際、言語だけでなく、文化的なニュアンスや非言語コミュニケーションにも敏感になる必要があります。これにより、ビジネスだけでなく、人間関係においても深い繋がりを築くことができるのです。深い繋がりを作れる人はEQも高くなる傾向があり、全体的なウェルビーイングが向上します。

今後、AIやテクノロジーの進化に伴い、英語はさらに重要なスキルになっていくでしょう。前述のように、そういう時代だからこそ人と人の深い繋がりが必要となります。さらにグローバルビジネスの拡大に伴い、国境を越えたコラボレーションがますます増えていくでしょう。英語を学び使いこなすことで、未知なる場所での活躍のチャンスがさらに広がります。私自身も、日々ChatGPTを仕事や勉強で活用していますが、英語でのコミュニケーションの重要性を日々実感しています。

このブログを読んでいる方の中には、将来英語を使って仕事をしたいと考えている方も多いかもしれません。私も若い頃は漠然と「英語を使った仕事をしたい」と思っていましたが、今ではグローバルなビジネスの場で英語を活用し、多くのポジティブな影響を受けています。英語でのディスカッションやプレゼンテーションを行う際には、ただ話すだけでなく、内容を深く理解していることが重要です。ビジネス、経済、国際情勢など、幅広い教養を持つことで、より有意義な議論ができるようになります。また、相手の話を聞き、相手を理解し、尊重することも大事です。語学としての英語はあくまでもツールです。それを使って何をするかが、鍵だと思います。ぜひこれを念頭に英語の勉強をしてみてください。

【私の自己紹介】
Aki Allen Kaneko1979年、カナダ・トロント生まれ。日本に帰国後、学校生活に馴染めず高校を中退。その後、大検に合格し、26歳の時に青山学院大学に進学。37歳でカナダのマギル大学でMBAを取得。

フランスの消費財会社、米国の通信会社、英国のコンサルティング会社を経て、EUの医療機器メーカーでアジアのオペレーションディレクターを務めている。また、2020年にサイファーホールディングス株式会社を創業し、新規事業コンサルティングやマネジメントコーチングビジネスを展開している。

自身の20年間の外資系での経験とマネジメントを軸に、キャリアアップやリーダーシップなど多様なキャリアパスを示し、それを実現するための考え方やトレーニング方法を推進している。また、グローバルリーダーを育成するためのコーチングセッションや、企業の成長・挑戦を支援するために、ミッションやビジョンに繋がる経営戦略の策定からマネジメントの考え方まで幅広く発信している。ビジョンは、周囲に良い影響を与えること。

趣味はブレイクダンス、ブラジリアン柔術、読書であり、最近は生成AIの勉強に熱中している。


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