履歴書はどこまで詳細に書けばいいのか?
こんにちは。
以前、こちらの記事で「求人票は正直に書いたほうがいいよ」みたいな記事を書いたTomiと申します。
今回は逆に、現在進行形で求人票とにらめっこしている現状で思うことを書きます。
1、履歴書というセールスプラットフォーム
履歴書は企業に対して自分を説明するための書類です。
つまり、本来であれば人物を説明出来ればいいので、それ以外の要素は必要ありません。
ですが、一般的に就職活動とは競争社会でのイベントに分類されると思われるので、企業は多数の応募が来た場合に書類選考をしなくてはなりません。
(※多数の応募が来なくても、求人票の水面下に基準となる理想像があるのであれば、それに沿って書類選考は行われます)
つまり、人物像の説明の他に採用されやすくするためのアクセント≒付加価値を付けるのが、広く一般的だと思います。
それは時に、採用先企業に役立つような経験や知識を持ち合わせているという説明の強調、或いは就業に対する熱意、目標、様々な内容があります。
ですが、それは時に宜しくない方向へと向いてしまうこともあります。簡単に言うと「経歴詐称」です。
応募した人すべてが面接されるわけではありません。大抵は書類選考を経て面接を行い、そのうえで採用かどうか審査されます。
この時、たとえ経歴詐称でも目を引く履歴書があれば、目を引かない履歴書はその時点ではじかれてしまいます。
※最近ではオンライン面談というものが浸透しており、書類選考と同時に面談を行い、その後に面接を行うというケースも増えています。
ですが実際のところ、履歴書だけではその人の人物像を把握するというのはかなり困難です。
その人の話し方、姿勢や身なり、視線、コミュニケーション能力、履歴書には記載のないその他の内容など、採用判断の多くを面接に頼っている企業が大半でしょう。
そして、実際に目を引く履歴書を用意した人よりもぱっとしない履歴書を用意した人のほうがはるかに有能だった、ということも日常茶飯事にあります。
履歴書を作成する能力もまた、企業にとっては採用の判断に直結するポイントのひとつです。
特に営業やマーケティング分野では必須ともいえる能力でしょう。
企業としては出来るだけ有能な人を雇いたいというのは当然の本音だと思います。例えば募集が営業でなくても「営業もできるよ!」という人を雇いたいものなのです。
端的に言うと「何でもできる人」を雇えることこそが目標であり、理想のゴールでしょう。その為に書類選考を行い、面接を複数回行うのですから。
なので就活するうえで、できるだけ履歴書は(詐称じゃない範囲で)良く見えるように書くのがいいかと私は考えます。
たとえ求人内容と合致していなくても、今後の事業展開を見据えて必要だと判断される可能性はあります。
2、ではお前はどうやって書いてるの?
私はというと、上記で散々書いておきながら、実を言うとあんまり気合い入れて履歴書を書いていません。
資格欄なんて高校時に色々取っていますがまず「運転免許」以外は埋めないし、自己PR欄なんて「よろしくお願いします。」ぐらいしか書いてません。
志望動機はきちんとそれなりの内容を書いています。とは言っても、ごく正直に考えていることを書いているだけで、別に「御社の〇〇に感銘を受けまして~」とか「将来は〇〇を目指しております」とか、そんな新卒みたいなことは書きません。
〇〇をしていたが、今回はこの分野で働きつつ△△の知識を学んでスキルアップし今後の生活を安定化させたい、とか、そんな感じです。
やる気ないと「毎日を生きていくため、生活の為」とか書いてたりしてました。
だってそれが本音だし…。
※私は基本的に何がやりたいという強い目標を持っていません。自分に出来そうなことを全力で行い、経験値としながら社会に貢献しています。
何故そんなにも質素な内容なのかというと、私の経歴を見ればわかりますが(上記の他の記事参照)私は10回以上転職を繰り返してきているので、履歴書を装飾しようがないのです。
普通ここまで転職を繰り返すと、まず間違いなく「すぐ辞める人間」という評価が貼られます。なのでどんなに今までの経歴、経験値、できること云々を書いたところで、まず書類選考が通りにくいのです。
なのでそこら辺の説得を諦め、とりあえず正直に履歴書を提出し、それでも話を聞きたいと言ってくださる企業の面接時などで、聞かれたときに今までの経緯を正直にお話ししています。
最近ではWantedlyやnoteへのリンクとかを貼って手を抜くことも多いですが…。
ちなみに20代の頃、バイトの面接で職歴を殆ど白紙で出したことが一回あります。
これは別に隠したいとか詐称とかでなく、「アルバイトは基本的に社会経験に含まれない」という就活の常識を反映したものです。
その時の面接で「今まで働いてないの?!」みたいなことを言われたので、(あぁ、やっぱり書いたほうがいいんだな…。)と思い、それ以降は書くようにしています。ちなみに採用になりました。バイトですからね。
3、未だに慣れない面接
この人生で20回以上は面接をやっていますが、未だに慣れません。
これは私が営業が苦手という部分にも共通するでしょう。
営業というものは、最低70点以上であることが求められる職業です。
既存取引先の応対でも、新規の顧客案内でも、対人能力において相手を過度に不快にしない、且つそれなりの取引条件を売り込む必要がある場面にて最低70点以上、アベレージ80点以上の結果が求められるのです。
取引が成立しても決裂しても高得点を求められる職業、とても自分にはできません。
というのも、私はとにかく面倒事に巻き込まれたくない人間なので相手を不快にしないよう最善を尽くします。なので言葉遣いにも気を付けますし時間や約束事、報連相もわりかしシビアです。
ですが、営業というのは相手が「人間」であるので、当然ですが想定外が起りえます。
その想定外に相対した時に、私は0点をたたき出す可能性があるのです。
普通の営業職に向いている人間であれば、良くも悪くも無難な交渉、悪質なクレーマーや仰天な人類を相手にした時でも無難にやり過ごす能力を持っています。
ですが、私はソレを持ち合わせていません。場合によってはバトル(口論)に発展することがあり、最悪取引先をつぶす可能性すらあるのです。
ちなみに前回の職場で客と口論が一件、未遂が一件ありました。
なので私に営業職は向いていないのです。自分の精神の安定の為にも。
普通の取引、普通のビジネスのやり取りでは全く問題ないですが、営業的な分野では壊滅的でしょう。
そして、面接というのはいわば自分を営業する行為そのものです。
なのでいつまでも慣れないのは当たり前ですね。
4、履歴書と面接はセット
なので面接の苦手な私は敢えて履歴書を簡素にして最低限の説明を行い、もし面接まで進んだならばその時に「色々説明を行う余地」として余裕を持たせています。
最初からガチガチの面接スタイルで進めば、あがりまくってまず間違いなくロクに話せません。
ですが、「対話」が出来る余地が生まれると、人は不思議と話す余裕が出てきます。
そして幸か不幸か、私の人生は色々突っ込まれる事象が多いため、面接でも何とかやりくり出来ています。
そして就職というのは「人の縁」です。
私に興味を持ってくれる人、私が興味を持つ人、色々な要素が作用して縁はあると思うのでそれを大事にしていきたいと思っています。
Tomi
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