僕が「演奏動画」を出す意味
アラインです。よろしくお願いします。
今回は動画の話ではなくて、僕の動画投稿活動の意味について書きたいなと思います。
1 はじめに
きっかけは、以前にもnoteに書きましたが、ある方の一人多重録音の動画でした。自分もやってみたいと、その時は好奇心でワクワクしていました。
そこから演奏動画を出している人を探し始めました。市場調査というか、自分がやってみたいことと同じコンセプトの人がいるのかどうか、いたとしたらその人の特徴は何で、自分とその人との違いは何かとか。そんな事が知りたくてYouTubeやニコニコ動画で検索かけまくって色んな演奏動画を見ました。
プロからアマまでほんとに色んな人が動画を出しているのを知り、供給過多の中に飛び込んでいくんだなぁと思いました。
2 一応、僕の音楽歴を
あんまり事細かく述べると身バレに繋がるかも知れないのでざっくりと。(匿名のアマチュアプレーヤーとして活動したいので!)
小学生
エレクトーンを習う(先生が嫌いで辞めた→大人になって後悔。もっとまじめに練習していたら色々できる事も増えてただろうに…マジもったいない)
中学生
アコースティックギターに手を出す(父の影響でジャカジャカかき鳴らす日々を送る)
高校生
サックスとの運命の出会い(ここでドップリハマった!コンクールの課題曲や自由曲は個人情報を含むと思うので割愛!)
大学生
負けず嫌いが醸成される時期(音楽系には進学していないけど、レッスンに通った。色々あって二年間だけ。)
社会人
音楽とのつきあい方を考える時期(カルテットを組んでいた事もあったけど、みんな仕事があってなかなか続かず。年々楽器を吹かなくなり動画を出してみたいと思うまでは年に1回の本番(結婚式とか地域のイベントとか)に出るか出ないかという感じ。)
(特徴のないありきたりな音楽歴だと思うから身バレしないよね…?もし「アラインってアイツかな?」って気づいてもそっとしておいて下さい。知らないふりしてあげてください。)
3 ひとくちに「演奏動画」と言っても
プロの人のコンサート動画のようなものからアマチュアの個人練習をちょっと撮ってみたっていう感じのものまで。
特に好きなチャンネルがあるわけでは無いんですが、「すごく練習しているんだろうな」とか「この人たちにはどうやってもかなわないな」っていうのが伝わる演奏動画が好きです。
逆に、「ノイズの多い動画」は嫌いです。ここでのノイズというのは『演奏以外のすべて』です。「はーい、今日は○○をやってみたいと思いますー」みたいなのはノイズ以外の何物でもないと考えています。(奏法解説動画のようにトークが不可欠なものはまた別の話。)
僕は理系学生だったのでゼミで教授に「ウダウダ言葉で言ってても分からないから、はやく(数)式で示して!」とよく言われていたので、音楽も同じく、相手に伝えるにはウダウダ話さなくていいから演奏で、音で勝負しなきゃダメだと思っています。
そして、演奏動画というわけでは無いんですが、「サックスアンサンブルに編曲してみた」のような楽譜動画がこれまたたくさんあることに気づきました。素晴らしい編曲なのに再生数が少なかったり音源化されていなかったり。本当に良いものが埋もれてしまうのもYouTubeの悩ましいところです。(つまんなくても視聴率の高いものが良しとされる構造…慈善事業じゃないから分かるけどね…もったいないよね…ほんとにもったいない…)
4 というわけで本題に
市場調査と数ある動画の好き嫌いの選別を経て、導き出した方針としては、結局、「最初に出会った動画のように一人多重録音で動画を出そう」ということでした。前振りが長かったけど、色々考えて一番最初にピンと来たものが自分の本当にしたいことっていうのはよくあると思うので良しとします。
ただ、クラシック系のプレーヤーで多重録音してる人がほとんどいないのがよかったなと。だいたいジャズやポップス系の人が多い印象です。クラシック系の人はちゃんとメンバー揃えて演奏動画出している印象です。(小回りが利くのは一人多重録音のいいところ!)
さて、ここまでダラダラと書いてしまったのでタイトルを回収せねばですね。
僕が動画を出す意味。
① 最初は「好きな曲を全部自分で吹いたらどんな音がするんだろう?」っていうただの好奇心でした。今でもそれは変わりませんし、その好奇心が僕の活動の軸になっています。
② ただ、リクエストをいただいたり、音源化されていない作品に出会ったりする中で、「僕の音でこの曲を聴いてみたいって思ってくれる人のために」とか「大げさだけどこの素晴らしい楽譜に命を吹き込みたい」とかそういうことを考えるようになりました。
③ そして、「僕のチャンネルを通して視聴者さんが新しい音楽と出会ってくれたらいいな」とも思うようになりました。普段はクラシック聴かないっていう人が僕の動画を通じてクラシックが好きになったり、ゲーム音楽とか普段は意識して聴かなかったけど、演奏で聴くといいものだなって感じたり。そういう新たな出会いのきっかけになれたらなと思いますし、ほんとにそうなったらこの上なく嬉しいです。
5 おわりに
ここまで書いてきて気づいたんですが、僕は「媒介者」になりたいんだなと。「奏者である私が中心」ではなくて、「音楽が中心」でそれを好きになってもらえるような「媒介者」になりたいんだなと。だから、ノイズの多い動画(「私が中心」を感じる動画)が嫌いなんだなと。読者様に伝えるために書いた文章のはずが、オチがメタ認知ですみません。
まだまだ駆け出しの登録者数150名程度の小さい小さいチャンネルですけど、少なくとも150名(よく考えるとすごい数!)は僕の演奏や音が好きで登録ボタンをポチってくれたと思うので、これからもとうぞご贔屓に。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
※余談※
もし僕の演奏に興味がありましたら、ここから聴けますので聴いてみてください。上手ではないけど、音楽に対する愛情と楽譜に対する敬意を込めて演奏しています。