ロジカルシンキングの基本「ロジックツリー」を習得しよう!
「自分は人に論理的に説明するのが苦手だ・・・」「物事を順序立てて表現することができない・・・」と悩んでいる人は多いと思います。自分もそうでした。というより、今もそうです。
「ロジカルシンキング」はそのような問題に有効な手法です。万能ではありませんが、いくつかの基本の型を覚えて使い続けるだけでも、物事を整理するのに役立ちます。
この記事はそのロジカルシンキングの基本中の基本のフレーム、ロジックツリーを紹介します。
1.ロジックツリーとは
2.やり方
① 漠然としていても良いので、気になることを1つ挙げて書きます。これが、図のAです。
例えば「売上が上がらない」「コミュニケーションがうまくいかない」「チームマネジメントをよくしたい」などなど。
② その内容を、段階的に分解していきます。
③ 自分が納得できるところまで詳細化します。
3.どんなときに使う?
問題が大きすぎてどこから手を付けていいかわからない・・・ex)「プロジェクトが多くてうまくまわらない」
課題が漠然としすぎて計画に落とし込めない・・・ex)「売上を3,000万円達成しよう!」
4.使い方のポイント
分解の切り口がわからなくなったら、5W1Hで分解しましょう。
・なぜうまくいかないのか?
・具体的に何が問題なのか?
・その問題はいつ発生したのか?
・その問題はどこで発生したのか?
・その問題に誰が関わっているのか?
・どのように対処すれば良いのか?
5.これを使うと何が良いのか?
・物事を対処可能なレベルまで落とし込める
・検討にあたり、どこに注力すべきなのか、自分が対処できる事柄なのかがわかりやすくなる
・そもそも何が問題なのかがわかる
6.その他
問題(Problem=うまくいかないこと)をトップに挙げると、右に行くにつれ問題分析を進め、真の原因を見つけていくやり方となります。(問題分析)
課題(Task=やるべきこと)をトップに挙げると、右に行くにつれ課題解決のための施策を列挙していくやり方となります。(課題解決)
※ロジックツリーに似たものに「ピラミッドストラクチャー」というフレームもあります。ロジックツリーの対象物は問題や課題であり、これを構成要素に分解していく手法です。対して、ピラミッドストラクチャーの対象物は結論であり、その理由を列挙することで、主張の根拠を論理立てて強化していく手法です。ただ、「分解/詳細化」という意味では同じものですので、定義にこだわって区別しすぎる必要はないと思います。
7.memo
カバー写真は、「万能鑑定士Qの事件簿」の実写映画版から、主人公の凜田莉子(綾瀬はるか)です。万能鑑定士と呼ばれる凜田莉子がロジカル・シンキングの力を存分に発揮して謎解きをしていく人の死なないミステリー小説。面白いです。
全巻セットのKindle版なんてのも出てるんですね。