あれぐろもるとの配色の話 #Vtuber #あれぐろもると
あれぐろもるとをデザインするとき、みんなに覚えてもらうために行った工夫がいくつかあります。今日はそのうちひとつの事例を紹介します。
多くの色相を使いすぎない
あれぐろもるとに使っている色は、主に 3 つの色相で構成されています。色相というのは、色情報のうち明度と彩度を除いたものです。赤〜黄〜緑〜青のような色の種類を現します。明度プラマイゼロ、彩度最大にすると原色になります。あれぐろもるとに使われている色を明度プラマイゼロ、彩度最大の原色に変換すると、 3 色になるということです。(白・黒を除く。)
絵においては、多くの色相を使う方が華やかになりますが、キャラクターデザインでは少し話が違ってきます。色相をたくさん使えば使うほど全体の平均に近づくので、似たようなキャラクターがたくさんいる中でそれをやると、個性を出す難易度が上がっていきます。(中には、多くの色相を使いながら上手に個性を演出されるデザイナーさんもいます。)ぼくは、デザインのプロではないので、自分のできる範囲の工夫として色数を減らし個性を出しています。
ポケモンのデザイン
使う色を減らして個性を出す例として思いつくのは、ポケモンです。(たぶん第 4 世代くらいまで)一種類のポケモンには原則 2〜3 の色相しか使われていなかったと記憶しています。個性の演出のほか、ハードの制約もあったと思います。第 2 世代ではポケモンがボールの中に入ったとき、ボールの上下 2 色の配色が変わるのですが、それが捕まえたポケモンの色になっていたのが面白かったです。あれだけ数がいるにも関わらず個性が担保されているのは、ひとつに色遣いが上手だからというのがあるだろうなと思っています。
おわりに
振り返ってみると、日常のいろんなところに、参考にできるものが転がっていますね。これからもアンテナを張って生きていければと思います。
今日も読んでくれてありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。